待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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高野山へ

弘法大師が開いた真言密教の聖地・高野山は、今年開創1200年を迎えました。4月2日から始まった記念大法会は、すでに5月21日で終わってしまったけれど、今にして思えば、すべては、そこへ行くようにと仕向けられていたような気がしてならないのです。

今年初めから友達と「行きたいね~」って話していたけど、春になり桜が散っても具体的に何も決めていませんでした。そうこうしているうち4月中旬になり、いくらなんでもGWの予約は無理と半分諦めていたのに、なぜか一番行きたかった宿坊の一番泊まりたかったお部屋が、そこだけ空いていました。

出発前夜、ほぼ準備を終えて一人ホッとしているとき、突然聞こえたのです。
「 足が、痛いんや・・・ 」
それは年配らしい男の人の声で、痛みを堪えて訴えるような声でした。全く聞き覚えはありませんでしたが、高野山へお詣りする私に祈願を託して、先祖の誰かが呟いたのだろうと直感しました。

「わかりました。ちゃんとお願いして治してもらいますからね」と、心の中で返事し就寝。翌日はゆっくり車で出発、高野山に着いたのは2時近く。予約した宿坊の一乗院に車を停めて、まずは壇上伽藍へ。

高野山宿坊 一乗院

再建されたばかりの朱色が鮮やかな堂々たる中門を見上げます。京都の大仏師・松本明慶氏作の広目天と増長天が加わり、4体揃った四天王像が睨みをきかせて力強く高野山を護っています。

高野山中門
高野山中門 持国天高野山中門 多聞天高野山中門 広目天高野山中門 増長天

金堂では大法会の最中。周辺は半袈裟をかけ、揃いの上着を羽織ったいくつもの集団で溢れていました。ちょっとした疎外感を味わいながら根本大塔、そして大法会の終わった金堂へ。この機を逃しては生きているうちに拝むことが出来ないであろう秘仏の御本尊・薬師如来にお詣りします。

高野山金堂高野山根本大塔
高野山大法会高野山御影堂高野山大門1
 
重厚な黒漆のお厨子の扉が開かれ、お姿が見えました。そのお顔は、あえて表現するならば『空』でしょうか。喧騒の中、心を静めながら手を合わせます。そこで僧侶から聞いた説明に驚愕、昨夜の出来事の意味を知ることになるのでした。

何とこちらの御本尊は、足の病を治してくださる薬師如来とのこと。なるほど、先祖にとっても千載一遇のこのチャンスを逃すわけにいかなかったようですね。そして、再び手を合わせて足が痛いという先祖に代わってお願いします。

宿坊に帰って5時半からお庭の見えるお部屋で夕食、そのあと暗がりの中ライトアップされた人気のない壇上伽藍を散策、戻ってから初めての写経。最後にお風呂に浸かって体をほぐします。どこも宿坊とは思えない贅沢な造りで、きびきびした若いお坊さんのサービスにも大満足。

高野山中門 夜
高野山根本大塔 夜高野山根本大塔 夜

2日目は、6時半から勤行、朝食の後はこれまた初めての阿息観(瞑想)。大広間で半跏座になり姿勢を正し半眼にしていると、白っぽい着物の人たちがドヤドヤと部屋になだれ込んできました。そして目の前を通り過ぎて何処かへ。いつの時代の人たちだったのでしょうか。これも今回の不思議体験のひとつです。

宿坊を後に、意外に静かな霊宝館、参拝客でごった返す金剛峰寺、そこからのんびり歩いて奥之院へ。お土産はもちろん濱田屋さんのごま豆腐を。期待していた笹巻あんぷの麩善さんは定休日でガッカリ

高野山金剛峰寺高野山金剛峰寺高野山金剛峰寺
高野山奥之院高野山奥之院高野山奥之院
高野山奥之院

こうして1泊2日の旅は滞りなく終了。足の痛かったご先祖様は、私の代参を喜んでくれたでしょうか。死者もまた別の世界で確かに存在すると、改めて教えてくれたのですね。その入り口は、どこにあるのですか。
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COMMENT

こんばんは。
立派な建物ですね^^
天気も良くて気持ち良さそうです。

| マル | 2015/06/01 00:06 | URL | >> EDIT

マルさん、こんばんは

天候に恵まれ、いろんな体験もできて充実しましたが、
とにかくどこも人が多すぎて、時々集中力が途切れました。
金堂では秘仏を撮影する不敬の輩に僧侶が怒鳴りつけたり
大変騒々しかったです・・・ 

体調はいかがですか。急に夏日になって体がついていきませんね。
マルさんワールドのブログ好きです♪

| まつよいぐさ | 2015/06/01 22:19 | URL |















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