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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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ちょっとニッチで優雅な京都紅葉ツアー・スペシャル

この冬一番の冷え込みで大阪にも初雪がちらついた金曜日、晴天ながら時々刺すような北風が吹く中、今シーズン最後で最大の私的イベント、京都紅葉&グルメドライブへ。

本日は愛知県からも1名参加。8時前に千里を出発し京都駅前でピックアップした後、まずは駅から程近い渉成園へ。こちらは、池泉回遊式庭園をもつ東本願寺の飛地境内地で、周囲に枳殻(からたち)を生垣として植えたことから枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれるそうです。

渉成園

渉成園 渉成園

詩仙堂を開いた石川丈山の作庭と伝わる庭園は、約1万6百坪の敷地に大小2つの池と点在する趣きある建物で構成されており、街中にあって静かで驚くべき風雅さ。イチョウの大木がきれいに色づき、陽を浴びて黄金色に輝いています。

お次は、御所西にある江戸・寛政年間から続く山田松香木店へ。こちらは、季節毎に見た目にも可愛い匂袋がたくさんあってお気に入り。今日は5人で予約していたミニ聞香コースを初体験します。お店の奥、中庭をはさんだ別室に設けられたお席で、お作法や香木の説明を受けた後、3つの香炉でたかれた香木の香りを聞き分ける「三種香」が始まります。

山田松香木店 山田松香木店 ミニ聞香

奥深い侘びの世界です。雑念を払って心を研ぎ澄まし香を聞けば、穏やかな清々しさが満ちてきます。このような時間を過ごすのは久し振り。1回限りではもったいない体験でした。

さてその次は、お待ちかねのランチ。本日は2カ月前から予約していた粟田山荘へ。庭園に囲まれた二階建数奇屋造りの京都ホテルオークラ別邸の一室で、優雅に山荘弁当を。毎回このお値段でこの内容には感心させられます。最後に供されるお抹茶と上品な栗大福にも大満足。超お値打ちではないでしょうか。

粟田山荘 粟田山荘
こちらに鯛のおすまし、食後にお抹茶と和菓子がつきます。
食後は歩いて背中合わせのお隣、青蓮院へ。こちらは粟田御所と呼ばれる天台宗の門跡寺院です。先に殿舎に上がり襖絵などを拝観。華頂殿から眺める相阿弥作のお庭にしばし忘我。そして、お庭に下りて変化のある池泉回遊式庭園をゆったり1周しながら、紅葉と緑のコントラストを楽しみます。

青蓮院 青蓮院

青蓮院 青蓮院

次は、お土産を買いに百万遍かぎやさんへ。今年のマイブーム・益壽糖ははずせませんね。

そして今度は、秋の特別公開中の宝鏡寺へ。百々御所(どどのごしょ)と呼ばれた皇女和宮ゆかりの尼門跡寺院で、人形寺としてよく知られています。御所人形や狩野探幽らの襖絵を拝観した後、本堂から真っ赤に色づいた見事なイロハモミジと青々した苔の織り成す一幅の絵のような景色を味わいます。三門横からも紅葉が。

宝鏡寺 宝鏡寺

ちょっと身体が冷えたところで、近くにある俵屋吉富さんの茶房・茶ろんたわらやへ。時刻は3時半過ぎ。白を基調としたオシャレなお店は私たちだけの貸し切り。 

茶ろんたわらや

本日も超盛りだくさんな過密スケジュール(planning by まつよいぐさ)でしたが、平日とはいえ京都だというのに人も少なく、どこも無料駐車場完備の穴場ばかりでゆっくりできました。帰りのついでにもう1箇所ひつじに寄ってドーナッツを買い、無事予定終了。贅沢でラッキーな1日でした。
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| ◇京都 | 18:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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泉屋博古館 特別展 木島櫻谷 & 櫻谷文庫

金曜日も紅葉狩りで賑わう京都・東山へ。名神の京都東ICで降りて蹴上から白川通に入るつもりが、あらら?!南禅寺の中門の方へ。ここいつも間違えます。観光客に行く手をふさがれノロノロ走りながら、ちゃっかり三門周辺の紅葉や、永観堂の総門から見える燃えるような紅葉を車中から楽しみ、得した気分で目的地・泉屋博古館へ。

こちらは、東山を望む住友家の別荘の一角に建てられた住友家が蒐集した美術品を展示している美術館です。以前から気になりつつ、今回特別展に惹かれて初めて訪れました。

泉屋博古館
泉屋博古館 泉屋博古館

今年は没後100年ということで岡倉天心が注目を集めたり、昨年没後70年だった竹内栖鳳の大規模な展覧会が開催されたり、生誕130年という橋本関雪の展覧会もあったりと、近代日本画に何かとスポットが当たる中、恥ずかしながら初めて知る木島櫻谷(このしまおうこく)。

泉屋博古館 櫻谷展

恵まれた環境の中で早くから才能を発揮し、明治から昭和の京都画壇で栖鳳と双璧をなす四条派の画家として活躍した人なんですね。栖鳳同様、動物画も多いです。代表作の『しぐれ』は、霧のような秋雨が降る中、枯れ草の上を小鹿を連れた鹿の群れが行くという、六曲一双に描かれた櫻谷31歳の作。同じ鹿でも、私は『角とぐ鹿』の方が好み。櫻谷56歳の作で円熟味が感じられます。

本日の1枚は、山水を描いた六曲一双の大作『万壑烟霧(­ばんかくえんむ)』でしょうか。水墨画を基調として金泥を刷き、塗り残された紙の白さが沸き立つ雲の質感を表しています。この優美で静寂を湛えた山容のどこかに何か鬱積したものが潜んでいて、しきりと私に訴えてくるのです。

常設の素晴しい青銅器のコレクションは次回にゆっくり鑑賞するとして、現在公開中の櫻谷文庫へと急ぎます。かつて多くの画家が移り住み「衣笠絵描き村」と呼ばれていた地に遺る、和館・洋館・画室の3棟からなるシンプルながらこだわりの感じられる贅沢な櫻谷旧邸。

さすがに画家、天井を高く取って窓や障子から自然光を取り入れた明るい部屋が多いですね。和館と画室の間には池を配した庭園もあったとか。其処此処に当時の豊かな生活振りが偲ばれます。
櫻谷文庫

櫻谷文庫 櫻谷文庫

櫻谷文庫櫻谷文庫櫻谷文庫

櫻谷づくしの1日。泉屋博古館の櫻谷展は、あと2回展示換えがあり、1枚の入場券で期間中もう1度入場可能になっています。 

| ◆京都 | 00:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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桂離宮&等持院・仁和寺の紅葉 2013

前日夜の天気予報は曇りに傘マーク。しかし、朝になってみれば申し分のない青空。またもや’晴れ女’の恩恵を享受しつつ火曜日は、つい最近奇跡的に参観の申し込みができた桂離宮へ。TVでしか観たことがない憧れの地です。まずは中村軒で腹ごしらえを。山利の白味噌を使ったお雑煮と栗赤飯をいただきます

桂離宮は、後陽成天皇の弟・智仁親王により、宮家の別荘として江戸時代初期に創建されたもので、以来永きにわたり火災に遭うこともなく、ほとんど完全に創建当時の姿を遺し、雅な王朝文化の粋を今に伝えています。

総面積約6万9千㎡余り。変化に富んだ回遊式庭園の中央にある池のまわり約1㎞を、案内係の説明を聞きながら1時間かけて50人ほどで歩いていきます。切石と自然石を組み合わせた延段(のべだん)や飛石、土橋や板橋、石橋とけっこう足元が不安定

桂離宮桂離宮桂離宮
 
今回はこの時期ですから、美しい庭園の紅葉をじっくり味わうことにします。自由が利かない団体行動の参観では目的を絞ることが大事と、修学院離宮に行った時に失敗して痛感しました。よって建築物などは次回に。

桂離宮 桂離宮 
桂離宮 桂離宮 
桂離宮 桂離宮 
桂離宮 桂離宮 

うーん、やっぱりあれよあれよという間に参観時間終了。名残は尽きないけれど、皇宮警察の方に見守られて 退場します。再び中村軒に寄って栗ぜんざいを頼み、お土産に名物の麦代餅などを。本日、朝2コ+昼2コ、計4コのお餅完食!

その後、嵐山経由で渡月橋から桂川両岸の紅葉を一望、次に等持院へ。こちらの庭園は超お気に入りです。心字池周辺はもみじが真っ赤に色づき、水面に映りこんでとってもきれい!

等持院等持院
等持院等持院等持院

折角なので、最後に仁和寺へ。何度来ても、仁王門をくぐって広がるこの景色が堪りませんね。ちまちました想いがすーっと何処かに消えていきます。

仁和寺
仁和寺 仁和寺

今日も紅葉を満喫。まだ1週間は楽しめそうです

| ◇京都 | 23:54 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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箕面公園&三色彩道 紅葉なう 2013

週明けの晴れ間に箕面公園へ。
リュック背負って足取りも軽く滝道をズンズン歩きます。

箕面の紅葉 2013

箕面の紅葉 2013 箕面の紅葉 2013

梅屋敷休憩所辺りや紅葉橋辺りがきれいに紅葉しています。

箕面の紅葉 2013 箕面の紅葉 2013

滝周辺は日当たりがよくないせいか、きれいに色づくまでもう少し。
一汗かいて、帰りに三色彩道へ回り道。

三色彩道 2013 3 三色彩道 2013 2

三色が重なり合い見頃です。

今晩からさらに冷え込んできました。今週末ぐらいが紅葉も人出もピークかな。

| ◇北摂 | 00:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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METライブビューイング 《エフゲニー・オネーギン》

8日はメトロポリタン歌劇場(MET)のオペラを、映画館で鑑賞するというMETライヴビューイングを初体験 ニューヨークのMETで上演されてから、わずか数週間後に日本各地の映画館で上映され、この秋から来年春まで順次10作品が公開されます。

第1作はチャイコフスキーの《エフゲニー・オネーギン》。何とか最終日に間に合いました。朝からJR大阪駅前にある大阪ステーションシティシネマへ。目覚ましのコーヒーを買って席に着きます。3割強ぐらいが空席です。

上映時間は、なんと9時30分から1時35分の3時間47分、うち休憩2回。ちゃんとタイムスケジュールが配布されます。この時点では、大丈夫かな~寝ちゃうんじゃないかなと全く自信ありませんでした。本物を観るわけじゃないし映像だからと、ちょっとタカをくくっていたところもあります。

しかし、始まってみればグイグイ引き込まれ目が離せなくなりました。ブラボー 残念ながらオペラを語ることができるほどの知識は持ち合わせていませんが、ドラマチックなストーリー展開と主役2人の素晴しい歌唱と演技、それに華麗な舞台演出が見事です。粉雪が降る中、万感こもる美しくも激しいラストシーンが今も忘れられません。ヒロインのアンナ・ネトレプコは人気、実力ともトップクラスなんですね。

カメラと通して観るオペラは視点が絞られるし音が均一に聴こえて平面的ではありますが、日本語字幕付きでわかりやすく、出演者へのインタビューやバックステージの様子を映した映像もあって丸々楽しめます。しかも何といっても料金がお手頃。

次回は腰当てクッション必携です

| オペラ | 16:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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大和路 秀麗秘仏 十一面観音巡礼

2日連続の奈良です。秋の初めに『大和路秀麗 八十八面観音巡礼』というパンフレットを手にしたとき、あまりの美仏にすっかり魅せられてしまいました。本日は、秘仏特別開帳中の法華寺・海龍王寺・大安寺の十一面観音菩薩像と浄瑠璃寺の吉祥天女像、それに円成寺の大日如来坐像に会いに行きます

千里を8時半に車で出発、いきなり吹田IC手前から渋滞。ようやく法華寺に着いたのは10時少し前でした。こちらは光明皇后が父・藤原不比等の邸宅跡に創建された皇室ゆかりの尼門跡寺院。境内には、光明皇后が千人の垢を洗い流したという浴室(からふろ)や、コンパクトながら季節をギュッと凝縮したような名勝庭園があります。

法華寺
法華寺法華寺法華寺
法華寺 十一面観音菩薩像


ご本尊は、光明皇后の御影と伝わる一木造の十一面観音立像。左右に伸びた蓮の葉と蕾の珍しい光背が印象的で、腰をひねった艶やかなお姿に華やかさを添えています。慈悲深い光明皇后の高徳を表しているのでしょうか。厨子の中が暗くて隅々まではちょっと見づらいですね。

次は、歩いて5分ほどのところにある海龍王寺へ。こちらも光明皇后によって創建。表門をくぐると細い参道がいい感じに朽ちたいかにも奈良らしい風情。西金堂内にある五重小塔がよく知られています。

海龍王寺
海龍王寺海龍王寺
海龍王寺 十一面観音菩薩像


嬉しいことに内陣まで上がって間近でご本尊・十一面観音菩薩立像が拝観できます。精緻を極めたきらびやかな装身具で荘厳され、金泥が淡く光るなんとも麗しいお姿。鎌倉時代のお像らしい凛としたお顔も美形です。人が歩いて床が振動するたびに、装身具が揺れていました。

その次は大安寺へ。前身である大官大寺は東大寺に次ぐ立派な大寺だったそうで、癌封じのお寺のようです。

大安寺大安寺
大安寺 十一面観音菩薩像


こちらのご本尊・十一面観音菩薩立像もすぐそばで拝観。装身具も精巧に刻み出され滑らかで優美。たちまち柔らかく温かな慈愛に満ちた空気に包まれて心に深く沁みわたり、いつまでも立ち去りがたい思いがしました。

今度は少し北に車を走らせ当尾の里にある浄瑠璃寺へ。まずは、門前のお蕎麦屋さんで腹ごしらえを。池をはさんで九体の阿弥陀如来像が並ぶ本堂と色鮮やかな三重塔が向かい合うお寺です。山門をくぐると紅葉が色づき始めていました。

浄瑠璃寺浄瑠璃寺
浄瑠璃寺
浄瑠璃寺 吉祥天女像


今回のお目当ては吉祥天女像。胡粉の塗られた白いお顔と色鮮やかに彩色された優雅な衣裳、それに華麗な装身具。梵天や帝釈天像が描かれたこちらも色鮮やかな厨子に安置されています。ちょっとお人形っぽい?!

そして本日最後は、柳生街道沿いにある円成寺。庭園の池越しに重厚な楼門を望むと、極楽浄土は美しく紅葉していました。何という見事な景色でしょうか、思わずため息が出ます。

円成寺
円成寺円成寺円成寺
円成寺 大日如来坐像


ご本尊は阿弥陀如来坐像ですが、以前からお会いしたかったのは多宝塔に祀られている大日如来坐像。運慶25歳頃の作です。漆箔が剥がれて所々に残る渋いお姿。端正なお顔立ちにバランスの取れた体躯。私は特に程よく力が抜けた肩のラインが美しいと感じました。とても安らぎを覚えます。

無事5カ所まわり終えて時刻は4時。さあ渋滞の街中へ戻るとしましょう。いつまでも余韻が残り、満たされた想いが後を引きます。

| ◇奈良 | 22:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第65回正倉院展 奈良国立博物館

連休が明けるのを待って、本格的な秋の幕開けを告げる恒例行事、正倉院展へ。午前中に行くと毎年30分~1時間待ちなので、今年は時間帯を変えて夕方4時前に入館。県庁前のR369西行きが帰りのバス縦列で大渋滞していましたが、県警横の県営登大路駐車場北にもすんなりと入れました

第65回正倉院展 第65回正倉院展

いつものように音声ガイドを借りて展示室へ。入口すぐには聖武天皇ご遺愛の品々が並んでいます。螺鈿や赤い琥珀で背面を飾った『平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)』や、文字の部分に鳥の羽を貼った『鳥毛帖成文書屏風(とりげじょうせいぶんしょのびょうぶ)』など、見事な宝物に只々目を見張るばかり。

今回のお目当てはいくつかありますが、何といっても一番は『漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)』でしょうか。仏像の台座のような蓮の花の形をした木製の仏具で、金地の花びら一枚一枚に鳥・獅子・花などが繊細に描かれ、しかもその絵柄は紺丹緑紫がくっきりと色鮮やか。フォルムの優美さに加え華麗です。

どうやらこちらはお香をたく台座らしいですね。唐草文が彫り込まれた『黒漆塗香印押型盤』の溝にお香を詰めて均し、上から灰で覆って『黒漆塗平盆』でふたをし、上下ひっくり返して押型盤をはずし平盆を台座に置いて使用したのではないかとのこと。一筆書きのように連続した唐草文が浮き出たお香の一端に火を点けると、7時間40分燃え続けるのだそうです。なんと優雅な時間なのでしょうか。

じっくり見ていると、まるで奈良時代にタイムスリップして天平人になったかのようで、美しい装飾が施された『檜和琴(ひのきのわごん)』の音色が聞こえ、『投壺(とうこ)』に矢を投げ入れて遊ぶ姿が浮かんできて、妄想が止まらなくなります。

今回の出陳は66件、正倉院が保管しているのは約9000件。初出陳が多いのも当たり前ですね。よくぞ今日まで残してくださいました、とお礼が言いたくなります

奈良国立博物館

| ◆奈良 | 18:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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