待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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湖北の旅(2) 竹生島~長浜~米原

2日目は、夜明け前に起きて大浴場へ。琵琶湖を一望する露天風呂に浸かっているうちに空が白みはじめました。

湖北の朝

この日のスタートは竹生島から。長浜港で朝一番のフェリーに乗船。竹生島では西国三十三所30番札所の宝厳寺都久夫須麻神社にお参りします。

竹生島

宝厳寺は、聖武天皇の勅願により行基が開創。ご本尊の弁財天は日本三大弁財天のひとつ。京都国立博物館の特別展で聖観音菩薩を観て訪ねようと決めたのに、宝物館は休館中で再会ならず。この春修復されたばかりの唐門《国宝》は、極彩色でさすがに絢爛豪華でした。秀吉が建てた大坂城極楽橋の一部とか。

竹生島

竹生島

竹生島

竹生島

都久夫須麻神社の本殿《国宝》も秀吉が伏見城内に建てた日暮御殿という建物なんですね。

竹生島

竹生島

修復中であったりコロナの影響だったりで、隅々まで拝観して満喫することができずいろいろと残念。

長浜に戻り、知善院へ。旅行前に友人から手渡された雑誌の表紙を飾っていた観音さま《重文》に会いに行きます。こちらは秀吉が長浜城築城のとき、鬼門の守護寺院として小谷城城下から移されたとのこと。

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知善院

要予約となっていなかったので突然お邪魔しましたが、お一人でお寺を守っておられて、まだ公開は控えておられる様子。諦めかけたころ、何とか拝観させていただけることに。本堂には阿弥陀如来と脇侍の日光・月光菩薩と秀吉像、観音堂には運慶作と伝わる観音さまが。

次は山側に車を走らせ近江孤篷庵へ。かなり手前に小さな第1駐車場を見つけたので車を止めて前を見ると、大きなサルが道の真ん中を堂々と歩いて集落の方に。素盞嗚命神社の参道には数匹のサルがいましたが、気にせず落葉を踏みしめ境内を通って近江孤篷庵まで歩きます。それにしても、ここはおサルさんのパラダイス。何匹か小ザルもいるから群が暮らしているのでしょうか。

素盞嗚命神社

素盞嗚命神社

近江孤篷庵は、日本三大茶人の一人・小堀遠州の菩提を弔うために建立された小堀家の菩提寺。紅葉の見頃は過ぎていましたが、端正な庭園の侘びた晩秋の風情が染み入ります。

近江孤篷庵

近江孤篷庵

近江孤篷庵

近江孤篷庵

秋の日は釣瓶落とし、先を急ぎます。次は米原の吸湖山 青岸寺へ。お堂に喫茶去という素敵なカフェがあるというので、お茶をいただくのを楽しみに。

青岸寺

お参りを済ませると、庭園を眺めながらまったりとぜいたくな時間を過ごします。

青岸寺

青岸寺

ずいぶん日が傾いてきました。あとはたっぷりとお土産を買い込んで、山に沈む夕日を横目に湖岸道路を走って帰路に。

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湖北の旅(1) 観音の里めぐり

送られてきたパンフレットを見たときから、いつか訪ねてみたいとずっと温めてきた、湖北の観音めぐり。毎年春と秋の1日に一斉公開され、周遊バスや巡回バスが運行されているようでした。

奥びわ湖マップ
↑ クリックで拡大 ぼやけてますが(汗)

今年はコロナで観音の里ふるさとまつりは中止。ならば一人でと、尾上温泉に宿を取りました。その後、紅葉で有名な鶏足寺・石道寺までも拝観中止に(涙)。

観音の里ふるさとまつり パンフレット2019

歴史ある湖北・高月町や木之本町周辺には、いくつもの小さな集落が点在。その集落ごとに里人が無住のお寺で観音さまを守っています。長浜観光協会に世話人の連絡先を問い合わせ、一軒ずつ拝観の予約を。私一人のために申し訳なくて恐縮でしたが、皆さま快く受けてくださいました。

1日目は、霊応山観音寺(黒田観音寺)から。山を越えると余呉湖という麓にお堂がありました。傍らには、復興に尽力した保崎谷長者と呼ばれた豪族のお墓が。黒田官兵衛の祖先とされているそうです。

黒田観音寺

お厨子が開けられると、思わず声を上げずにはいられない迫力。こちらは行基作と伝わる千手観音《重文》。199cmという堂々たる像高もさることながら、肉付きがよく丸みを帯びた左右18の御手のしなやかで優美な動きに見惚れます。正面の印相が千手観音らしくないところから准胝観音に近いとの説も。

黒田観音寺
↑ 観音の里 念持仏カード

すぐ近くの大澤寺はお参りだけして、紅葉を愛でます。

大澤寺

大澤寺

午後から医王寺へ。集落が途切れ山中を走っていると辿り着けるのか不安になりましたが無事到着。こちらの十一面観音《重文》は、明治20年に医王寺の僧・栄観が長浜市の美術商の店頭で見つけて買い受けたということです。己高山仏教圏のどこからか流出したのだとか。

医王寺

医王寺

井上靖が小説「星と祭」で、清純な乙女の体がモデルに使われてでもいそうに思われると紹介しているそうで、少し小柄で華奢だけどきりっとした佇まい。恥じらうような伏し目、頭上や胸元の華やかな装飾、足元までたっぷりある天衣が左右に広がり振り袖みたいで、花嫁さんのようだといわれるのに納得。薄っすらと金箔が残って輝いておられました。

医王寺
↑ 観音の里 念持仏カード

次は安楽寺釈迦堂(尾山釈迦堂)に向かいます。こちらは藤原時代500人もの僧が修行する道場だったとか。現在は釈迦堂を立て替えた収蔵庫のみ。

尾山釈迦堂

尾山釈迦堂

扉が開くと、は? 目の前にどっしりとした大きな座像が2体。それも、仏教の開祖・釈迦如来《重文》と密教の最高位・大日如来が並んでおられるから驚き。大日如来がご本尊とのことなので、本堂と釈迦堂からこちらに安置されたということでしょうか。

尾山釈迦堂

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尾山釈迦堂

話し込みすぎて、あっという間に時間が。今日最後となる慈光山冷水寺へ急ぎます。

行基が観音像を刻み開いたというお寺が、戦火により焼失。焼損した痛ましいお姿のご本尊・聖観音菩薩は、冷水寺と改められたお堂に秘仏として安置されますが、元禄15年に京都で鞘仏・十一面観音座像が造られ台座内に納められた、という伝承だったそうです。

冷水寺

平成8年の観音堂修復の折、これまで伝承だけで誰も見たことがない胎内仏が鞘仏の中からお姿を現されたのだとか。その時の感動が伝わる小さな胎内仏資料館がありました。

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江戸時代の観音さまですから、彩色も美しく胸飾りの瓔珞も輝いています。

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どの仏さまも、度重なる戦火や廃仏毀釈の難を逃れて生き延びてきた力強さと哀しみを内に秘めておられるような気がします。同時に里人の篤い崇敬と祈りを感じずにはいられません。集落だけで守っているとは思えないほど美しく立派な仏さまばかり。

世話人の方々は、一様に温かく迎えてくださって詳しくお話をしてくださいました。有り難いことです。場所によっては限界集落というところもあるそうで、過疎化・高齢化が進む中、観音さまを守っていくことの厳しさにも触れる観音めぐりとなりました。

しかし、こんなにカーナビ(データ更新したばかり)が当てにならないとは。名称でも住所でも登録されていないので、道に迷う迷う。西野薬師堂は時間切れで辿り着けずとても残念。

4時過ぎに琵琶湖畔の尾上温泉・紅鮎に到着。早速お部屋の露天風呂に浸かって、野鳥の群れの鳴き声や水音を聴きながら、沈みゆく夕日を眺めます。あー極楽、極楽。

露天風呂から見る湖北の夕日


湖北の夕暮れ

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来年の手帳

うふふ… この季節になると、毎年amazonから取り寄せる来年の手帳が、今日手元に届きました。

歴史手帳

ここ数年は吉川弘文館の歴史手帳ひとすじ。ある時友人が密かに愛用しているのを見つけて中身を見せてもらったのが出遇いで、まさに求めていた内容だったのに驚き、それ以来すっかり惚れ込んで使っています。

前半は使い勝手の良い月別カレンダーと週別予定表。そこには全国の主だった伝統行事も掲載されています。そして後半は歴史百科という構成。この歴史百科の内容が豊富で本当に素晴らしいのです。これだけ充実してお値段はフツーの手帳並み。難点は文字が小さいこと。

歴史手帳

残念ながらどれだけ頑張っても今さら頭に詰め込むことができない様々な歴史や伝統文化について、出先でもその都度こっそり確認できて、持っているだけでちょっと賢くなったように錯覚したりして。

スケジュールはスマホで管理していますが、やはり愛着ある手帳は手放せません。

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京都の紅葉 ずらし観光

今週は東京の親類が京都に連泊し貴船・高雄・大原を観光してきたそうで、私も少し早めの紅葉を楽しみながら車で案内することに。

昨日は朝9時過ぎに京都八条口近くのホテルを出発。まず、蓮華王院 三十三間堂へ。冷えると思ったら、障子の一番下に紙が張られていません。換気良すぎ。

ちょっと雨がパラついてきたので、相国寺の承天閣美術館へ。久し振りでしたが、やっぱり静かで厳かな雰囲気が素晴らしい。

次は嵐山へ。おお、予想外のすごい賑わい。渡月橋界隈は、コロナ自粛解除以来初めて遭遇する人混み。松ヶ枝でお豆腐料理をいただき、そのあと天龍寺のお庭だけ拝観。

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また東山に戻って、今度は将軍塚へ。こちらには青龍殿と大舞台があって、京都市内を俯瞰出来るのが魅力です。初めてなら誰もが歓声を上げるはず。

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一息入れたあと、南禅寺の山門の前を通って永観堂へと向かいます。運良くすぐ近くの駐車場に入れることができたので、ここでしばらく待機。

夜間拝観が始まる15分前に列に並びます。人少なくてビックリ。まだ紅葉は一部ですが、赤・黄・青と色が重なるのも趣があり、ライトアップされると夢のように美しい。何度も足を止めながらゆっくり拝観できました。

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そのあと近くにあるおうどんの美味しいおめんで季節の料理セットを。東京から一人で来た叔父は、来年で米寿というのに腰も曲がらず背筋も真っすぐでしっかりしているから、結局朝から晩まで10時間以上1万歩近く歩かせて市中引き回し、喜んでもらえたけどあと大丈夫か心配。

| ◇京都 | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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大分 宇佐神宮と六郷満山の旅(2)

おんせん県大分に来たのに温泉にも浸からず、ビジネスマンが多い中津駅前のホテルに宿を取ったのには理由があります。

2日目の朝一にどうしても行きたかった薦神社(こもじんじゃ)。大貞八幡宮とも称され、『大菩薩(=八幡神)御修行の昔、湧き出でしむる水なり』という伝承のある霊池・三角(みすみ・御澄)池を内宮、社殿を外宮とする、宇佐神宮の祖宮といわれているところ。

八幡宇佐宮御託宣集によると、隼人の反乱を平定するために宇佐宮の神官が三角池の前で祈願をしたとき、池一面に波が湧きかえり、雲の中から「我、昔この薦を枕とし百王守護の誓を起こしき。百王守護とは凶賊を降伏すべきなり」とご宣託があり、それで三角池に自生している真薦を刈って御枕をつくり御験(みしるし)とし、隼人の鎮圧に向かったとされます。

薦神社(こもじんじゃ)

薦神社(こもじんじゃ)

薦神社(こもじんじゃ)

早朝にも拘わらず、境内では菊花展の準備が始められていました。御祭神は応神天皇、比咩大神、息長帯比売命。ご神体・三角池に朝日が射し、あまりの神々しさにしばし時を忘れます。もう神秘的としか言いようがありません。

薦神社(こもじんじゃ)


ずっと眺めていたいけど、いよいよ次は宇佐神宮へ。向かうほどに、平らに開けてくる中津平野。ここに邪馬台国があったという説もあるようですが、ちょっと頷きたくなりますね。

表参道の仲見世商店街はまだシャッターが下りたまま。神橋を渡ると大鳥居が見えてきました。恥ずかしながら、つい数年前まで八幡さまが第15代応神天皇(誉田別尊)だということすら知らなかった私が、これから宇佐神宮にお参りします。

宇佐神宮

宇佐神宮

伊勢神宮につぐ第二の宗廟と記されていましたが、さすが境内の規模は圧巻。上宮の本宮や下宮のほかに多くの摂社・末社が点在しています。橋の欄干や鳥居、大門、社殿の鮮やかな朱色が緑に映えて荘厳。御祭神は八幡大神、比売大神、神功皇后。全国4万あまりの八幡社の総本宮です。

宇佐神宮

宇佐神宮

宇佐神宮
宇佐神宮

ご本殿は回廊越しなのでよく見えませんが、伊勢神宮に代表される神明造から派生した、切妻造の建物が前後に2棟並ぶ八幡造。折角なので、御祈祷をお願いしました。帰りの参道でアッと思ったら、宝物館は臨時休館。現在土日祝のみの開館だそうで、残念過ぎる(涙)。

名残惜しくも宇佐神宮をあとに、次は宇佐風土記の丘にある大分県立歴史博物館へ。平常展のみの観覧でしたが、素晴らしい充実ぶり。そこでは、これまで訪れた其々の寺社の御由緒と少し違う、別の角度からの歴史が見えてきました。疑問に思っていたこともスッキリ。

大分県立歴史博物館

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大分県立歴史博物館

大分県立歴史博物館
大分県立歴史博物館

大分県立歴史博物館

大分県立歴史博物館
大分県立歴史博物館

昨日参拝した富貴寺の建立当時を再現した大堂も見応えがあります。

大分県立歴史博物館

博物館が建っているのは、古墳群のある史跡公園の中。玄関を出ると目の前に古墳が。京都国立博物館で何度か耳目に触れていた、あの赤塚古墳です。何だか愛おしくて意味もなく周りをぐるぐる。

大分県立歴史博物館

このあと国内最古にして最大級の熊野磨崖仏へと急ぎます。正直ちょっと舐めてました。鳥居から磨崖仏までの、鬼が一晩で築いたという100段の石段を。たちまち汗だくに。

熊野磨崖仏

熊野磨崖仏

不動明王のお顔に日が射して柔和な表情です。お隣は大日如来には見えないけれど、威厳のあるお顔。

熊野磨崖仏

熊野磨崖仏

さらに上って熊野神社にお参りしたら注意深く石段を下り、予定を変更して近くの山香泉温泉 風の郷へ。あと2カ所ほど行きたいところがあったけど、やっぱりおんせん県に来てこのままでは帰れませんね。

さっぱりしっとりしたあとは、ゆっくりもしていられず焦りながら空港へと向かいます。ガソリンスタンドに立ち寄り、レンタカーを返却。無事大分を発ち伊丹へ。

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大分 宇佐神宮と六郷満山の旅(1)

大分空港に着いて、近くでレンタカーを借りるとき、これから六郷満山に行くと言うと怪訝な顔。知らない、聞いたことないと言う。ほー、同じ国東市なのに!? これは楽しい旅になりそうな予感♪

今回一番の目的は、宇佐神宮参拝。ゆかりの寺社も巡って、その歴史を辿ろうとやって来ました。まずは国東半島の北端まで海沿いを慣らしドライブ。

国東半島 マップ
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姫島が間近に見えてきました。古事記では、伊邪那岐命と伊邪那美命の国産みで生まれた女島といわれているところ。興味津々ですが、時間の都合でパス。

道の駅くにみに到着。レストランは開店前で名物のたこめしは残念ながらお預け。美味しそうな看板を横目に、伊美別宮八幡社へお参りを。宇佐神宮の別宮かと思ったら、石清水八幡宮の別宮でした。

伊美別宮八幡社

そこからいよいよ山間に分け入り、六郷満山へ。

およそ1300年前、宇佐八幡神の化身といわれる仁聞菩薩(にんもんぼさつ)が国東半島に28の寺院を開基したのが、神仏習合の山岳宗教・六郷満山の始まりとされています。六郷とは、中心に位置する両子山(ふたごやま)から放射線状に伸びる谷筋に沿って開けた6つの郷のこと。

当時、宇佐神宮には弥勒寺という神宮寺があり、そちらの僧たちも修行の場として次々と寺院を開いたそうです。そうして神と仏が混然一体となり、独自の文化が築かれることに。全盛期には65カ寺もあったとか。平安時代後期に比叡山の末寺となっています。

千燈寺を通り過ぎ、移転前の旧千燈寺跡へ。県道から車1台ギリギリの狭い道に。車を止めたら靴を履き替え、本堂跡から仁聞菩薩入寂の岩屋まで歩きます。苔むした急な石段を、上がるほど険しい石段をひたすら登っていくと、そこにあるのは風化したかつての隆盛だけ。でも、変わらず山はどこまでも青い。

旧千燈寺 本堂跡

旧千燈寺跡

旧千燈寺跡 仁聞菩薩入寂の岩屋

旧千燈寺跡

トレッキングコースになっているようですが、誰にも会いませんでした。次は六郷満山随一の古刹で日本三文珠のひとつ、文殊仙寺へ。300段の石段を上がると、巨岩を背にした懸造りの本殿文珠堂が。役行者の開基ということです。

文殊仙寺

文殊仙寺

文殊仙寺

帰りにムジナ(=アナグマ)を発見。逃げもせず、じっとこちらを見ていました。

ムジナ

次に両子寺へ向かいます。こちらは仁聞菩薩が開基。山岳修行の根本道場で、六郷満山総持院として統括してきたお寺だそうです。上にある駐車場に止めて石段をショートカットし、護摩堂・大講堂にお参り。広い境内には紅葉が多く、あと数週間もすれば賑わうのかもしれません。

両子寺

両子寺

両子寺

次は長安寺に。一時は六郷満山を統括するお寺だったということですが、今はその面影もなくひっそり。見晴らしの良いのどかなお寺でした。

長安寺

長安寺

1日目の最後は富貴寺へ。開基は仁聞菩薩。かつて六郷満山を統括していた西の比叡山と呼ばれた高山寺の末寺の一つだそうです。

富貴寺

富貴寺

国宝・大堂は西国唯一の阿弥陀堂で、九州最古の和洋建築とのこと。木々に囲まれ佇む姿は、シンプルだけれど威厳のある方形造で、屋根の曲線が優美。現在ご本尊の阿弥陀如来座像は特別公開中。藤原時代末期の穏やかなお顔で丸みのある体躯の優しいお像でした。

富貴寺

神仏習合という、遥か祖先から引き継いだ原始的で麗しい心のカタチ。人は日々神仏の御加護によって生かされていると、先人たちは自然の中で悟っていたのでしょう。山を巡ると、そんなことに気付かせてくれます。

それにしても修行のお寺はどこも皆石段がきつい。お宿に急ぎます。2日目は、ずっと抱いていた疑問の答えを見つけに、宇佐神宮へ。


あとで国東半島のパンフレットを見ていると、鬼が仏になった里『くにさき』として日本遺産に登録されていました。神仏習合と謳いながら、鬼が仏に!? うーん、この二重のストーリーはとても分かりづらい。国東半島のイメージを掴みづらくしているのでは。

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お伊勢参り 2020

今年は神嘗祭に合わせて、年に一度のお伊勢参りに。新名神高速が集中工事で昼夜連続規制中という悪条件にもめげず、車で伊勢へ。1日目は、斎宮歴史博物館から。

天皇が即位すると、皇族の中から選ばれた女性が斎王となり、神嘗祭に合わせて旅立ちます。群行と呼ばれる京から伊勢までの旅は、数百人に及ぶ壮麗なもので、勢多・甲賀・垂水、さらに鈴鹿の山を越えて一志と進み斎宮に着いて、伊勢神宮に仕えたそうです。

斎王

斎宮歴史博物館

「都の方におもむきたもうな」と天皇から最後の言葉を掛けられて、別れのお櫛を額髪に挿され、都を離れる斎王の想いとは一体どういうものだったのでしょうか。

斎宮跡なども歩いて回りたいところですが、時間の都合でまたの機会に。次は二見興玉神社にお参りしお祓いを。

二見興玉神社

夫婦岩

このあと、R167で皇大神宮(内宮)の別宮・伊雑宮へ。『大御神の遥宮』と呼ばれ天照大御神御魂がお祭りされています。すぐとなりには刈り取りを終えた御神田(おみた)がありました。

伊雑宮

伊雑宮

車で15分のところに、天の岩戸も。

天の岩戸

天の岩戸

天の岩戸

天の岩戸

この日最後は豊受大神宮(外宮)へ。足早に正宮へ向かい、天照大御神の御饌津神・豊受大御神に手を合わせます。

伊勢神宮外宮

伊勢神宮外宮の正宮

お宿は毎回神宮会館。普通ならこんな時期に予約など取れません。コロナで初穂曳も自粛、静かな神嘗祭となりました。

2日目は、6時半から神宮会館の早朝参拝に参加。説明を聞きながら宇治橋を渡り五十鈴川で手を清めたら、正宮で皇祖天照大御神に感謝を捧げます。

伊勢神宮内宮 鳥居

五十鈴川

五十鈴川

伊勢神宮内宮 正宮

荒祭宮

伊勢神宮内宮 神苑

参拝コースは90分弱。戻って朝食を済ませ、もう一度内宮へ。別宮・風日祈宮と大山祇神社にお参りします。本日は御神馬もご出座。

風日祈宮

大山祇神社

御神馬

このあと大急ぎで外宮へ。こちらでは昨夜から神嘗祭が始まっています。

外宮の神嘗祭

年間1,800回以上行われているお祭りのうち、恒例祭典として最も重要な神宮独自のお祭りです。その年に収穫されたばかりのお米の初穂をお供えし、御恵みに感謝するというもの。別宮の風宮・多賀宮・土宮と下御井神社にお参りした後、正宮前に並び、天皇陛下より遣わされた勅使が幣帛を奉納する『奉幣の儀』を見学。


魂がどこかに抜け出してしまいそうな感動を覚えクラクラしながら車に戻り、最後の目的地、皇大神宮別宮・瀧原宮と瀧原竝宮へ向かいます。

外宮から車で小1時間、奥伊勢と呼ばれる山深い地の、清らかな川沿い、杉の大木が立ち並ぶ参道の奥にご鎮座されていました。こちらも古くから『大御神の遥宮』として信仰を集めているということです。

瀧原宮

瀧原宮

瀧原宮 参道

このひと気のない深い杜の近くで、日が沈むのやら夜が明けるのやらを見てみたい・・・そんなことを思いながら、帰途に。今回をもって14所の別宮すべてのお参りを達成。

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京都国立博物館 特別展『皇室の名宝』

前日からの台風予報にどうしたものかと迷っていたけれど、翌日出掛ける頃にはスッキリした青空に。10日は、京都国立博物館御即位記念 特別展『皇室の名宝』開催初日。

皇室の名宝1 (2)

皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品など、宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する名品の数々が公開されています。この規模での開催は、東京以外で初めてとのことですから必見です。しかも初日の土曜日は記念講演会もあるというので、しっかり事前予約して聴講。予習のあと、いよいよ展示室へ。

皇室の名宝2 (2)
クリックすると拡大します。

ああ、なんと気高く雅なのでしょう。行成や定家の書跡、永徳の源氏物語図屏風、春日権現験記絵や光琳の西行物語絵巻絵巻、応挙の牡丹孔雀図や若冲の動植綵絵など、見どころを挙げようとするとキリがありません。個人的には、岩佐又兵衛の小栗判官絵巻が気になったかな。

嬉し過ぎて落ち着いて観ていられません。これでは全然観足りないから、また何度か京都に通うことになりそうです。帰り際、ミュージアムショップで見つけたマスクケースを購入。プリントされた若冲の薔薇小禽図が素敵

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※今回から事前予約制(日時指定券)が導入されています。チケットはオンラインで簡単購入、入場はQRコードを見せるだけ。再入場は不可。

| ◆京都 | 14:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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大覚寺『観月の夕べ』・ 等持院

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それはため息すら忘れてしまうほどの、清浄なる月夜。いにしえの雅が匂い立つ京都嵯峨野・大覚寺で、大沢池に浮かべた龍頭鷁首舟から中秋の名月を愛でます。艪を漕ぐ水音が心地よく、遠くに虫の声。

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1200年前に貴人たちも眺めた月を、そして池に映る儚げな月を、見つめます。

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舟を降りた後は、五大堂観月席でお抹茶を。まもなく大沢池に張り出した祭壇で、満月法会が始まりました。

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今年は事前予約制で人数を限定し、乗船とお茶席がセットになった特別チケットを販売しての開催。抽選でしたが幸運にも当選。ン十年生きてきた中で、たぶん、一番のお月見でした。思い残すことがないような。

大覚寺に向かう前に、等持院を拝観。こちらは、足利尊氏が天龍寺の夢窓国師を開山として創建。今年改修工事が完了したとのことで、久々の訪問です。

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何故かこの庭園に惹かれます。夢窓国師作といわれるお庭は、それほど広いわけでも、特に仕掛けがあるわけでもないのに、何度も何度も足を止めて見入ってしまいます。

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心字池あたりは深山幽谷の風情で、時々水面に広がる波紋を眺めたりしていると、ふと何処かに迷い込んだような錯覚を覚えます。

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衣笠山の南麓ですが、車のナビはいつも嘘をついて困らせますから、初めて行く時は要注意。

| ◇京都 | 01:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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9月の終わりに ミホミュージアム・明日香 稲渕棚田・飛鳥寺・橘寺

一昨日は、久し振りに友人らと滋賀県のミホミュージアムへ。

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名品は何度観ても惚れ惚れします。人も少なく、マイペースでじっくり観覧。

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昨日は奈良・明日香へ。彼岸花を見にプチハイキング。棚田の案山子さんは今年も健在! でも例年に比べると彼岸花が少ないような!? 時期が遅かったからでしょうか。

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ランチは、歴史ある酒蔵を改装したという人気のカフェことだまで。

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↑こちらに食後の飲み物と可愛いデザート付きます。

午後から従姉らの希望により、飛鳥寺で日本最古の鞍作鳥の作といわれる飛鳥大仏を拝観し、蘇我入鹿の首塚にもお参りしてから、聖徳太子生誕の地・橘寺で35歳というお姿の太子像を拝観。

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いつ訪れても、明日香はのどかで、ありがたい。

| 関西のたからもん | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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