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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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京の冬の旅 2014 vol.3 建仁寺

今日はずいぶんと日差しが暖かそう。何を着て行こうかと迷っているうちに時間が過ぎて、やっぱり車で出発。四条河原町界隈は車も人も多いけれど、古い看板なんかを横目で見ながら注意して裏道をすり抜けていくのも結構楽しいんですよね

本日は京都最古の禅宗寺院・建仁寺へ。アクセスが良くて見どころも多いので、祇園あたりで食事するなら、その前後に花見小路をブラブラして拝観するのに丁度良いお寺です。俵屋宗達の『風神雷神図』や小泉淳作の『双龍図』で有名な本坊や法堂の方は今回パスして、開山堂へ。

こちらは建仁寺の開山・栄西禅師の廟所で、開山塔と客殿が特別公開されています。修理されたばかりの楼門左手には、中国から茶種を持ち帰り普及に努めた日本の茶祖といわれる栄西禅師の茶碑と、お茶の木が植えられた『平成の茶苑』があります。

建仁寺 開山堂  建仁寺 茶碑

中に入ると、既に小ぢんまりした客殿の廊下には人が溢れ、説明する若いボランティアの方の甲高い声が響き渡っています。ありがたいのですが・・・静寂を望む私のような者には耳を覆いたくなるボリューム 今にも鳥たちが羽ばたき、さえずりが聞こえそうな原在中の『白梅群禽図』や加藤文麗の『松鶴波図』などの襖絵と、苔むすお庭をしっかり目に焼きつけて、そそくさと退散。

次に建仁寺の塔頭・正伝永源院へ。こちらは、元は正伝院と永源庵の二ヶ寺で、織田信長の弟で大名茶人の織田有楽斎と熊本藩主・細川家の菩提所とのこと。方丈と茶室『如庵』が公開されています。

建仁寺 正伝永源院 建仁寺 正伝永源院 茶室
建仁寺 正伝永源院 建仁寺 正伝永源院 

圧巻なのは、つい最近狩野山楽の真筆と鑑定されたばかりという『蓮鷺図(れんろず)』。金箔が貼られた背景はいまだ渋い輝きを残し、緑青で彩られた蓮の葉が深々と生い茂っています。鷺や燕などの鳥たちが戯れる中、白い蓮の花が蕾から開花そして朽ちていくまでを、人の一生になぞらえて描かれた鮮やかで見事な襖絵。浄土なのでしょうか、凛とした清らかな空気が漂っています。こんな間近でこれだけの本物を目にできる機会はそう多くありませんね 

帰りは柏屋光貞さんでお干菓子の詰め合わせをお土産に。州浜も’おおきに’も’音羽山’も、唸るほどよくできた生干菓子です。道が混まないうちに早めに帰宅、早速お茶を入れて味わいながらいただきました
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| ◇京都 | 11:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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滋賀・長浜盆梅展

珍しく日曜日は、JRの’冬の関西1デイパス’を使って湖北・長浜へ。休日の朝というのに、駅も電車も結構人が多くてビックリ。リュック姿の方も目立ちます。長浜駅に着くと予約していた地元の観光バスツアーに参加、ボランティアガイドさんの案内で盆梅展めぐりを楽しみます。まずは徒歩で長浜市慶雲館へ。

長浜盆梅展

丹精込めて育てられた樹齢数百年という老木や幹回り2m以上の巨木など、様々な梅の盆栽が一鉢ごとに立派な名前を付けられて堂々たる風情で並んでいます。それに何といってもこのふんわりとした香りがたまりません。慎ましやかな早春の香りです。

長浜盆梅展 長浜盆梅展
長浜盆梅展 長浜盆梅展

次はバスに乗って米原にある渡り鳥の楽園・三島池へ。雪化粧の伊吹山が青空を背景に美しい姿を見せています。

三島池

風が静まり波がおさまると、水面にくっきりと’逆さ伊吹’が。

三島池

隣接するグリーンパーク三東でランチの後、伊吹の見える美術館に立ち寄り、そして鴨の里盆梅展・おもと展へ。

鶴の里盆梅展

鶴の里盆梅展 鶴の里盆梅展

最後は中山道の宿場町・醒井水の宿駅でミニ盆梅展を覘いてお決まりの物産品お買い物タイム。そのあと長浜駅に戻ったのが4時前。まだ明るかったので黒壁スクエアあたりをそぞろ歩けば、この時期夕方にもかかわらず観光客で賑わっています。町家風のカフェ叶匠寿庵に入りケーキセットでほっこり。
梅一輪
関西でも北に位置し、湖北というからにはもう少し雪が残っているかと思えば、あまり大阪と変わらず寒さもほどほどでした。これならマイカーで来られたかも・・・と思いつつ、心地好い電車の揺れにウトウトしながらの帰路となりました。

| ◇その他 | 23:55 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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フライブルク・バロック・オーケストラ 演奏会

今朝起きてみれば、窓の外は白一色、居ながらにして雪国気分。寒さには強い方ですが、天気予報にマークを見かけると、急遽予定を変更し家に引きこもってしまいます。雪景色は心が洗われるようで素敵、でも雪の中を歩くのはちょっと怖い。昔は雪が積もると、早朝の通勤途上で滑ってはよく転んでいました。今さらもうそんな痛い目に遭いたくはないので、今日はなら瑠璃絵に行く予定を断念、おとなしく家で雪見を。

そして、10時から佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』のチケット先行予約開始。やっとのことでこの夏のお楽しみを予約しました 

コジ・ファン・トゥッテ

今週火曜日は、兵庫県立芸術文化センターで古楽器のコンサートを。ドライブのBGMで聴き馴染んでいるバッハのブランデンブルク協奏曲が全曲演奏されるということで、これなら私にもよくわかりそうと出掛けていきました。

ホールに着いたら、まずはいつものようにビュッフェに直行。最近イグレックプリュスのベイクドチーズケーキもお気に入り。ゆっくりコーヒーを飲みながら、ホールに集まった人たちが思い思いに開演を待つ様子を眺めるのが好きです。

演奏が始まりました。ちょっとくぐもった音色です。何というか・・・歳月を経て少しくすみを帯びて渋みを増した絵画のような、角のない優しい温かみのある音色と言ったらいいでしょうか。特にフラウト・トラヴェルソ(黒檀のような堅い木で作られたフルート)やリコーダーの音色が素朴で郷愁を誘います。

それでいて演奏者らはノビノビと軽やかで、どこかオシャレな雰囲気。楽器の構成を変えながら、最後まで飽きさせず聴かせます。これは楽しい フライブルク・バロック・オーケストラは、1987年に発足。”ドイツ三大古楽オーケストラ”のひとつとして人気があるというのも納得でした。

フライブルク・バロック・オーケストラ

| 癒しの音楽会&演劇 | 22:19 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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京の冬の旅 2014 vol.2 妙心寺

この週末、関東・東北地方は大雪で大混乱する中、ソチでは冬季オリンピックが開幕。その前日の金曜日、予報によるとこちらでは降雪はないということだったので、凍える寒さを覚悟して車で京都の北西・花園へ。

こんなに頻繁に京都へ行ったり来たりしているのに、何故か一度も訪れたことがなかった妙心寺。創建から約700年、甲子園8つ分に相当する10万坪の敷地に壮大な七堂伽藍の三門・仏殿・法堂・大方丈・大庫裏・経蔵・浴室をそなえ、塔頭46ヶ寺、末寺は日本をはじめ世界各国にわたり3,400ヶ寺余りという日本有数の規模を誇る臨済宗寺院です。

妙心寺

不立文字 教外別伝』 大切なことは文字や言葉ではなく、体験によって直接心から心に伝えられるものこそが真髄。そんな禅の教えを体験する道場であると、以前TVで紹介されていました。

総門をくぐると、真っ直ぐのびた石畳の向うに壮麗な伽藍が見えます。今回は非公開文化財特別公開中の3つの塔頭を拝観。まずはすぐ右手にある龍泉菴から。

妙心寺 龍泉菴
妙心寺 龍泉菴 妙心寺 龍泉菴

こちらは妙心寺四派の一つ、龍泉派の本菴。堂々たる方丈は塔頭寺院の中でも最大規模。見どころは、狩野探幽の『観音・龍虎図』と長谷川等伯の『枯木猿猴図』(複製)でしょうか。方丈には堂本印象に師事した由里本出氏の障壁画が数多く納められています。比叡山の浄土院に咲く沙羅の木を描いたという襖絵は、清浄な空気に包まれて癒されました。

次は初公開の聖澤院へ。こちらも妙心寺四派の一つ、聖澤派の本菴。方丈と書院にある襖絵に特徴があってなかなか面白いんです。一つは狩野派の絵師・片山尚景の『獅子図』で、もう一つは狩野典信の『麒麟図』。どちらも墨一色で描かれた表情豊かな躍動感ある襖絵なんですが、ちょっとトボけた感じでクスリとさせられます。

妙心寺 聖澤院
妙心寺 聖澤院 妙心寺 聖澤院

その後は、大法院へ。真田幸村の兄で信州松代藩主・真田信之の菩提寺だそうです。百羽の鳥が自由に空を飛ぶ姿を墨一色で描いた襖絵『叭叭鳥図(ははちょうず)』と、客殿を囲む風情ある露地庭園が見どころ。茶室・有隣軒の名前の由来である、『徳不孤必有隣 (徳は孤ならず 必ず隣有り)』 本当に徳のある人は孤立したり、孤独であるということは無いという論語の教えが心に残りました。

妙心寺 大法院
妙心寺 大法院 妙心寺 大法院

このあたりで、ちょっと休憩。京の冬の旅スタンプラリーの特典で、花園会館の花ごころでお抹茶とお菓子をいただきます。そして最後は、妙心寺の伽藍、大方丈・法堂・浴室を拝観。いずれも重厚な造りで圧倒されます。特に裳階(もこし=屋根の下に取り付けられたひさし状のもの)がめぐらされた法堂は、荘厳かつ優美。中に入り天井を見上げると、息を呑む『雲龍図』が。

妙心寺 法堂 雲龍図
↑ 妙心寺パンフレットより
ものすごい迫力です。渦巻く雲の合間から現れる巨大な龍は、狩野探幽が55歳のとき、構想に3年、描くのに5年の歳月をかけたという八方睨みの龍で、見る位置や角度によって動きや表情が変化するから不思議。こちらには国宝の梵鐘も納められています。

この日は日差しのあったせいか、思ったほどの寒さではなく幸運でした。それでもお昼は温かい物をと近くの権太呂に寄って、湯葉あんかけうどんでほっこり。雪が降らないうちに早めに家に戻りました。

| ◇京都 | 23:52 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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聖護院&平安神宮の節分

いくら明日が立春とはいえ、16℃近くもあるポカポカ陽気。大汗かかないように、薄手のコートを羽織って出掛けます。今日は節分。お豆や巻き寿司を食べるだけが節分じゃないと、初めて節分行事をのぞいてみることに。

京都・東山丸太町の交差点に差し掛かると、かなりの人の流れができていました。しかも皆ほっこりしたいいお顔。近くの熊野神社や須賀神社も賑わっていますが、まずは聖護院へ。と思ったら、その手前にある八ッ橋のお店が店頭でお餅をついてきな粉餅やおぜんざいを振る舞っています。それでは私もおぜんざいを。

聖護院では1時から追儺式(ついなしき)が始まっています。こちらは森御殿と呼ばれる修験道のお寺で、境内には何人ものワイルドな山伏の姿が。すでに鬼払いは終わったようで、間もなく福豆まきが始まりました。

聖護院 節分

聖護院 節分 聖護院 節分

何とか1袋だけキャッチ! 甘酒の無料接待もあって楽し~い お役目の終わった鬼さんが愛嬌を振りまいて、「今年も良いことがありますように」とこん棒で頭をコツン。

聖護院 節分

その後、急いで平安神宮へ移動。平安時代に宮中の年中行事とされていた追儺式を再現したという大儺之儀(だいなのぎ)が、2時から広い境内で古式ゆかしく始まりました。

平安神宮 節分

平安神宮 節分 平安神宮 節分
平安神宮 平安神宮 節分

しばらく待っていると、追い祓われたはずの鬼たちが再び応天門から侵入してきて暴れまわりますが、最後には豆に打たれながら追い祓われたところで、福豆まきがスタート。壇上には、地元知名士や年男年女に混じって舞子さんの姿も。皆さん必死でキケン 6袋キャッチしたところで後に下ります。

平安神宮 節分 平安神宮 節分

平安神宮 節分

雲行きが怪しくなってきました。大火焚神事を待たず車に戻ると雨がポツポツ。今日はこれで帰るとしましょう。巻き寿司買って帰らなくちゃね。

| ◇京都 | 23:50 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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京の冬の旅 非公開文化財特別公開 2014 vol.1

前日の雨から一転、1月最後の金曜日は3月を思わせる暖かな好天となりました。8時前に家を出て、車で京都紫野へ。時々近くを通るけれど、じっくり拝観するのはン十年ぶりの大徳寺。応仁の乱でほとんどの伽藍を焼失するも、その後一休和尚が復興。利休の寄進に対するお礼にと、山門二階に利休像を安置したことが秀吉の怒りを買って、利休に切腹を命じたというエピソードでも有名ですね。別院2ヶ寺・塔頭22ヶ寺を有する、とにかく広い境内。総門横の駐車料金所で小さな『大徳寺MAP』をもらって目的の塔頭へ向かいます。

大徳寺 山門 大徳寺MAP

まずは大仙院から。こちらの見どころは、方丈を囲む枯山水庭園。滝から流れ落ちた水が大河となって大海に至るまでの様々な景色が、巧みに大小の石を配し白砂に砂紋を描いてコンパクトながらダイナミックに表現されています。一昔前、珍しく母が誘って観光バスで訪ねたことがありました。その時のご住職の説明が豪快で面白かったと話していたら、何と目の前に 前住職の尾関宗園和尚は、80を越えた今でもお変わりなく艶やかなお顔にハリのある大きなお声。著書にサインをいただいて記念に。 ( ↓ 写真ピンボケ

大徳寺 大仙院

次にこの冬7年振りの特別公開となる聚光院(じゅこういん)へ。こちらは利休はじめ茶道三千家の菩提寺。『百積の庭』と呼ばれる庭園は、残念ながら本堂屋根の修復工事の足組み越しにチラッと眺められる程度ですが、何といっても方丈の障壁画(複製)が素晴しい 巨木表現で隆盛を極めた天才絵師・狩野永徳の代表作『花鳥図』は、くねくねした梅の巨幹が圧倒的な力強さ。『琴棋書画図(きんきしょがず)』は細密。他に、父・狩野松栄の襖絵も。また趣の違う利休ゆかりの二つのお茶室も見どころです。

大徳寺 聚光院

さてこのあたりでお隣の今宮神社に寄ってあぶり餅を。火鉢に手をかざしてホッと一息入れたあと、再び大徳寺に戻って初公開の興臨院へ。こちらは能登の守護・畠山家と加賀百万石の前田家の菩提寺。暖かい日が差し込む方丈の廊下に腰を下ろし、大石や松を配した枯山水の前庭を眺めます。襖絵は平成になってから描かれた水墨画なのに、何故か薄くか細い筆致。簡素ながら落ち着いた客殿には不釣合いのような。

大徳寺 興臨院
大徳寺 興臨院 大徳寺 興臨院

そしてもう1カ所、大徳寺中で最も古い龍源院へ。こちらの庭園はさらに抽象的。方丈前庭では砂紋がクッキリと描かれた白砂が、竜吟庭では一面の青々とした杉苔が大海原を表しているというのが面白いですね。

大徳寺 龍源院
大徳寺 龍源院 大徳寺 龍源院

そろそろお昼です。大徳寺を出て北野白梅町あたりでとようけ茶屋の前を通ると人気がなくて、幸運にも並ばずにすんなり入れました 味よし値段よしサービスよし、しかも時間がかからないのも嬉しいですね。ただし超有名店ゆえものすごい行列の時も。

ランチの後は今出川通を東に移動、初公開の報恩寺へ。秀吉が訪れた際、寺宝の『鳴虎図』を気に入って聚楽第に持ちかえったところ、夜になって虎が鳴いて眠れず返されたという逸話から、『鳴虎』と呼ばれるお寺です。複製となっていますが、見る方向を変えると虎の姿が違って見えて面白いですね。NHK大河ドラマでお馴染みの黒田官兵衛の長子・長政が入洛した折こちらを宿舎とするも持病悪化で急逝、父子の位牌が安置されています。

報恩寺

次は近くにある妙顕寺へ。21年振りに特別公開されている京都に最初に建てられた日蓮宗道場で、檀信徒であった尾形光琳にちなんだ『光琳曲水の庭』など、趣の違った3つのお庭があります。広い境内には桜や紅葉の木も多く、春秋にはさぞやきれいでしょう。

妙顕寺 妙顕寺 
妙顕寺 妙顕寺

午後の休憩は、’3カ所まわってちょっと一服’という京の冬の旅スタンプラリーの特典で、俵屋吉冨の京菓子資料館にあるお呈茶席でお抹茶と銘菓・雲龍を。お土産に予約していた味噌松風を受け取りに松屋常盤へ寄った後、最後は京都文化博物館で開催中の『佐藤太清展』へ。年末にも観に来たけれど、もう一度観たいと思うほど心惹かれていました。思い残すことなくじっくり鑑賞できてよかった。

今日も1日充実 でも、さすがに疲れを覚えたので安全運転でサッサと家に帰りました。

| ◇京都 | 02:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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