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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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京都市美術館 竹内栖鳳展 ~ 無鄰菴 ~ 細見美術館

あと2日で11月というのに暖かな申し分のないお天気。今日は京都岡崎公園駐車場に車を置いて、周辺の美術館などを巡ります。まずは、京都市美術館開館80周年記念 竹内栖鳳展から。

竹内栖鳳展  京都市美術館 竹内栖鳳展

これまでも結構いろんな展覧会で目にしてきました。没後70年に当たる昨年夏には、松伯美術館でも竹内栖鳳展が開催されていたので、かなり見知ったつもりでいましたが、今回は規模が違いました。大作が多い上に、代表作がズラリと並んで見応えがあります。

京都に生まれ四条派に学び、独自の表現を求めて諸派を総合した画風は『鵺(ぬえ)派』と揶揄されながらも、渡欧からさらなる進化を遂げて『西の栖鳳、東の大観』と並び称される近代京都画壇の大家。年代順に観ていくと作風の変遷がよくわかり、晩年に迎えた新境地は老いてもますます瑞々しく感動的です。

見どころとなる『大獅子図』と『雄風』は2度目。しかし、『雄風』は何度見ても異色ですね。構図・色彩・技法とも、高みに達した後の程よく力の抜けた爽やかな自由さとでも申しましょうか。栖鳳といえばつい動物画に目が行きがちですが、今回楽しみにしていたのは『羅馬之図』。ここに描かれた古代ローマの水道橋は、セピア色の乾いた濃厚な空気に包まれ荒涼とした中で、朽ちる日を待つかのように静かに佇んでいます。橋の上に小さく鳥の群れを見つけたとき、何故かググッと引き込まれてしました。   

他にも見どころ多数。11時近くになるとかなり混み合ってきました。近くで昼食を済ませて、次は明治・大正の元老 山県有朋の別荘、無鄰菴(むりんあん)へ。

無鄰菴

無鄰菴無鄰菴無鄰菴

東山を借景にした奥行きのある池泉回遊式庭園です。ほんのりと色づいた紅葉もあって、母屋から眺めるお庭が素晴しい! 白鷺と青鷺が、池の浅瀬をゆうゆうと闊歩しています。何だかここだけ違う時間が流れているみたいですね。

その後、『琳派の伝統とモダン』と題し、神坂雪佳と江戸琳派の展覧会を開催中の細見美術館へ。ユーモラスにデザイン化された雪佳の『金魚玉図』に会いに行きます。展示室に入ると、それは丸いガラスの金魚鉢の中から、ヒレを広げてとぼけた顔でこちらを見ていました。他に、酒井抱一や鈴木其一なども。小ぢんまりした作品が大半でした。

細見美術館 神坂雪佳展

帰りは、松屋常盤で予約していた味噌松風を、ひつじで揚げたてのドーナッツを買ってお土産に。明るいうちに帰宅、早く目を休めなくては・・・
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| ◆京都 | 23:21 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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千里の竹あかり

何というか、ちょっとシュールなんですよね。ええ、あの半沢直樹が東京中央銀行 大阪西支店勤務時代、社宅に帰るたびに大写しになっていた太陽の塔でお馴染みの千里ニュータウンにある、千里北公園で毎年開催される吹田市の超ローカルなイベント。

千里の竹あかり3 千里の竹あかり1

今年は北千里高等学校吹奏楽部・軽音楽部の演奏で始まり、18時から斜面に並べられた約3000本の竹筒にあかりが灯されました。暗闇に包まれた竹林の中で、竹筒内に浮かべたロウソクのあかりが揺らめいています。

いつも賑わいが過ぎた頃に訪れるからでしょうか、竹筒のあかり以外何もなくて、幻想的だけど何処となくもの淋しい雰囲気。でも、この素朴さに癒されます。

一昔前まで千里周辺には其処此処に竹林がありました。しかし、いつの間にか開発が進んでマンションが建ち並ぶと、竹林は姿を消してしまいました。この街らしさが無くなっていくようで残念ですね。こちらのイベントも『千里の竹林の保全意識の普及啓発を図ることを目的』とされ、今年で13回目を迎えます。

千里の竹あかり すいたん

| ◇北摂 | 23:55 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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京都・南座 アマテラス & 承天閣美術館 円山応挙展

今日は夜6時から始まるメインプログラムの前に、相国寺の承天閣美術館へ。現在相国寺ほか、山外塔頭である鹿苑寺(金閣寺)・慈照寺(銀閣寺)の所蔵品を展示した開館30周年記念の『円山応挙展』が開催されています。

承天閣美術館 円山応挙展

これまでも機会ある毎に、応挙や芦雪と聞けばしつこく観に行っているので、牡丹孔雀図ぐらいでは驚かなくなっていましたが、それでもやっぱり行かずにはいられません。応挙の孔雀は、ここ最近ミホミュージアムと香雪美術館で続けて出合っています。そのいずれとも違った印象で、牡丹が控え目に描かれ、2羽の孔雀に動きがあってより写実的。

今回の見どころは、応挙が滋賀県大津にある三井寺・円満院の祐常門主に依頼されて描いた長大な絵巻物『七難七福図巻』でしょうか。福寿・人災・天災の3巻からなり、合わせて全長36メートル余とか。1巻目は、人々の幸せな暮らしぶりが描かれていて微笑ましいのですが、次からガラリと様相が変わります。特に人災の巻は残虐で凄惨。天災の巻も圧倒的な筆技ゆえ迫力がありすぎ。

他にも、黒々した墨で描かれ勢いのある長沢芦雪の『獅子図屏風』、湿潤な空気感と深遠な静寂に引き込まれる呉春の『竹図屏風』などが印象に残りました。

この後は下鴨の甘味処、茶寮宝泉でティータイム。お庭を眺めながらいただく白小豆ぜんざいは絶品です。そして、最近足繁く通う百万遍かぎやで益壽糖をお土産用に、デパ地下で幕間のお弁当を買って、いよいよ最終目的地、南座へと向かいます。

京都南座 アマテラス 京都南座 アマテラス

玄関前は開場を待つ人で徐々に身動きが取れなくなってきました。本日も満員御礼。人間国宝・坂東玉三郎×鼓童の公演は、天照ではなく、アマテラス。この上なく古典的なテーマでありながら、どこか宇宙的でアバンギャルド。そして、この人ほどアマテラスにふさわしい人を、私は他に知りません。
アマテラス

何と言い表せばよいのでしょう。究極の美、あるいは、極限の美、いずれにせよ、まさに美の極致。舞台の中心から、白く眩い神秘の光を放ち、隅々まで照らし、包み込む圧倒的なパワー。これはきっと内なる力。比類なき精神の昇華。

アマテラスが天の岩屋戸に身を隠し暗黒になるまでの一幕目が、あっという間に終了。休憩を経て二幕目、ここからの鼓童がすごい! 多彩なフォーメーションで、鍛え上げた肉体から繰り出される、磨き上げた勇壮な太鼓の演奏に目が釘付け。太古に通ずる永遠の響きが、魂を揺さぶります。愛音羽麗さん扮するアメノウズメは軽やかで妖精的、妖艶とまではいきませんが、透明な色香に溢れていました。

カーテンコール4、5回、アンコール2回(?)だったでしょうか。最後に玉三郎さんが深く膝を曲げ腰を折ってお辞儀をされたとき、これまで皆さんでどれほどのお稽古を重ねてこられたのかという想いが込み上げてきて、目頭が熱くなりました。いえいえお礼を言いたいのは私の方です、そう心の中で何度も叫んでいました。

| 歌舞伎 | 21:21 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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修学院離宮 初参観

思った通り、そこは別世界でした。10月というのに真夏の暑さ、加えてやっと参観を許された嬉しさでハイテンション、のっけから既にオーバーヒート気味。ひとたび足を踏み入れてみれば、タイムスリップしたかと思えるほどあまりに俗界と違いすぎて、何だか記憶に現実味がありません。

ここは比叡山西の麓、京都東山に連なる山裾の丘陵に広がる総面積54万5千㎡を超える離宮。皇室用財産として宮内庁が管理する、御所や桂離宮と並ぶ日本の文化・伝統・自然美の極致、修学院離宮。後水尾上皇が万次2年(1695年)、63歳の円熟した年代に、並々ならぬ熱意で完成されたという山荘です。

修学院離宮 全景
パンフレットより
こちらは、美しく剪定された松並木で結ばれた上・中・下の三つの趣向の違った離宮からなり、松並木の両側には後水尾上皇が周辺で耕作する民の姿をそのまま自然景観として取り入れるために残されたという水田や畑が、各離宮へと続く道をのどかでより豊かなものにしています。

総門を入ってまずは受付へ。参観許可書を渡し、運転免許証で身分証明を。今回9時からの参観は20名ほど。紅葉ピーク時には50名ぐらいになるそうです。先頭に説明係の方、最後尾に皇宮警察の方がつきます。参観順路は、下離宮→中離宮→上離宮。石段や斜面の登り下りを含め約3㎞を、約1時間15分かけて歩きます。

修学院離宮 下御茶屋御幸門修学院離宮 壽月観修学院離宮 松並木
修学院離宮 中御茶屋中門修学院離宮 客殿修学院離宮 楽只軒
修学院離宮 客殿 杉板絵修学院離宮 大刈込修学院離宮 上御茶屋御成門

これがなかなかのハイペース。もちろん全員が着くのを待ってから要所要所でキチンと時間を取って説明してくださいますが、移動時のスピードの速いこと! 足元に気を付けて、遅れないようについて行きます。途中風や光を感じながら、いにしえに想いを馳せて想像を膨らませるような余裕などはほとんどありません。

圧巻は、上離宮の高所に建つ隣雲亭からの眺望。中島の浮かぶ浴龍池を中心にした池泉回遊式庭園を眼下に、洛北の山々や京都市街を見晴らす絶景。これこそが、後水尾上皇がこの地を選ばれた理由だとか。他にも贅を凝らした中離宮の客殿は雅で特に印象的。金の砂子を散らした障壁画や霞棚が、格調高くはんなりと華やか。

修学院離宮 浴龍池
修学院離宮 浴龍池船着場より修学院離宮 千歳橋

とにかく見どころが多すぎます。建物・庭園・襖絵など×3カ所(上・中・下の各離宮)ですから、的を絞らず漫然と見ているとアッという間。完全に失敗しました・・・ 本当なら半日はかけてゆっくりしたいところですが、それは叶うはずもなく、またの参観を誓いました。

| ◇京都 | 14:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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都のかなでコンサート 2013

厚く雲の垂れこめるどんよりとした空の下、賀茂川沿いを北上し、上賀茂神社へと車を走らせます。時刻は5時を少しまわり、早くも辺りは暗くなり始めようとしています。

今宵は、応募総数15000という難関を乗り越えて、何年目かでようやく手にした招待券を握り締め、京都・世界遺産の上賀茂神社でJR東海が開催する都のかなでコンサートへ。入れ替え制になっていて、第2部は開演18:30。車をパーキングに停めて一ノ鳥居をくぐると、芝生の上には既に受付を待つ人の長い列が。やがて開場となり、ここはさすがにJR、丁寧な案内と誘導で整然と列が動き始めます。

都のかなでコンサート 2013

二ノ鳥居をくぐると、ステージとなる細殿が美しくライティングされ、正面一対の立砂も青く光って、何とも神々しく幻想的な光景が目の前に まずは、お祓いから。その後、宮司さんのご挨拶。

都のかなでコンサート 2013

今回の演奏者は、高嶋ちさ子 12人のヴァイオリンニスト。壮麗な社殿を額縁にして、降り立った若く美しいミューズたちを1枚の絵のように眺めながら、優美なヴァイオリンの音色に耳を傾ける・・・なんと、何と贅沢な時間なんでしょう。高嶋さんの男前な演奏が、境内の澄んだ空気を震わせ響きます。

シューベルトのアヴェ・マリアも、バッハの協奏曲もパルティータも良かった。JR東海がリクエストしたというスタジオジブリのメドレーも、茂みから低く聞こえる秋の虫の音を伴奏に、とっても印象的で何故だか思わずウルウル。屋外での使用はタブーというストラディヴァリウスを、あえて演奏してくださった高嶋さんに拍手

都のかなでコンサート 2013

あっという間、でも中身の濃い1時間。この感動が醒めないようそっと胸にしまって、暗がりの中家路を急ぎました。

都のかなでコンサート 2013

     【 プログラム 】
1.カノン:ヨハン・パッヘルベル
2.アヴェ・マリア:フランツ・シューベルト
3.歌の翼に:フェリックス・メンデルスゾーン
4.ラ・カンパネラ:ニコロ・バガニーニ
5.二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調より:
  ヨハン・セバスチャン・バッハ
6.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータより:
  ヨハン・セバスチャン・バッハ
7.ジブリ・メドレー
8.タイスの瞑想曲:ジュール・マスネ
9.チャルダーシュ:ヴィットーリオ・モンテシ

| クラシック | 17:40 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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十月花形歌舞伎 初日

すっかり有名になったオネエキャラの金融庁検査局主任検査官 黒崎駿一ではなく、今日は上方歌舞伎の貴公子 片岡愛之助を道頓堀の松竹座でたっぷりと 今回座席は3列目だけど花道と反対の右端 これが意外に良くて、役者の表情がよくわかり演技に引き込まれました。
十月花形歌舞伎

昼の部一幕目は、『新・油地獄 大坂純情伝』。案の定、時勢に乗った例の決め台詞「倍返し」が所々に出てきて笑いを誘います。対立する不良仲間の喧嘩場面は、さながら江戸のウエストサイド物語?! 後半、愛之助演じる河内屋与兵衛が、裕福な油商の女房を止むに止まれず殺してしまうというクライマックスでは、鬼気迫る極限の狂気を演じてなかなかの迫力! そして、追っ手に囲まれ自ら命を絶つという哀しい結末に涙

休憩を挟んで二幕目は、『楳茂都 三人連獅子』。打って変わって華やかな舞踊です。上手に並んだ唄方と三味線方がすぐ目の前。獅子の親子が鮮やかな衣装で舞います。中でも、一生懸命舞う中村壱太郎くんが健気で微笑ましいこと!

どちらも、あの黒崎駿一とは違う、端正な二枚目で艶っぽく時には凛々しい男っぷりのラブリン。全くの別人です。

今日は、歌舞伎がはじめてという観客も多かったのでは。中年未満の方もいつもより多く見受けました。半沢効果でしょうか。幕が開く前に後を振り向くと、カメラが3台。10月6日(日)夜11時からの番組’情熱大陸(TBS系列)’は、愛之助さんの密着ドキュメンタリー。これも楽しみですね、お見逃しなく。

| 歌舞伎 | 19:19 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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アンサンブル・ウィーン=ベルリン

秋になると楽しみにしているコカ・コーラウエスト クラシックコンサート。幸運にも当選して、今年も招待券を手にザ・シンフォニーホールへ。

アンサンブル・ウィーン=ベルリンは、ウィーン・フィルとベルリン・フィルのフルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン奏者の5名で構成された結成30周年を迎えるアンサンブルです。さすが卓越したソリストのコンビネーションは、隙のない流れるような演奏。それぞれの音色を聞き分けながら楽しみます。

アンサンブル・ウィーン=ベルリン

ホールは招待客で満席。皆さん熱心に聴き入って、楽章が終わる度にためらいなく盛大な拍手・・・ ステージの上で、奏者が苦笑しているように見えましたが、気持ちは通じたかも。
でも、アンコールの拍手もそこそこに立ち上がる人も結構いて、マナー向上が望まれます。

【 プログラム 】    
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」K.588より
タファネル:木管五重奏曲ト短調
モーツァルト:木管五重奏曲ハ短調
(セレナード第12番 K.388と弦楽五重奏曲第2番 K.406 レヒトマン編曲)
J.シュトラウスⅡ:エジプト行進曲 Op.335
J.シュトラウスⅡ:ポルカ・シュネル「観光列車」 Op.281
J.シュトラウスⅡ:ピッツィカート・ポルカ
J.シュトラウスⅡ:音楽の冗談「常動曲」 Op.257

| クラシック | 23:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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