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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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三室戸寺のアジサイ ~ 寿長生の郷 ~ 両足院の半夏生

2日ほど前から天気予報を見てはヤキモキ。梅雨の真っ只中、ようやく雨がやんだ今朝、車で向かうは宇治の三室戸寺。お目当ては1万株のアジサイです。しっとり潤った空気の中、山門をくぐって急な石段を上がると、本堂前ではすっかりハスの葉が茂って、ボチボチ開花しています。いつしか雲の切れ間から夏の日差しが照り付け始めました。

三室戸寺 山門

三室戸寺 ハス 三室戸寺 ハス

そしていよいよアジサイ園へ。杉木立がつくる日陰に守られて、谷間にアジサイが品良く咲き誇っています。青色のアジサイが、まるで発光しているようかのように見えて神秘的。早速見つけましたよ、ハートマークのアジサイ

三室戸寺 アジサイ

三室戸寺 アジサイ ハートアジサイ

宇治に来て、素通りできないのは宇治駿河屋。いつものように茶の香餅をお土産に買い、宇治川ラインへと車を走らせます。景色は最高、でも落石で片側通行になっているところが何箇所もあって、車がほとんど走っていないのは危険だから?!

滋賀県に入り宇治川が瀬田川へと変わる辺りを少し進むと、2番目の目的地、叶匠寿庵 寿長生の郷(すないのさと)があります。こちらは、広大な丘陵地に、食事処やお菓子売り場などの趣ある建物を囲むように、自然の景観を生かして果樹園や四季折々の草花が楽しめるお庭が広がるお気に入りの場所。心のこもった丁寧な接客と、よく手入れされているけれど造り込み過ぎないお庭が魅力です。

寿長生の郷 寿長生の郷 川床テラスカフェ

まずは、甘味処 川床テラスカフェで抹茶パフェを。それだけで贅沢気分を十分に満喫 その後、お庭をゆっくり散策します。車が見えなくなるまで律儀なお見送りをしてもらったら、今度は大津方面へ。

湖畔にあるレトロなびわ湖大津館のル・ジャルダンで遅いランチを。琵琶湖が見渡せて涼しげです。

びわ湖大津館

お腹を満たした後は、最後の目的地、建仁寺の塔頭 両足院へ。再び京都に戻ります。山科周辺では大渋滞に巻き込まれたものの、何とか辿り着きました。7月10日まで半夏生の庭園特別公開中。ドクダミ科の半夏生が、水辺で花を咲かせ葉を白くして涼を呼んでいます。初めて観る不思議な景色です。夕方なので半夏生はちょっとお疲れ気味。早朝に観てみたいものですね。

両足院

両足院両足院

本日も盛り沢山のスケジュールでしたが、何とか予定通り終了。雨に降られることもなくラッキーでした。

| ◇京都 | 00:14 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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久安寺のアジサイ

日曜日は友人が出演するというので、生田流新絃社の定期演奏会へ。華やかなステージでは、次々とバラエティーに富んだ筝曲が披露され、奏者のしなやかで優雅な指さばきにうっとり。兵庫県立芸術文化センター中ホールは満席、大盛況でした。

翌日月曜日は京都で美術講座3単位を受講。時々意識が飛んでましたけど、いつもながらに有意義な時間を過ごせました。そして今日、周辺のアジサイの様子も気になるので、多少疲れは残るものの、車で池田伏尾の久安寺へ。

こちらは奈良時代に創建された「安養院」が前身。平安時代の久安元年に再興されて久安寺と改称された高野山真言宗のお寺です。近場なのに、実は参拝するのは今回が初めて。

久安寺1

国道に面した立派な楼門は閉ざされているので、バス亭横の通路から入ります。本堂の奥にある虚空園のバン字池は、築山にツゲや黄金ヒバなど様々な緑が重なり合って見事。本堂の白い壁や朱色の欄干などともよく調和しています。

久安寺3久安寺4

久安寺2 久安寺7

アジサイは7分咲きぐらいでしょうか。特にガクアジサイはこれからですね。

久安寺6 久安寺5

雨上がりにフラリと訪ねてみたくなるお寺です。

| ◇北摂 | 00:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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実録 在宅緩和ケアを受けるまでの10日間

伯父が昨年1月にがんで他界してから一人暮らしをしていた84歳の義伯母が、今年2月に腸閉塞で救急搬送された市民病院で末期の膵臓がんと診断されました。1ヶ月ほど入院し、退院後も月2回通院しながら一人暮らしを続けて、何とか身の回りのことはこなしていたようです。私は大阪、義伯母は千葉。その様子は電話でしかわかりません。

「おばさん、どうしてますか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
「いや、大丈夫じゃないでしょ。ちゃんと食べてますか?」
「はい、美味しく食べてます。食欲はありますよ。」
「どこか痛いところとかありませんか?」
「それが、どこも痛いところがないんです。」

と、毎回こんな調子でした。ところが最近、頭が締め付けられるようでフラフラするとか、お腹や脚がパンパンに浮腫んでいて下痢も止まらないとポロリと漏らしました。

「おばさん、通院するのもしんどいでしょ。もう我慢しないで訪問診療してくださるお医者様を探しましょう。一人暮らしじゃこれから大変だし、私たちも心配ですよ。」
「でもまだ何とか自分で出来ますから、大丈夫です。」
「出来なくなってからでは遅いですよ。こういうことは早めに準備しないと間に合わないかもしれないし、おばさん自身が慣れていくことが大事ですからね。」
「でも、他人が家に上がるというのは気を遣いますねぇ。」
「お客様が来られるのと訳が違いますよ。何一つ気を遣うことはないんです。それに困ったことは何でも相談できるし、ゆっくり聴いてもらえて安心ですよ。」
「でも、今の病院と縁が切れるのもどうかしらねぇ。」
「おばさんが希望すれば、いつでも病院の方に連絡を取ってもらえますよ。」

こんなやり取りを何度か繰り返して、ようやく義伯母は観念したようでした。

私は、まず『日本在宅ホスピス協会の在宅ケアデータベース』で周辺の医療機関を検索すると同時に、Googleで’千葉県 がん 在宅ケア’と検索してみました。すると、トップに表示されたのが『千葉県在宅緩和ケア支援センター』、しかも電話相談受付とあります。

早速電話を入れて状況を説明し、訪問診療が可能なエリア内で、がん対応が多い医療機関を何件か紹介いただきました。週末でしたが、紹介されたいくつかの医療機関にこれまでの経緯と受け入れについてメールで相談したところ、週明け月曜日の朝、『つばさ在宅クリニック』から電話をいただきました。

その素早くテキパキした対応に、私はものの数分でこちらにお世話になろうと決めました。

そのためには、現在通院している『船橋市立医療センター』の主治医の医療情報提供書(紹介書)が必要になります。地域がん診療連携拠点病院とありますから、どこかに相談窓口はないかとHPで探してみると、見つけました『がん相談支援センター』。

私は、次に『がん相談支援センター』に電話をし、『つばさ在宅クリニック』で在宅緩和ケアを受けること、医療情報提供書が至急ほしいことを伝えました。医療情報提供書は主治医に直接申請しなければいけないというので、次回診察日の金曜日に義伯母からお願いすることにし待つしかありません。

金曜日、義伯母が病院に行くと、『がん相談支援センター』の方もみえたそうです。そして、再び週明けの月曜日、『つばさ在宅クリニック』から電話。

「おはようございます、船橋市立医療センターから医療情報提供書が届きました。」
「???」
「明日から訪問します。」
「!!!」

医療情報提供書ができるまで1週間は掛かると聞いていました。『がん相談支援センター』と『つばさ在宅クリニック』の連携でこのスピードです。私も初回訪問に合わせて義伯母の様子を見に行こうと思っていたので、水曜日の午後に来ていただくようお願いしました。

日程が決まると今度は、以前伯父がお世話になって顔馴染みの社会福祉士(ソーシャルワーカー)さんがいるという『船橋市中部在宅介護支援センター』に電話し、介護サービスについての相談で、こちらにも水曜日に来ていただくようお願いしました。義伯母は入院中、要介護1の認定を受けています。

そして水曜日、9ヶ月振りに会う義伯母は、やせ細っていました。

初めに、社会福祉士の方が介護福祉士(ケアマネージャー)さんと来られ、間もなく、院長先生と看護師さん2名が来られました。私を含め総勢6名に囲まれて、義伯母は目を白黒させています。

「身体の具合はどうですか。」
「どこか痛いところはありませんか。」
「何か気になることはありますか。」


先生は、ゆっくりと穏やかに顔をみながら話し掛けてくださいます。皆さんが、義伯母の言葉に一生懸命耳を傾けてくださいます。ああ、あの時と同じだ・・・私は母のことを思い出していました。これで救われる・・・ようやく辿り着いた深い安堵感です。

診察のあと、クリニックから先生が週1回、他の日に看護師さんが週1回来られ、訪問介護サービスも週1回受けることになりました。そして、お薬は訪問薬局から届けてもらうことに。義伯母の命を支えるプロジェクトチーム結成の瞬間です。『つばさ在宅クリニック』の電話から、わずか10日。

「おばさん、よかったですね。」
「はい。」
「これから皆さんが、おばさんに一番良いよう考えてくださいますからね。」
「はい。」
「遠慮しないで、何でもお任せしましょうね。」
「はい、よろしくお願いします。」

どうせ一人だからと、高齢だから仕方ないと諦めてはいけません。誰でも困ったときは声を上げ、いろんな人の力を借りて厚意に甘え、ありがたいと感謝しながら最期まで生きなきゃいけないのです。

翌日には看護師さんがマッサージをしてくださって足浴、その翌日には介護ベッドが入ったと連絡がありました。人付き合いの苦手な義伯母が、人とのふれあいを前向きにとらえているようです。病がくれた宝物になるといいな・・・そんな風に思います。

| より良く生きるための情報 | 18:50 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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堂本印象美術館&細見美術館

等持院でサツキと青葉を堪能したあと、きぬかけの道に面した立命館大学の向いにある京都府立堂本印象美術館へ。こちらはギョッとする特異な外観で、ちょっと怪しい感じがしないでもありません。すべて堂本印象自身によるこだわりのデザインらしく、アバンギャルドですね。

堂本印象美術館

堂本印象の作品は、作風がコロコロと変遷し、驚くほど変化に富んでいます。今回は『モノクロームの可能性-印象の墨絵・東寺小子房襖絵を中心に-』という企画展ですが、新しく出会う印象です。

回廊には、しっとりとした風景や人物・動物などを墨で描いた日本画。かと思えば、ダイナミックで力強いスピード感のある墨線と金彩をポイントにした抽象画が並びます。2階展示室には、また全く違う空気が流れていました。

一瞬、静謐な霊気を感じたように思います。8面の襖に、濃淡で柔らかく描かれた何種類かの瓜が蔓を横にのばしています。奥2面の襖には、キッと鋭い眼光を向けながら木の上に立つ鷹の姿。そして本日の一枚、『雲収日昇』。連なる山々に雲がたなびいて湿潤な空気が漂い、山の端にはかすかに朝日が射し込んでいます。手前に描かれた木々の深い墨色が、全体を引き締め緊張感がありますね。嵐山の風景を描いた、六曲一双の屏風絵です。

丸太町にある十二段家のお茶漬けで腹ごしらえをしたあとは、岡崎の細見美術館へ。開館15周年記念特別展『日本美術の荘厳-祈りとかざり-』を開催中です。

仏教・神道美術が中心で、仏画・仏像・磁器、その他いろいろな装飾品などですが、今回は残念ながら興味の持てる展示がほとんどありませんでした。2日連続の美術館巡りで、集中力が途切れたせいかもしれません。

このあと、一乗寺の穂野出で雲母漬(きらら漬)、百万遍のかぎや政秋でときわ木と益寿糖を買ってお土産に。初めて食べた益寿糖は、ぷにょぷにょした独特な食感とニッキの優しいお味がはんなりと上品 そうそう、帰り道で見つけた柏屋光貞のおおきには、4色のかわいい寒天菓子ながらなかなかの味わいで、いずれも好評でした。

| ◆京都 | 11:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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等持院のサツキ

神戸の翌日は京都へ。2日連続で美術館巡りですが、その前に等持院を拝観します。衣笠山の麓、立命館大学の南に位置し、周辺は車がやっとすれ違えるほどの細い道路でした。

等持院 等持院

こちらは、足利尊氏が天龍寺の夢窓疎石を開山に創建。意外と広いお庭は、夢窓疎石の作庭として伝えられる三代名園の一つで、東西二つの苑池、心字池と芙蓉池を中心にした回遊式庭園です。築山の上にはお茶室があり風情を添えています。そして池を彩るのは、手まりのように丸く刈り込まれた大小のサツキ。

等持院等持院等持院

薄い雲が日差しを遮る散策日和、お庭に出てゆっくり歩きながら、心字池に映りこんだ青葉を眺めていたときのこと。石の影の池の中で何かが動きました。かすかに水面が振るえたかと思ったら、やがてそれはスローモーションのように幾重にも輪を描き、段々に大きくなって隅々まで波紋を広げ、映りこんだ緑を揺らしていきます。その美しさといったら・・・しばし絶句。

立ち尽くしていると、期待に応えるかのようにもう一度、池の鯉が小さく跳ねました。何度見ても、本当に美しい。心字池には2匹の鯉がいるそうです。散策のあと、赤い毛氈の敷かれた書院からお庭を眺めながらお茶を一服。

サツキはちょっと盛りを過ぎていましたが、こちらにはカエデの木が多いので紅葉の頃も素敵でしょうね。

| ◇京都 | 18:44 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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香雪美術館&白鶴美術館

2日ほどかかって気の滅入ることを片付けたので、久し振りにレンドルミンを飲んでぐっすり眠ると、起きてみたら首から下に力が入らずフラフラ。こんな時こそ気分転換をと、車で神戸へ。

まずは、弓弦羽神社の境内に車を停めて二礼二拍手一礼。社務所に断ってから香雪美術館へ。お庭の緑がよく茂って美しいこと! こちらは、朝日新聞社の創業者・村山龍平氏が蒐集した古美術品を展示するため、広大な敷地に開館した風情ある美術館です。今年で40周年を迎え、記念名品展「室町から江戸の絵画」開催と聞けば、これはもう見逃せませんね。

弓弦羽神社 香雪美術館

いきなり狩野探幽の『四聖人像』、その隣り長谷川等伯『柳橋水車図屏風』、桃山時代と江戸時代の天才絵師が饗宴しています。2階に上がると、雪舟に雪村、岩佐又兵衛に円山応挙や長澤芦雪、森狙仙に酒井抱一等々。展示されている作品数こそ少ないけれど、これだけスター絵師らが並ぶのは貴重です。’お逢いしとうございました’、そう言って三つ指をつきたくなる、いずれも甲乙付けがたい愛しい作品ばかりでウットリ。

飾り羽を高く持ち上げた孔雀と大輪の牡丹を色鮮やかに描いた応挙の『孔雀牡丹図』は華麗。細密に描きこまれた岩佐又兵衛の『堀江物語絵巻』は馬や人物の独特な表情が面白く、雪舟や雪村の静かにひたひたと迫ってくる墨絵にもしびれます。芦雪の『山家寒月図』は、山間にほんのりと浮かぶ月と山頂に描かれた松のシルエットがつくる空気感にグッときますね。

続いて住吉川沿いに坂を上がり車で5分ほどの白鶴美術館へ。白鶴酒造七代嘉納治平衛氏が開館したという素晴しい景観の美術館で、本館と新館に分かれていて春と秋にのみ公開されます。香雪美術館が邸宅美術館なら、こちらは御殿美術館とでも申しましょうか。展示室の大きな窓からは、お庭のせせらぎが聴こえ、向うに海が見渡せます。

白鶴美術館 白鶴美術館
白鶴美術館 白鶴美術館

今回の見どころのひとつは、伝狩野永徳の『四季花鳥図屏風』。いかにも狩野派らしい金碧障屏画ですが、ここに描かれた鳳凰などの鳥たちは一様に眼光鋭く生命力に溢れていて、永徳の勢いを感じます。そしてもうひとつは、円山応挙の『五羽鶴図』。3羽の丹頂鶴と2羽の真鶴が、絶妙の構図と濃淡のバランスで描かれ、透明感のある引き締まった印象です。

展示されてる中国の青銅器をじっくり見ていると、羽人を発見! 「・・・人、道を得るや、身に羽毛を生ずるなり(楚辞より)」と、古代中国の神仙思想に語られる不死の民。羽人の周りには、何かがグルグルと渦を巻いて所々目のようなものが見えます。これこそが'氣’ですね。紀元前2世紀に中国で編纂された淮南子には、宇宙に生じた氣が天と地を創り四季ができて万物になったと、世界の始まりが記されています。古代中国の人々はその'氣’をS字型・C字型、渦や波状線として表現したと、先月美術講座で習ったばかり。早速勉強が役に立っています。

テンションは上がる一方でしたが、足元フラフラ。新館をパスして早目の帰路につきました。

| ◆兵庫 | 07:34 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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