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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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特別展 仏教の来た道 

もうすぐ7月というのに、さらさらした過ごしやすい日が続いています。雨が降らない程度の薄曇りの日を選んで京都の世界遺産、西本願寺へ。

いつも堀川通りを走るたびに、その独特な雰囲気を感じていましたが、これまで訪れるたことはありませんでした。親切そうな駐車場の警備の方に 「一般の拝観もできますか」 って尋ねたら、 「参拝です」 と 。はい、ちゃんと手を合わせてお参りしますから。

数年前NHKハイビジョン特集で、西本願寺御影堂の大修復を記録した番組を見ました。1999年から10年間、56億円をかけて修復された世界最大級の木造建築だそうです。6万枚の金箔できらびやかに飾られた極楽浄土を思わせる内陣は、取り囲む蓮の彫刻、極彩色の柱や天井、水を湛えているかのように見える鏡のような黒漆の床と絢爛豪華。ぜひこの目で観たいと思っていました。

広々した境内にふんわりと信仰の香りが漂っています。阿弥陀堂や御影堂にも温かみのある柔らかい雰囲気があって落ち着きます。が、一人お堂の中を平行移動しながら、外陣から内陣をじっくり鑑賞。なんと写真もOKでした。

西本願寺

国宝の唐門も豪華。彩色が美しく、いろんな動物たちの表情が見飽きませんね。

西本願寺唐門 麒麟

次に堀川通りをはさんで向かいにある昨年できたばかりの仏教博物館、龍谷ミュージアムへ。

龍谷ミュージアム

20世紀の初めにシルクロードを調査した大谷探検隊が持ち帰った、仏像や壁画など様々な宗教的資料が展示されています。趣味の近世日本画をより深く鑑賞するためには、仏教についての知識も必要かなと軽い気持ちで行ったのですが、仏教の源流に近い展示でした。

| ◆京都 | 12:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『がん治療と緩和ケア』 千里ペインクリニック 松永院長の講演

6月24日(日)、豊中市千里文化センターに於ける’すばらしい夜明けの会’主催いのちの絆講演会で、千里ペインクリニックの松永院長が 『がん治療と緩和ケア ~がん難民にならないために~』 というテーマで、約2時間にわたり講演されました。大変有意義なお話でしたので、できるだけ忠実にご紹介したいと思います。

冒頭、NHK番組〈きらっといきる〉から、 「自分の家が生きる場所 ~がん患者・町田さん~」 のビデオ放映がありました。これは、松永院長が在宅で看られた末期がん患者とその家族の記録です。頑固一徹な元大工の町田さんが、自宅に戻って本来の姿を取り戻し、残された時間をどう過ごすか、 「もっと生きたい、まだやるべきことがある」 と語る通り、最期まで病に屈せず自分流の生き方を貫く様子が深く心に残りました。

町田さんは、入院中、身体がぼろぼろになって食事もできなくなり体力も落ち、予後(=余命)1ヶ月と診断されますが、自宅に帰り化学療法をやめると、食事がとれるようになり、在宅で医療を受けながら安心して自分らしい生活をすることで、免疫力を高めることにつながって、結果、主治医の予測を超え9ヵ月後まで元気に生き延びることができたのです。もっと別の方法をとっていれば・・・ 松永院長は、これこそ化学療法によって死期が早められたケースではないかと疑問を投げかけられます。

初めからがんは治らないと思い込まないこと、がんは自分で治す病気で、治るがんはたくさんあるという認識が大事。そのためには、自然治癒力=免疫力(自分で病気と闘う力)を高め、増強することが必要であると説かれます。

<自然治癒力=免疫力を高める方法>
 ・ 自分をしっかり持つ
   ①自分らしさを大切にする
   ②医者任せにしないで、自分の病気は自分で治すつもりで
   ③自分のがんを詳しく知る 
敵を知らずには闘えない
 ・ がんばらない 
がんばると交感神経が緊張する
 ・ いろいろな人に相談する 
自分だけの考えに固執せず他人の意見も聞く
 ・ 三大療法(手術・化学療法・放射線療法)の限界を知り、情報を集める
   化学療法は癌細胞のみならず、正常な細胞も破壊し免疫力を低下させるの
   で、むやみに信じない
 ・ 再発を予防する
   ①生活習慣を見直す
   ②食事療法 
理想は昔の日本食
   ③明るく生きる
 ・ 死を受け入れる 
どうしたら自分らしく生き、死ねるかも考える

そして、代替療法(西洋医学以外の医学や医療の総称)や免疫療法なども含め、たくさんの治療法があるので、いろいろ自分で取り組んでみてはと言われます。

そこで緩和ケアについてですが、緩和ケアとは、がん患者の苦痛を取り除き、患者とその家族にとって、自分らしい生活を送れるようにするための医療のことで、それはまさに自然治癒力を高めるための医療でもあるわけです。本来様々な治療と並行して行なわれるべきものですが、実際は三大療法をやり尽くして出来なくなってから勧められることが多く、そのため 「緩和ケアと言われたらおしまいだ!」 という誤った認識をもたれていると、松永院長は嘆かれます。

患者や家族の苦痛は様々です。日常生活をしながら背負っていかねばなりません。しかしながら病院の主治医は、三大療法を施すのみで、他の療法を指導することもなく、副作用も充分取っていないことも多いのが現状です。そして  「もうこれ以上の治療はありません」  と言われ、宛名のない紹介状を何枚も渡されて、どうしていいかわからず途方に暮れ 『がん難民』 となる例はよくあるとのこと。

知識がなさすぎ! と松永院長は指摘されます。もっと早くから自分で知識を得る努力をしましょうと。最期まで生きる希望を持つことと、死を一切考えないで否定することとは違います。死について冷静に受け止めることも必要で、心に備えがあれば慌てず安心につながり、免疫力の向上にもつながると言われます。早期から緩和ケアを受けて余命が延びるケースは多いのですから、努力を惜しんではいけませんね。

在宅ホスピスでは、24時間・365日体制で、治療のため病院へ通院しながらでも、自宅で緩和ケアを受けられ、もちろん保険が使えます。でも在宅ホスピスをしているクリニックは少なく、質も様々ということです。

<ホスピス病棟と在宅ホスピスの違い>
ホスピス病棟          
 ・告知が必要       
 ・積極的治療は中止      患者・家族は死期の近いことを自覚する     
 ・入院待ちの期間がある
在宅ホスピス
 ・告知は不要
 ・積極的治療は継続
 ・代替療法も可能        患者・家族は治療に希望を持てる        
 ・自宅でケアが受けられる
 ・自然治癒力が高まる

千里ペインクリニック在宅ホスピスの特徴は、治療中から訪問し、患者の身体的・精神的苦痛の緩和ケアや、24時間・365日対応は言うに及ばず、家族のケアを大切にして、自然治癒力を高めるための援助や、時に代替療法についても指導・施行したり、病院ではタブーである死についても会話することで穏やかに死を受容できるようにしながら、自分らしい人生を送れるよう生活全般をサポートし、グリーフケア(遺族の心のケア)も行なわれる点です。

前出の町田さんの例を挙げるまでもなく、自宅は免疫力を高めるすばらしいところです。でも一方、医療者がそばにいないために不安があるのも確か。しかし、どんなことでも対応可能で医療連携も大丈夫、在宅ホスピスは安心づくめと、これまで800人近くのがん患者宅を訪問してきた松永院長は自負されています。

現在日本を取り巻く環境は、少子高齢化・核家族化が進み、その上未婚率までも上昇し、将来に大きな不安と問題を抱えています。これからはますます高齢の独居者が増えることでしょう。家族で介護・看取りが難しくなります。

その解決策として千里ペインクリニックで立ち上げたのが、ホスピス型賃貸マンション 『アマニカス』 です。つまりこれは、自宅ごとクリニックの上に引っ越してきたみたいなものですね。

  <アマニカスの特徴>
  • 病院でも家でもなく、医療との程よい距離感を保ちつつ、自宅のような雰囲気で家族と一緒に生活できる
  • 千里ペインクリニックの訪問診療、訪問介護による24時間体制のサポートがある
  • 24時間常駐のサポートスタッフが、生活を支える
  • 介護保険を使ってサービスの幅を広げられる
  • 緩和ケアを受けながら、がん治療をサポートしてもらえる
  • 在宅患者のためのレスパイト(一時的な移動)を保証
  • 在宅ホスピスの延長して、在宅と同じスタッフに任せることができる
  • 敷金や礼金は不要、利用した日数分(最短7日間)だけで、ウィークリーマンションのように利用できる
  • 生活するために必要な電気製品や設備が整っている
アマニカスは、自宅で介護や看取りができない家族や、独居患者にとっては本当にありがたい、どこにもない新しいシステムといえるでしょう。と同時に、不規則で長時間労働を強いられ疲弊する在宅ホスピスの医師や看護師にとっても大きなメリットがあると松永院長はおっしゃいます。

自宅療養を希望する人が6割もいるのに、どんどん家族の介護力は落ちていくという現実を踏まえて、一体どこで最期を迎えることができるのか、自分自身でよく調べておく必要があると痛感しました。

| 千里ペインクリニックより | 21:20 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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初見の玉三郎に鳥肌!

しかし昨夜の玉三郎は、想像をはるかに超えて、凄みすら感じる人間離れした美しさ。。。京都南座、坂東玉三郎特別公演、演目は 『壇浦兜軍記 阿古屋』 と 『傾城』。

いかにも芝居小屋といった風情の、狭い南座の2階最前列に腰を下ろして待っている間、ほんとドキドキしました。一度は観たいと思っていた玉三郎です。同行するのが85歳の高齢者とあって、万全の体制で臨みました。

幕が上り、絢爛豪華な衣装をまとい、白く透明な神々しいオーラを放ちながら、舞台中央で艶やかに眩しく輝く玉さま。 何という気高さ! 息を呑み瞬きするのも忘れるくらいです。

しかも、『壇浦兜軍記』 では恋人の行方を問われた玉三郎扮する阿古屋が、乱れのない琴・三味線・胡弓の演奏で敵方の詮議をかわすという難役。あれだけの衣装を身に着けて、実際に舞台の上で演奏するだけでも凄いのに、これがまた美しくしっとり聴かせるのです。

歌舞伎通というわけではないけれど、これだけの美意識、芸の高さには感服します。素晴しい! 

同時開催の 『玉三郎”美”の世界展』 で、ロビーに展示されていた舞台衣装の数々も、ため息の出る日本美の粋。至高の伝統芸術ですよね。

何度も何度もパンフレットを見なおし、胸ときめかせる乙女な私。。。

| 歌舞伎 | 16:26 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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『曾我蕭白』美術展をはしごする

今日は三重県の津にある三重県立美術館へ。デパ地下で鰻弁当を買って近鉄特急に乗り込みルンルン旅行気分。目的は 『蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち』 展です。

三重県立美術館

昼下がり、美術館に着いて展示室に入ると、私は嬉しさのあまり心の中で小躍りしてしまいました。大きな障壁画がずらりと並んでいて、しかも見るからに尋常ではない作品ばかり。そして来場者といえば、一つの作品をじっくり独り占めできるほど、ま・ば・ら。大阪くんだりから2時間も掛けてはるばる来た甲斐があるというもの!

曾我蕭白は奇想の画家といわれる超独創的な江戸中期の画家。その強烈な個性は好き嫌いの分かれるところです。一筋縄ではいかない不敵な印象。計算されたtoo muchな絵。

私は一つの一つの作品に目を見張りました。今回の展示は水墨画が多かったのですが、それもまた新鮮、よく見かける水墨画の境地とは明らかに違っています。筆致は繊細なのに、表現は激しかったり尖っていたり。濃淡の使い分けが巧みで、彩色しているように感じます。

木や岩が渦を巻いている、人間や仙人たちの顔が不気味、俗っぽく描いて皮肉っている? かと思えば繊細な山水画や畜獣画で唸らせ、ヘン顔の動物たちで笑わせてくれる。挑戦的で、どれをとっても驚きがあって飽きさせない、楽しい、楽しすぎる。曽我蕭白って一体何者なんでしょう。

京都や大阪で開催したなら、連日長蛇の列となるはずなのに、この静けさは本当に贅沢。「土・日は混むのですか?」と係りの方に聞いてみると、「平日でも開館前から並んでおられます。今日もさっきまで団体バスが着いて混んでいたんですよ。今ここにおられる方は、日頃の行いのよろしい方ばかりです。」と言われました。

次は一駅離れたところにある石水博物館へ。こちらでも 『曾我蕭白と伊勢の近世美術』 展が開催されています。

石水博物館 石水博物館

建物の割りに展示室は小さくて、見るべきものは六曲一双の屏風一隻のみ。ここまで来て見逃したら悔いが残りそうだったので、よしとしましょう。

今日はよく歩きましたが、思い切って出掛けて正解でした。

| ◆その他 | 23:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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母の味を忘れないように・・・追想12

12月は私の誕生月だった。おめでとうと言われて嬉しい年頃はとうに過ぎていた。幸か不幸か、母からはそんなくすぐったいセリフをこれまで聞いたことがない。

でもいつの頃からだろうか、その日になるとお赤飯を炊いて尾頭付きの鯛まで焼いてくれるようになった。いつまでも独りでいる娘が、内心不憫に思えたからかもしれない。

けれど、もうそれも叶わない。母はこの1ヶ月、台所には立っていなかった。2度と母の手料理を食べることができないという現実が、突如胸に迫ってきた。五感のうちの一つを失うような気がした。

私はどうしても諦めきれなかった。そして、無理を承知で、おぜんざいをつくってほしいとせがんでみた。母は、病人につくらせるのかと驚いた振りをして、苦笑しながら引き受けてくれた。

誕生日当日、外出から戻ると、家中甘い香りがたちこめている。ガス台上の大鍋の蓋を開けると、艶々した小豆がふっくらと炊けていた。甘味が強めのいつもの味。冬は白玉を浮かべておぜんざい、夏は寒天にかけて冷やしぜんざいと、子供の頃からずーっと馴染んできた味。

熱々のおぜんざいを二人で食べる。

片付けをした後、冷めたおぜんざいをタッパーに移す。来年の誕生日、母の思い出がいっぱい詰まったこのおぜんざいを、一人で食べる自分を想像しながら、タッパーを冷凍庫の奥にしまった。

(2006年12月)

| 追想記 | 00:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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元気の出るお花にヘンシン

先日のアレンジメントを変身させてみました。元気が出るようにと、赤いお花をメインにしてプレゼント用に。
コーナー用アレンジメント  元気が出るアレンジメント

何だかちょっと暑苦しい?!
 

| 未分類 | 23:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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間に合わなかったお花

老人施設に入居している親類のために、アートフラワーでアレンジメントを活けることになりました。本町の舶来マートでお花を選び、たっぷり仕入れて、いざアレンジメントスタート。

だらだらと20年以上華道のお稽古をしてきました。多い時で年間3~4回花展に出瓶し、ホテルのロビーにも活けたりしていましたが、転職を機にスッパリと止めてしまいました。でも、今もお花を活けるのは好きです。

花材を目の前にして、どんな風に活けようかと無心になるのがいいですね。場所柄、癒し系のペールカラーでアレンジメントを。花型は縦長のトライアングルです。

トライアングル

一晩かかってようやく完成。ああでもない、こうでもないと、何度でも活け直せるのがアートフラワーの良いところです。親類家族の顔を思い浮かべながら、心を込めて活けました。

予定より1日早く仕上げたのですが、親類の容態がさらに悪化、お花が届いた頃ちょうど息を引き取りました。満100歳でした。人は大往生と言うけれど、家族にとってはこの世で二度と逢えない悲しい別れ。どうかこのお花が少しでも慰めになりますように。。。

日を置いて、残りの花材で玄関用にイエローベースの明るいアレンジメントと、コーナー用にグリーンベースのアレンジメントを活けてみました。

玄関用アレンジメント コーナー用アレンジメント

細かいところが気になりますが、キリがないのでOKということにしておきましょう。

| 未分類 | 23:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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