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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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春日の大とんどから 若草山焼きまで 2015

丸二日が経ったというのに、目を閉じれば瞼の裏に、煙を上げて赤々と炎が燃え盛っています。炎が、受け継いだ原始の遠い記憶を呼び覚ますからでしょうか、いつまでもいつまでも胸を熱くするのです。神仏習合の厳かな祭礼から続く壮大な火の儀式は、奈良の空を赤く染め、またも忘れられない一夜となりました。

毎年1月の第4土曜日に開催される若草山焼きは、春日大社の大とんどより御神火をもらいうけ、吉野・金峯山寺の法螺衆に先導された春日大社・東大寺・興福寺の行列が若草山山麓まで火を運び、大花火打ち上げの後、松明に移した火を奈良市消防団らが一斉に放つという伝統行事です。

一説には、迷信による度重なる放火を防止するため江戸時代末期頃から始まったということで、山上古墳の鶯塚への鎮魂が起源とか。

今回も交通規制と渋滞を考慮し、電車を乗り継いで12時過ぎに近鉄奈良駅に到着。駅ビル内にある観光案内所で『若草山焼き ガイドブック』をもらって、まずは飛火野にある春日大社の大とんど祭場へと向かいます。見上げれば雲一つない青空に、まるで小春日和のような暖かな日差しで、鹿さんたちものーんびり。

春日大とんど春日大とんど

しばらく待つと、13時から神官によるご祈祷に続き、持ち込まれた古いお札や御守り・しめ縄飾りなどが積み上げられた火炉に御神火が点火されてお焚き上げが始まりました。巫女さんによる神楽奉納など一連の儀式が終了すると、無病息災を願い火炉の周りを歩き御神酒をいただきます。

春日大とんど春日大とんど

この後、下見を兼ねて若草山山麓へ。ズラリと屋台が並んで賑わい、子供を連れた家族らが斜面で鹿せんべい飛ばし大会を楽しんでいます。ライブステージもあるようでしたが一旦坂を下り、依水園の三秀亭で一息ついてから東大寺ミュージアムで友人家族と合流。『東大寺の歴史と美術』展を観覧します。

若草山焼き依水園 三秀亭
東大寺ミュージアム

そして再び大とんど祭場へ。16時45分になると、春日大社・東大寺・興福寺の神官や僧侶、法螺貝を吹き鳴らす金峯山寺の山伏が入場し、御神火奉戴祭が始まりました。最後に御神火が三社寺の提灯に移され、聖火行列が出発。そのうしろについてゆっくり坂を上がります。

春日大とんど春日大とんど
春日大とんど
春日大とんど春日大とんど
春日大とんど1春日大とんど

夕暮れが迫るこの時刻になると、さすがに冷え込んできました。行列は水谷神社での祭礼を経て、若草山山麓にある野上神社に到着。御神火がかがり火に点火され、この日最後となる祭礼が始まりました。

春日大とんど

何という神秘的な光景でしょうか。かがり火に照らされて浮かび上がる、息をのむような神仏習合の神聖な光景です。続いて読経の中、松明に移された御神火が山麓中央の大かがり火に点火されたのを合図に、大花火が真冬の澄んだ夜空に次々と打ち上げられていきます。

そしていよいよ花火が終わり、法螺貝とラッパの音が聞こえたかと思うと、大かがり火から松明に移された火が山麓のあちらこちらで一斉に放たれます。

火はあっという間に燃え広がり、炎の帯が山を駆け上がって、もうもうと煙を上げながら一面を焼き尽くしていきます。山麓から見えるのは、時間にしてほんの10分余りでしょうか。

2015 春日大とんど17

それでも、これほど深く心に響き余韻を残すのは、あの炎と煙の中に、大いなる神と仏の気配を感じているからではないかと、私は思っています。
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| ◇奈良 | 06:30 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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京博ナビゲーター 新春初活動

年が改まって初めての活動日は、時々陽が差す穏やかな天候。いつものようにJR京都駅を出ると東山七条に向かって歩きます。20分ほどで京博に到着。

今回はナビゲーター5人で活動します。ミーティング後、それぞれの持ち場に。この時期、来館のお客様は少な目ですが、時間を掛けてじっくり観覧される方が多いようにお見受けします。ついおしゃべりも長くなりがちに

只今平成知新館では、1階の特別展示室にて新春特別展観『山陰の古刹・島根鰐淵寺(がくえんじ)の名宝』を開催中。山深い古寺で脈々と受け継がれてきた仏像や神像をはじめとする寺宝の数々は、やや地味ながらも素朴で温かみがあり、人々の祈りの声が聞こえてくるようです。

名品ギャラリーも一部展示替えされています。『染織の文様 ―吉祥―』と題された染織の展示室では、豪華で優美な着物にうっとり。また、漆工の展示室でも『江戸時代の蒔絵』と題し、精緻で優雅この上ない蒔絵が堪能できます。他に、中国絵画の花鳥図や、仏画の垂迹画(曼荼羅図)も見逃せません。

そうそう、この日は休憩時間を利用して庭園にいる2匹のヒツジに逢いに行きました。南門を入って右手にある『東の庭』へ。

京博 ひつじ京博 ひつじ京博 ひつじ

ご存知でしたか!? お庭の奥にはお茶室もありますが、改修工事のため現在建物内の見学はできないとのこと。明治古都館は、4月7日(火)~5月17日(日)に開催される特別展覧会『桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち』まで休館です。

| 京博ナビゲーターだより | 20:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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とんど祭 上新田天神社

千里の小っちゃな天神さんの行事にして大阪府下最大級の火祭り、豊中市の重要無形文化財・とんど祭。毎年行こうと思いながら、何となく行かずじまいのまま何十年()も経ちました。今年は、雨や雪も降らず風もほとんどなく、これは千載一遇の好機とばかりに、20分ほど歩いて上新田天神社へ。

住宅街の細い道を抜けると鳥居が見えてきました。石段を上がり、まずは本殿に参拝。社務所で紅白の丸餅を長い竹串に刺した破魔餅を求めます。さして広くない境内には、すでに櫓(やぐら)が組まれており、高さも15メートル以上と大きく立派。中心に立てた1本の松を丸竹や藁で円錐形に囲み、中には古い御神札やお守り、神矢、しめ縄、門松などが納められています。

とんど祭とんど祭とんど祭

ぐるりを歩いて風下を避け待ちます。8時を過ぎた頃、松明を持った人が櫓の中に入り、伊勢音頭を唄う低い声が聞こえたかと思うと、櫓の下の方から煙が上がり、やがてパチパチと赤い炎が立ち上がってきました。

とんど祭とんど祭とんど祭

おお、けっこうデンジャラス 頬が焼けそうに熱いこと! 時々火の粉も飛び散り、たまらず皆後ずさり。


火の勢いが少し弱まったところで神職の方々が、奉納された火焚串を火柱の中に勢いよく投げ入れていきます。そしていよいよ下火になると、破魔餅を焼く人たちが櫓を囲み和やかな雰囲気に。このお餅を食したり、提灯で火を持ち帰って翌朝小豆粥を炊いて食すると、今年一年の無病息災が叶うとか。

地元の老若男女が、寒さを忘れて楽しむ真冬のローカルイベントでした。

| ◇北摂 | 13:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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四代目中村鴈治郎襲名披露 壽初春大歌舞伎

お正月明けは松竹座の壽初春歌舞伎から。

実は年末、初めて南座の吉例顔見世興行を観に行ったばかり。関西では師走の風物詩としてお馴染みのズラリと並んだ『まねき』を見上げ、ワクワクしながら中に入ると、張り替えられたばかりという檜舞台の真新しい香りが客席まで届いていました。東西役者の豪華な顔ぶれに、これまた豪華な舞台背景や仕掛けも。特別感があって値が張るのも頷けました。いささか分不相応な贅沢とは思いつつ、年末年始のことゆえここは奮発。

壽初春歌舞伎は、中村鴈治郎さんの襲名披露ですから観にいかないわけにはいきませんね。上方歌舞伎の継承者を素直に応援したいと思います。よっ、成駒屋!

壽初春大歌舞伎 2015

今回は昼の部、演目は『寿曽我対面』『廓文章 吉田屋』『河内山』。いずれも初春らしい晴れ晴れしく華やかな出し物です。何といっても見どころは、遊女・夕霧(坂田藤十郎)に入れあげて勘当された若旦那の伊左衛門(中村鴈治郎)が、夕霧が病と聞いて落ちぶれた姿で会いに来るという『吉田屋』での親子共演でしょう。

役者も名人の域ともなれば、たとえ多少容色が衰えていようと台詞が聴き取りにくかろうと、滲み出る情感でかもし出す風情は、補っても余りある芸の深さというものでしょうか、若手や中堅には到底真似することができない濃厚な味わい。さすが人間国宝、藤十郎さんには毎度心酔してしまいます。秀太郎さんも渋いですね~ それほど目の肥えた通でなくても、役者の一瞬の佇まいに魅せられ芝居に入り込んでしまうようです。

伊左衛門は初役ということですが、これは鴈治郎さんの当たり役になりますね、きっと。育ちが良くて優柔不断で、じゃらじゃらした感じが上手いです。

相変わらず仁左衛門さんには惚れ惚れ、うっとり。オペラグラスでずーっと表情を追ってみると、やっぱりこの方の目ぢからは違います。呆けた表情から一転、ギロリと凄みを利かせた不敵な眼差しへと自在です。

うーむ、二月大歌舞伎も面白そう。チケットは押さえていないけど、また松竹座に行きたくなってしまいました

| 歌舞伎 | 06:32 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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明けましておめでとうございます

皆様お健やかに新春をお迎えのことと存じます。
今年も全力で遊びますので、よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。



大伴家持



| 未分類 | 22:40 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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