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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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逸翁美術館 画家「呉春」池田で復活(リボーン)

先週の初め、京都国立博物館のボランティア仲間10人が北摂に集合。車2台で逸翁美術館と小林一三記念館へ。逸翁美術館では、現在池田市制施行80周年記念の“画家「呉春」池田で復活”展を開催中。この機会に『白梅図屏風』を皆に見てもらおうという私の企画です。

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呉春は金座年寄役 松村匡程の長男として京都で生まれ、20台前半で蕪村の門人となり絵画と俳諧を学び、応挙とも親交を深めて円山派様式を取り込んで四条派の祖となります。妻と父とを続けて亡くしたとき、蕪村の勧めで一時池田に移り住み温かく迎えられ、この地で名を呉春と改めたとのこと。

俳画から写実画まで、変遷しながら完成していく過程が興味深いですね。普段から国宝や重要文化財を見慣れている向きにはやや物足りないかもしれないけど、たまにはローカルな小ぢんまりした美術館で静かに鑑賞するのもいいでしょう。

歩いて数分のところにある小林一三記念館は、阪急東宝グループの創業者・小林一三氏の旧邸で、雅俗山荘と呼ばれた洋館。以前は逸翁美術館として50年にわたり利用されていました。

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この日はこちらのレストラン「雅俗山荘」で贅沢ランチを奮発。小林一三氏がご家族や時には招待客らと食事をしたという格調高いレトロなダイニングが素敵です。

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ランチのあとは館内や庭園のお茶室を見学。そして最後に紅葉の始まった箕面の勝尾寺へ。

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こちらは高野山真言宗の寺院ながら、一歩足を踏み入れるとテーマパークさながらの仕掛けで初めて訪れる人を驚かせます。

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ゆっくりお参りして、この日の予定は無事終了。

| ◆大阪 | 13:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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和泉市久保惣記念美術館

前日の夜更かしが過ぎて、出掛けたのはお昼前。吹田から岸和田和泉まで近畿道をギリギリ飛ばして小1時間で到着。やっと実現した初めての訪問。

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落ち着いたエントランスに、洒落た庭園とアプローチ。約5,000坪の敷地には、展示室のある新館と本館以外に、お茶室や市民ギャラリーやコンサートホールが点在。新館にはお庭を眺めながら休憩できるティールームもあって気が利いてます。綿業で財を成した久保家からの寄贈を受けて開館したこの美術館は、その後も寄贈によって進化しているようです。

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古代中国の青銅器や平安時代の書跡や土左派の絵巻物など、展示は私の好きなラインナップ。特に宮本武蔵筆の「枯木鳴鵙図」は孤高の剣豪を思わせる鋭さで、何度見てもハッとさせられます。

関西で、この規模で、わたし的にはベスト5に入るほどの居心地良さ。週末にはコンサートも開催されて、この日はジャズを10曲聴いてさらにアンコールも。閉館まで半日一人楽しんで、入館料400円(JAFで20%割引)ポッキリとは。

| ◆大阪 | 00:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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小林一三記念館

木枯らしの吹く寒い日に池田へ。逸翁美術館で「応挙は雪松、呉春は白梅。」を観覧したあと、小林一三記念館にある雅俗山荘で優雅に午後のお茶をゆっくりと。メニューは1種類のみ。この雰囲気でいただくおかわり自由なコーヒーとデザートのセットはお値打ちです。

小林一三記念館1

小林一三記念館2

小林一三記念館3
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| ◆大阪 | 19:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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大阪市立美術館 デトロイト美術館展 & 天王寺動物園

自動車産業の隆盛と衰退の中で、工業都市デトロイトの美術館が守り抜いたヨーロッパ近代絵画のコレクションです。とはいえ、印象派やゴッホ・セザンヌ・ゴーギャン・マティス・モディリアーニ・ピカソなど、名だたる巨匠の作品はこれまで何回も展覧会で観ていますから期待度はそれほど高くなかったのですが。

デトロイト美術館展

デトロイト美術館展

ところが、『傑作の中から選りすぐりの名画が結集』と紹介されているのも納得。生き生きと生命感に溢れた力強い作品が多くて目を見張りました。評判が良いのか、平日にかかわらず入場者も多め。

この日正午になると気温は35℃近くまで上昇。それでも前から行きたかったお隣の天王寺動物園へ。

天王寺動物園
天王寺動物園天王寺動物園天王寺動物園
天王寺動物園天王寺動物園

後ろにそそり立つあべのハルカスとのコラボは都会的風景。でも、ライオンさんもトラさんもオオカミさんもみんな暑さにグッタリ。ほとんどの動物が少ない日陰に身を寄せてジッとして動きません かろうじて象さんのお食事タイムを見学。う~ん、こんなに歩き回ったのに物足りない。

| ◆大阪 | 17:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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山の神仏 大阪市立美術館

「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年記念と銘打った特別展は、吉野・大峰と高野、それに熊野の山岳信仰に関わる仏像や曼荼羅図を展示した、結構地味な展覧会でした。

山の神仏 山の神仏

険しい山が連なる複雑な地形で降水量も多く、容易く人を寄せ付けない厳しい自然環境の紀伊半島は、山間に霊場が点在する関西でも特別な地域。そこここに役行者や弘法大師の足跡が残され、今もなお篤い祈りの様相を呈しています。

大半は、こんなところに連れてこられてお気の毒と同情してしまうような、技巧の少ない素朴で力強い、自然への畏敬に溢れたお像。中には、運慶の弟子・源慶作で、燃え盛る火炎を背にして片足を上げる均整の取れた蔵王権現立像や、修験道の厳しさを伺わせる役行者倚坐像、威厳に満ちた鋭い眼差しの熊野速玉大神坐像など、迫力ある見どころも。

熊野三山は私にとって未開の領域。ですが、両親の都合で出生地は和歌山。しかも数年前、たまたま或る会場で熊野速玉大社の映像を見ていたら霊言が聞こえたということもあって、浅からぬ縁を感じています。

多分、そう遠くない時期に、熊野を目指すことになりそうです。

| ◆大阪 | 15:50 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ボストン美術館 日本美術の至宝」 大阪市立美術館

ボストン美術館展昨日は朝から天王寺の大阪市立美術館へ。昨年春から東京・名古屋・九州と巡回し、最終開催が大阪ですから、これまで何度もメディアに取り上げられ話題に出尽くした感があって若干新鮮味に欠けるからか、さほど混み合っていなかったのは幸いでした。

音声ガイドを借りて、時代ごとに区切られた展示室へ。まずは奈良~鎌倉時代の宗教画から。しかし、時代が古いせいかすっかり絵絹が黒ずみ、落とした照明がガラスに反射し、鑑賞にはかなり根気がいりますね
ボストン美術館展
先にプロローグとして、フェノロサに見出された狩野芳崖や、岡倉天心を支え続けた橋本雅邦の透明感ある作品が展示されていたのは正解かも。次は二つの長い絵巻。唐に渡った吉備真備の奇想天外でマンガチックな物語と、生々しい合戦の平治物語です。

いよいよ室町~桃山時代、そして江戸時代の近世絵画へと移ります。狩野元信・俵屋宗達・尾形光琳・伊藤若冲・曾我蕭白と超人気絵師たちの、目を見張る襖絵や屏風絵が大迫力でズラリ これぞ眼福ですね。
ボストン美術館展
特に蕭白の11点は見ごたえ十分。ただ何故か私は、どれも初めて出会ったような気がしません。昨年、三重県立美術館の蕭白展で、すでに大きな衝撃を受けていたからでしょうか。結構冷静に細部をじっくり見ることができました。

さて、本日の1枚は何にしましょう。曾我二直庵の 『鷲鳥図屏風』 、もしくは拙宗等揚(のちの雪村)の 『三聖・蓮図』 というのは、ちょっと地味かしらん。


天王寺公園内にある池泉回遊式庭園の慶沢園では、ツツジが咲き始め新緑がきれいでした。

| ◆大阪 | 17:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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逸翁美術館 「小林一三の愛した近代日本画」

猛暑の真っ只中、昼下がりの強烈な日差しを浴びながら、車で池田の逸翁美術館へ。

こちらは阪急グループの創始者、小林一三氏が確かな審美眼で収集した名品の数々を展示する近代的な美術館です。2月にも呉春の白梅図屏風を見に来ているので、今年はこれで2度目の訪問。地元・北摂ということもあり、割とこまめに足を運んでいます。

今回のお目当ては橋本雅邦の 『瀟湘(しょうしょう)八景図』 。狩野派の流れを汲む明治の日本画画壇の重鎮であった雅邦が依頼されて、明治36年大阪で開催の「第五回内国勧業博覧会」に出展した水墨画です。

中国洞庭湖に注ぐ二つの河、湘水と瀟水が合流する瀟湘の静寂に満ちた水辺の風景は、まるで自分がそこにいて眺めているかのように錯覚してしまいます。心象風景と重なるからでしょうか。遠近法や光の取り入れ方などは洋風で、巧みに曲線を使いながらもどこか凛とした空気感はさすが。八幅それぞれの情趣に引き込まれます。

展示は28点と小規模ですが、小林氏が後援した川合玉堂・鈴木華邨・寺崎広業の作品のほか、日本美術院の画家らの作品が並び、いずれも見ごたえがありました。この美術館にはどこか引き締まった雰囲気があって、それが魅力ですね。

その後、ティータイムを楽しみに小林一三記念館のレストラン雅俗山荘に行ったところ、コーヒーメーカーの故障とやらで閉店していて、喉を潤すこともできずガッカリ。これまで3回ほど訪れて、まだ一度も席に座れたためしがありません。余程縁がないのでしょうか。

| ◆大阪 | 07:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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草間彌生 永遠の永遠の永遠

少し前TVでも話題になっていてタイトルにも興味を引かれていたので、昨日友人と久し振りに中之島の国立国際美術館に行ってきました。

驚いたのは若い女子が多いこと!

私が好んでよく行く江戸中期の絵画展(琳派や円山派、若冲など)は、見渡すとほとんどがシニア世代なので、今回はいつもと雰囲気が違います。

初めに見る作品群は、黒い線だけで病的に執拗に描かれた無数の目また目、口また口。他者への警戒心あるいは敵意、内へ内へと向かう不安な妄想といった重苦しさが見る者を圧倒します。マーカーペンで描かれた原画をシルクスクリーン技法で転写した版画バージョンとありました。

次はアクリル絵の具で描かれた作品群ですが、色彩は鮮やかというより濃く重たいです。色づかいは独特で迫力がありますが、全体に何ともいえない閉塞感が漂っていてそろそろ息苦しくなってきました。

どこにも風が吹き抜けない・・・そんな感じです。

最後に『魂の灯』という電飾を使った鏡の空間がありました。実は楽しみにしていたところで、いくつものLEDの光が色を変えながら鏡に映るという美しい空間です。ようやくここまでの陰鬱が昇華し、無限や永遠へと向かっていくような気がして、ホッ。

若い女子はこれらを見て何を感じているのでしょうか。

あまり予備知識もなく、水玉のキュートなオブジェの印象から、明るいポップな現代アートぐらいのイメージしかなかったのでかなりのギャップがありました。

好みは別として、とりあえず見ておいて良かったかな~?!

| ◆大阪 | 00:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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