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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡

朝9時前に千里を出発、名神で京都を抜けて滋賀・信楽にあるミホミュージアムへ。この車で高速を走るのもこれが最後・・・そんな想いがふと頭をよぎります。10時前、山中に忽然と現れる桃源郷のような美術館に到着。すでに駐車場には6,7台の車が。

こちらは、ある宗教法人が所有する贅を尽くした美術館です。館長は、日本美術史家として高名な辻惟雄氏。1970年に著書『奇想の系譜』で、江戸時代の奇想の絵師たちを再評価し、現在のブームの火付け役となった方ですね。一昨年は『長沢芦雪 奇は新なり』、その前は『若冲ワンダーランド』と、大規模で垂涎ものの展覧会が催されていたのも頷けます。

レセプション棟から美術館棟へは、専用の電気自動車に乗り込みゆっくりと移動。トンネルを抜けると、自然と建物が見事に調和して美しい景観です。

ミホミュージアム ミホミュージアム

ミホミュージアム

今回展示されているファインバーグ夫妻のコレクションは、同じ米国のコレクターで、若冲の蒐集ですっかり有名になったジョー・プライス氏のものに比べ、屏風絵や襖絵などの大作は少なく、全体的に上品にまとまっているけれど大人しい印象。奇想派の「ええっ、何コレ?!」というような作品は少ない代わりに、初めて知る絵師たちの珠玉のような作品と出会えます。

江戸絵画の奇跡 江戸絵画の奇跡

鈴木其一の『群鶴図屏風』、俵屋宗達の『虎図』、酒井抱一の『十二ヶ月花鳥図』など琳派がズラリ。円山応挙や長沢蘆雪、森徹山ら円山派も。応挙の『鯉亀図風炉先屏風』は、裏に絹地をもう一枚張って水紋を描いたもので、後から光が当たると水紋が揺らめいて、鯉や亀の泳ぐ静かな音まで聞こえてきそう。もちろん奇想中の奇想、伊藤若冲や曾我蕭白などや、葛飾北斎や菱川師宣らの浮世絵などバラエティ豊か。

本日の一枚は、鈴木松年の『月に雲図』でしょうか。まだ隙間からは蒼い空が覗いているけれど、大きく描かれた丸い月に不穏な雷雲が迫っています。重い動きのある絵です。その雷雲のにじみが、絞り出すように何かを語っているようで深く心に残りました。

約1ヶ月の開催期間を3期に分けて展示されます。多分もう一度来ることになるでしょう。そして私はこの後急いで千里に戻り、夕方から天神祭へと出掛けたのでありました。(記事が前後しています
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| ◆その他 | 23:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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天神祭 船渡御に奉納花火!

天神祭おめでとうございま~す。それでは、大阪じめお願いしま~す。

「打ちまーしょ」 チョンチョン  
「もひとつせー」 チョンチョン  
「祝うて三度」 チョチョン ガ チョン


賑やかに灯りがともった船のあちらこちらから、浴衣を着た男衆が威勢のいい声を響かせます。それに呼応して、こちらも負けじと声を張り上げ手を打ちます。

7月25日は、蒸し暑い大阪の夏をいっそう熱くする、陸渡御→船渡御と奉納花火のクライマックス。天満橋・造幣局の対岸に設けられた特別観覧席に陣取り、正面から西日をモロに受けながら、早々と配給された折詰め弁当を広げ、まずは腹ごしらえ。

ようやく日が沈み川面にかがり火が揺らめく頃から、大川にたくさんの船が行き交い始めます。その数、約100艘。天満橋あたりから飛翔橋までの往復7キロを2時間かけて巡航するそうです。そして、船と船がすれ違うたびに行なわれるのが大阪じめ。なにわの商人っぽい独特の間がいい感じ。

天神祭 天神祭 文楽船

不意にヒューと音がして花火が始まりました。おお、川を挟んだ真正面から上がっています。みんな待ってましたと声を上げて大喜び。知らないもの同士が盛り上がります。

もう1ヶ所、桜ノ宮・OAPの対岸からも、大玉が空高く打ち上げられています。花火の音に船からの祭囃子、それに大阪じめの掛け声が入り混じって、お祭の喧騒も最高潮に。

どんなに大人になっても、お祭や花火は童心に戻れて、何度行っても楽しいのです

| ◇大阪 | 06:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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サラ・ブライトマン in 大阪城ホール

木曜日は従兄のお供で、サラ・ブライトマンのコンサートへ 9年ほど前、初めて行ったラスベガスで、派手なネオンサインに興奮しながら、お上りさん丸出しでホテルベラージオ前の噴水ショーを食い入るように眺めていたとき流れていたのが、サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリの『Time to Say Goodbye』。 あまりに印象的で忘れられなくなりました。その後2009年、大阪城ホールで開催されたシンフォニー・ワールドツアーコンサートで、そのかっこよさに再び衝撃を受け大フアンに

そこそこ早めに着いたはずが、すでに大阪城ホール北玄関は人でいっぱい。今回は何とアリーナ席、しかも前から3列目のほぼ中央席! どうやってこんなチケットを手に入れたんでしょうね~ 周りにはギョーカイ人っぽい人たちがチラホラ。

幕が開くと、横いっぱいのバックスクリーンに宇宙をイメージした3D(?)CG。星や宇宙船が流れては消えていきます。そしてスモークが立ち込めるステージ中央、リフトの上で神秘的なシルエットを浮かび上がらせ登場したのが、女神のように神々しいサラ・ブライトマン。壮大な宇宙空間を、まるで一緒に浮遊しているかのような不思議な感覚に陥ります。

あー、なんて美しい歌声。柔らかく艶やかでのびやか。また時に小鳥がさえずるように愛らしい。今年1月に発売されたアルバム『Dreamchaser(夢追人)』をイメージする構成ながら、『オペラ座の怪人』をはじめ日本人受けするお馴染みの曲目をたっぷりと歌い上げてくれました。となりのトトロの『風のとおり道』なんかも絶品ですね。

ジャパンツアーのせいかダンサーも2名と少なく演出も地味でしたが、それでも十分に堪能できます。これで1万5千円は安い! どうかいつまでもこの歌声が聴けますように

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| その他♪ | 01:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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佐渡裕 プロデュースオペラ 『セビリャの理髪師』

カーテンコールの中、ステージに向かって惜しみない拍手を送りながら、立ち上がり、心の中で何度も何度もブラボー、そしてありがとうと叫んでいました

本日が初日。炎天下の昼下がり、はやる気持ちを抑えスピードは控えめに、車で西宮の兵庫県立芸術文化センターへ。今年で9年目の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラは今回が3度目、前年と同じ4列目の中央席。オペラグラスは必要ありません。まずはホワイエにあるビュッフェでぶどうスカッシュとクロワッサンラスクを。軽くクールダウンしたあと、15分前には着席。すると、まだ開演10分前なのにステージに佐渡さんが登場、5分ほど挨拶をされました。

客席の照明が落とされ、いよいよ第1幕がスタート。正面間近にタクトを振る佐渡さんの背中が見えます。一体何が始まるんだろう?!と目を凝らしているうちに、アルマヴィーヴァ伯爵の鈴木准さんが登場。澄んだ高い声で、青年貴族らしく品良く爽やか、二枚目ですね。

セビリャの床屋で何でも屋、フィガロの高田智宏さんは、軽快でいい味出して存在感あります。そして、窓辺で歌うロジーナの林美智子さんは、くるくる動く大きな目と豊かな表情がとってもキュート よく通るメゾソプラノも素敵です。お三方ともルックスが良くて、舞台がきれい。

また、脇を固めるバルトロの久保和範さん、バジリオのジョン・ハオさん、ベルタの谷口睦美さんらとのバランスが素晴しい。それぞれのキャラクターが際立ってメリハリが利いています。晴雅彦さんのアンブロージョが何だか可笑しい。 

休憩時間に再びビュッフェで熱いコーヒーを。そして第2幕が始まり、やがて賑やかなフィナーレに。歓喜に満ちた大騒ぎは大迫力で、客席も大興奮。拍手、また拍手・・・あっという間の3時間。

今回は前編日本語上演ということもあって、コミカルなストーリーに引き込まれました。ウフフ、アハハと笑いながら、何度も拍手。気負いなく集中して楽しめるようになったかな~  帰りの車の中で聴くロッシーニが、これまでと全く違って心に響きました。本物を観るとこうなるのでしょうか、不思議ですね~

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| オペラ | 23:18 | comments:12 | trackbacks:1 | TOP↑

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岩船寺のアジサイ & 浄瑠璃寺

日曜・祝日に出掛けることは稀ですが、アジサイの見頃と聞いて、以前から一度訪ねてみたかった当尾(とおの)の里へ。奈良の古いガイドブックに載っていたので、てっきり奈良県だと思っていたら何と京都府でした!

千里を7時前に車で出発、近畿自動車道→第二阪奈を通って奈良経由で岩船寺に着いたのが8時前。お寺周辺は道も細く素朴な集落で、駐車料金も無人販売の代金も、自分で備え付けの箱に入れるという大らかさ。時間前でしたが、既に開門されていました。天平元年(729年)創建、幾度か兵火で消失・再建を繰り返し荒廃するも、江戸初期に修復され、さらに昭和に本堂が再建されて、平成15年に三重塔も修理されたということです。

岩船寺

岩船寺 岩船寺

岩船寺 岩船寺

朝の澄んだ空気の中でしっとりと咲くアジサイに彩られて、鮮やかな朱色の三重塔が、深い緑を背にして静かにこちらを見おろしています。’ホーホケキョ、ホーホケキョ、ケキョケキョケキョ・・・’ ハリのある鶯のさえずりが響き渡り、しばし聴き入ります。

受付で買った『当尾の石仏』という地図を片手に、次は浄瑠璃寺まで歩いて1,7キロのハイキング。何だか時間が止まっているかのような里山には、草木が生い茂り、せせらぎの音が聞こえ、ひんやりと気持ちのいい風が吹いています。所々人家もあり、畑にはキュウリやナスが実っています。そして、自然と一体となった石仏の数々。どの石仏も大切にされているのが伝わってきますね。

阿弥陀三尊磨崖像不動明王立像藪の中三仏磨崖像
弥勒仏線彫磨崖像阿弥陀地蔵磨崖仏三体地蔵

ほどなく浄瑠璃寺(九体寺)到着。こちらは平安時代に創建、中央宝池を挟んで東の三重塔に薬師仏、西の本堂に九体阿弥陀如来仏が安置されています。見どころは何といっても九体阿弥陀如来像。現在本堂となっているところは、元々は九体阿弥陀如来像をまつるための厨子だったとか。際まで池が迫っていて道もなかったと伺いました。

浄瑠璃寺 三重塔

浄瑠璃寺 本堂

浄瑠璃寺浄瑠璃寺 屋根

そのあと門前のあ志び乃店に一番乗りして、山菜たっぷりのとろろそばをいただき、また岩船寺まで戻ります。途中無人販売所に吊るされた朝採りのナスビを100円で。3個入りでもズシリと重いこと。

今日はお天気もよく日曜日というのに、何故かどこも人が少なくて不思議。お昼には当尾を後にして、帰りはR163→中央環状線を通り、1時間半かけてのんびり帰りました。

| ◇京都 | 22:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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