FC2ブログ

待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

<< 2014-08- | ARCHIVE-SELECT | 2014-10- >>

| PAGE-SELECT |

>> EDIT

島原遊行 角屋・輪違屋

先週水曜日、台風16号西日本接近と予報が出ていましたが、軽く聞き流し、京都・島原へ。なんせ雨が避けて通る、最強の晴れ女コンビの道行きですから

まずは早々と腹ごしらえを。目的地のすぐ近くに中央卸売市場があると知って、これは安くて美味しい食事処があるに違いないと調べてみれば、’魚河岸 宮武’の評判がなかなか。けれど『大人の隠れ家』にもほどがある、わかりにくい店構え こういう時の執念と勘は抜群なんで、何とか混み合う前にお店に到着。11時を過ぎると行列ができる人気店でした。 

このあたりは島原と呼ばれていますが、正式地名は「西新屋敷」。江戸時代初期に六条三筋町から移転の際、その騒動が「島原の乱」のようだったからとは、よほどの混乱振りだったのでしょうね。柳の大木が風情を添える大門をくぐります。

島原大門 鍾馗(しょうき)さん
 
かつて歌舞練場を備え、歌や舞を伴う遊宴の町として栄えた花街。揚屋(現在の料亭・料理屋・宴会場)と、置屋(太夫や芸妓を抱え、揚屋に派遣)からなる「送り込み制」といわれる分業制がとられていました。誰もが自由に出入りできて、和歌や俳諧などの文芸も盛んだったということです。お店自体が娼妓を抱える歓楽のみの遊郭とは一線を画します。

最初は、創業以来320年以上続く、現存する唯一の置屋である「輪違屋」へ。現在はお茶屋として、4人の通いの太夫を抱え営業中というから驚きです。今回10年振りに’京の夏の旅’で特別公開されています。

輪違屋

中は、思ったより小ぢんまり。黒っぽい木床や板戸、それに階段が磨き上げられて艶々しています。1階のお座敷には新撰組・近藤勇の屏風がさりげなく置かれ、襖には太夫らが馴染みのお客に綴った手紙の下書きが。2階には襖に太夫の道中傘を大胆に貼りこんだ「傘の間」と、壁に本物の紅葉を散らすように塗りこんでかたどった「紅葉の間」。どちらもハッとするほど粋ですね。それに太夫が使う小部屋もありました。 ※2階撮影不可

輪違屋輪違屋

続いて、江戸時代に揚屋として栄え、次々と増築を重ねて間口30メートルを超える立派な表構えの「角屋」へ。現在は「角屋もてなしの文化美術館」として建物と所蔵美術品を公開されています。

島原 角屋もてなしの文化美術館

一度に沢山のお客をもてなすための広い台所、新選組・芹沢鴨の刀傷が残る大座敷とそこから臨む庭の臥龍松、特に贅を尽くした2階の7つの座敷はそれぞれ究極の職人技が光る豪華な特徴があって、細部までため息が出るほど実にお見事。並みの人では到底足を踏み入れることができない格式の高さ。タイムスリップしたような、何だかちょっと現実離れした雰囲気です。とにかく広くて迷路のようで、あちこちに見どころありすぎ  ※2階撮影不可

島原 角屋もてなしの文化美術館島原 角屋もてなしの文化美術館島原 角屋もてなしの文化美術館
島原 角屋もてなしの文化美術館島原 角屋もてなしの文化美術館
島原 角屋もてなしの文化美術館島原 角屋もてなしの文化美術館

こちらに足繁く出入りしていたという俳人でもある与謝蕪村の『紅白梅図屏風』を眺めていると、弟子・呉春の『白梅図屏風』が重なります。蕪村の辞世の句「しら梅に明る夜ばかりとなりにけり」に込めた想いを描いたという屏風絵です。そういえば、呉春の奥さんも島原の名妓だったとか。

この後は、大門を出て花屋町通の「菱屋」で手焼きの京おかき ’うすばね’ をお土産に。壊れないよう大事に持って帰ります。やっぱりこの日も雨とは無縁の一日でした

| ◇京都 | 14:21 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

「京へのいざない」 舞台裏のぞき見

今日9月29日(月)夜11時00分~深夜0時00分、BSジャパン「テレビ日経おとなのOFF」という番組で『京都国立博物館 雪舟作・国宝展示の舞台裏』という特集があります

雪舟最晩年期の水墨画の大作・国宝『天橋立図』を、ちょっとちがった角度から楽しめるかもしれません。よかったらご覧くださいね。

それと、日本郵便から『京都国立博物館 平成知新館 開館記念』のオリジナルフレーム切手が発売されています。京都市の郵便局(旧京北町を除く)と大阪市中央区北浜東郵便局で、1シート(82円切手×10枚)1,230円。割高だけど、記念に買ってみました。ここぞという時に使います。

切手

| 京博ナビゲーターだより | 17:50 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

明日香・橿原 初秋の花巡り

前日は熱っぽくて、夜には珍しく頭痛まで だけどこの機会を逃したら、また1年間後悔すると、出掛ける準備をして就寝。すると、何ということでしょう!翌朝起きてみれば完全復活

8時に車で千里を出発、祝日だというのに渋滞もなく、ガンガン飛ばす怖いもの知らずの車の後ろを用心深く走り継ぎ、明日香・石舞台古墳の駐車場に着いたのは8時45分。見上げれば快晴、気分も絶好調です

石舞台古墳

ここから20分ほど歩いて稲淵に向かうと、稲穂が黄色く彩づいた棚田の間から、燃えるように真っ赤な彼岸花がそこここに。ずーっと前から、この景色が見たかったんです 「案山子ロード」という田んぼの小道を歩けば、頭上に赤とんぼが飛び交い、足元には虫の音、初めてだけど懐かしい日本の原風景が目の前に広がっています。

明日香稲淵棚田明日香稲淵棚田
明日香稲淵棚田明日香稲淵棚田 

気が付くと2時間近く棚田の間を行ったり来たり。石舞台古墳に戻って、次はすぐ近くの橘寺へ。聖徳太子建立七カ大寺の一つで、聖徳太子生誕の地とか。今回のお目当ては、境内の酔芙蓉です。

一本の木に、白や淡いピンクに濃いピンクのお花が咲いて、秋空に揺れています。お寺によく似合って優しく控えめ。八重咲もあります。

橘寺 酔芙蓉橘寺 酔芙蓉
橘寺 酔芙蓉橘寺 酔芙蓉 
 
橘寺をあとにして車を走らせていると、コスモスの咲く一角が。甘樫丘でした。全体にはまだ1~2割程度の開花といったところ。咲き揃うと壮観でしょうね。

甘樫丘甘樫丘

そして、最後に向かったのは、橿原の本薬師寺跡。水田に植え付けられた約14,000株というホテイアオイが、涼やかなすみれ色のお花を咲かせる、ちょっと不思議な風景。子供の頃、金魚鉢には必ず小っちゃなホテイアオイを浮かべたものですけど、お花の咲いた記憶がありません!?

本薬師寺跡本薬師寺跡
本薬師寺跡本薬師寺跡

この日は、素朴な土の香りに癒されて、初秋のお花に元気をもらいました

| ◇奈良 | 22:45 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

京博ナビゲーター活動初日

やっと先週、京博ナビゲーターとして待ちに待った出番が来ました 準備は万全と言いたいところですが、直前になればなるほど細かいことが気になる小心者ゆえ、前日の夜になってから、もう少し資料を集めようとコンビニにコピーを取りに走ったり、説明を補足するための模型を作ってみたり(←バカです)。

当日朝、通用門から登録証を見せて入館すると、ついに博物館の一員(あくまでボランティアですが)になったという実感が。今月13日にオープンしたばかりの、ピカピカの京博 平成知新館で活動できるなんて本当に夢のようです。

京博ナビゲーターの持ち場は、2階・3階の「ミュージアム・カート」と、2階の「レファレンス・コーナー」。どちらも東側にある2基のエレベーター横付近です。専門の研究員のようにはいきませんが、きっと文化財をもっと身近に感じてもらえると思いますから、気軽にお立ち寄りくださいね。

オープン記念展は、3階が陶磁・考古2階が肖像画・仏画・中世絵画・近世絵画・中国絵画1階が仏像・絵巻・書跡・染織・金工・漆工と、どの分野も目を見張る名品が展示されていて、一口に見どころを語ることは大変難しいです。というのも、各専門の研究員の方から、それぞれの作品に対する熱い想いをレクチャーされたので絞れなくなりました

平成知新館の楽しみ方として、意外と見落とされるのが、地下1階にあるシアター。ハイビジョンの約4倍にあたる超高精細の4K映像を350インチの大画面で見ることができ、しかもその座席はフェラーリのシートと同じ革張り! 上映スケジュールは『天橋立図の謎』が火・木・日の13時~/14時~/15時~、『京のきもの』が水・金・祝の13時~/14時~/15時~(土曜日は土曜講座開催のため上映はありません)。上映時間は20分前後です。

それに、「レファレンス・コーナー」にあるデジタル絵巻も。スマホのようにタッチしたりスライドしたり拡大したり自由自在で、『鶴図下絵和歌巻』や『鳥獣人物戯画』、『大乗悲分陀利経巻第六(中尊寺経)』を解説付きで見ることができます。

今回の展覧会「京へのいざない」は特別展ではありませんので、10月5日(日)までは17:00閉館となっています。遅めの午後に来て、閉館までじっくり観覧、そのあと西側にある片側全面ガラス張りのオシャレなレストラン’ザ・ミューゼス’でお茶またはディナー(18:30LO、19:00閉店)、明かりの灯った平成知新館の静かな夕景を眺めながら、重要文化財の正門を出る、というのもおススメです。

平成知新館 夕景

アッという間に1日の活動が終了。たくさんのお客様とお話できましたが、楽しんでいただけたでしょうか!? 次回はもう少し成長したナビゲーターになれるよう頑張ります。

| 京博ナビゲーターだより | 07:00 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

東儀秀樹 × 古澤巌 × coba 全国ツアー in KOBE

もう本当に、しびれました。演奏開始わずか5秒足らずで、ぐっとハートをわしづかみ。そう、今までずーっとこんな音楽を待っていたんだと、そんな気がして熱いものが込み上げてくるのがわかりました。

先週金曜日の神戸文化ホール、あたりが暗くなり始めた夕刻から開演されたのは、雅楽師の東儀秀樹さん、ヴァイオリニストの古澤巌さん、それにアコーディオニストのcobaさんのコンサート。ただものではない三人が繰り広げる、洒落た大人かっこいいライブです。

東儀秀樹×古澤巌×coba

胸の奥の奥にある一番やわらかなところを揺さぶる篳篥(ひちりき)の音色に、超絶のヴァイオリンとアコーディオンが、時に優しく寄り添うように、時に激しくぶつかるように重なり合って、重厚かつ軽妙な表現を深化。

三人三様のオリジナル楽曲は、充分に時を経て磨き上げた才能を、互いに讃えるがごとき絶妙のバランスです。もちろんそれぞれのソロ演奏も堪能。まるで極限に挑むかのような迫力に圧倒されました。

夏の疲れを引きずった心身に一撃を与えて、熱狂のうちに終了。 10日に発売されたばかりの東儀秀樹×古澤巌×cobaのミニアルバム『TFC55』は即買。秀逸です。

しかし、この疼くような感覚は一体何なんでしょうか・・・秋の夕暮に沈む日を眺めるときの、ヒリヒリとどこか切なく、それでも前を向いて進もうと湧き上がる想いにも似て。

| その他♪ | 13:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

祝オープン! 京博 平成知新館

ついに本日、京都国立博物館の新館 平成知新館が満を持してオープンしました この記念すべき新しい歴史の1ページを、ぜひ我が目で確かめたいと朝から駆けつけるも、時すでに遅く長蛇の列。

平成知新館オープン

聞いてみれば、開館時間は9時半というのに7時頃から来館者が並び始めたとか。当然ながら先着200名に贈呈される記念品(ミュージアムバッグ)など影も形もありませんでした

週末久し振りの好天気。新旧ふたつの建物が、青空の下よく映えます。

京博 明治古都館
京博 平成知新館

正面入口から中に入ると、目の前がインフォメーション。BF1~3Fの展示案内パンフレットが設置されていますから、それを見ながら周るとわかりやすいですね。音声ガイドの貸し出しもこちらで。特に決まった順路はないということで、皆さん各々興味のあるところから観覧されるようです。

こちらはニューヨーク近代美術館などを手掛けられた世界的建築家、谷口吉生氏の設計で、建物内部は大変開放的なつくり。階下の一部が望めるようになっているので、まず階上から眺めて雰囲気を味わい、ワクワクしながら階段を下りて、間近でじっくり鑑賞というのがお勧めです。

今日は開館直後かなり混雑しましたが、お昼頃にはまあまあ流れはスムーズに。人気の展示にはどうしても来館者が集中するけれど、比較的空いている展示から周るという手もアリです。3時ぐらいからは、グッと見やすくなります。

そして、京博ナビゲーターがご案内する「ミュージアム・カート(2・3階)」や「レファレンス・コーナー(2階)」もいい感じで盛況!?

ミュージアム・カートレファレンス・コーナー
ミュージアム・カートミュージアム・カート

お昼は、併設のハイアットリージェンシー京都直営の「ザ・ミューゼス」でランチを。11時からのランチタイムメニューは1500円から。混み合うこと必至ですので、時間に余裕があってイライラせず待てる方にお勧めします。

現在開催中のオープン記念展については、今週15日(月・祝)午前10時30分~11時30分に朝日放送(地上波6ch)で、平成知新館完成記念特別番組「京へのいざない アートと歴史を楽しむ秋!」が放映されます。ぜひお見逃しなく。

| 京博ナビゲーターだより | 01:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

今週末、京都国立博物館 新館「平成知新館」がオープンします!

日が沈んでから、何度も何度も空を見上げました。昨日は中秋の名月。茂みから聞こえる虫の音をBGMに、ぽっかり浮かんだ神秘の光を眺めていると、しみじみと秋の到来を感じます。

先週末、京博ナビゲーターの事前研修である基礎講座が終了しました。多少の不安はありつつも、皆さん一様に喜びに満ち、表情が輝いているように見えます。

京都国立博物館 新館「平成知新館」は、いよいよ今週13日土曜日9:30にオープン。七条通りに面した南門を入ると、明治古都館と平成知新館、堂々たる新旧の建物が並び建ち壮観です。

こちらで開催されるオープン記念展「京へのいざない」は、京文化の粋が堪能できる国宝50余点・重文110余点を含む総計約400点(1期と2期に分けて展示)という、かつてない規模とか。選りすぐりの名品は、ため息ものばかりで、きっと目が釘づけになるに違いありません。

京へのいざない

そして、京町屋のコンセプトを取り入れたという直線的でモダンな建物や、最新の技術で工夫を凝らし落ち着いた雰囲気の展示空間も見どころのひとつ。西側に併設されたハイアットリージェンシー京都直営のカフェレストラン ’ザ・ミューゼス’ も楽しみです。

決まった順路はありませんが、お勧めは3階→2階→1階と周遊するコース。 各階には文化財のレプリカや材料見本を手にとって触れることができる「ミュージアムカート」が設置されます。また2階にある「レファレンスコーナー」では、情報検索やデジタル絵巻、参考図書などで、知りたい情報を自分で探すことも。どちらも京博ナビゲーターが、楽しくお喋りしながらご案内しますので、気軽にお立ち寄りくださいね。

ところで、本日9日(火)夜10:00~11:00、BS朝日「知られざる物語 京都1200年の旅」で、京都国立博物館が紹介されます。市川猿之助さんが実際に訪れて、佐々木丞平館長が開館準備中の平成知新館を案内するという趣向で、先週放映された2時間スペシャルの一部再放映のようです。お見逃しの方は、ぜひご覧ください。

| 京博ナビゲーターだより | 14:18 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |