FC2ブログ

待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

<< 2015-02- | ARCHIVE-SELECT | 2015-04- >>

| PAGE-SELECT |

>> EDIT

奈良・西吉野 賀名生梅林

昨日は一日、何て目まぐるしく変わるお天気だったでしょうか。晴れ、雨、曇り、また晴れたかと思えば今度は雪が。最後は雨かと思いきや、いつの間にか晴れ、みたいな・・・ 

朝8時前に千里を車で出発。近畿道→南名阪道から御所香芝線経由で、右手に連なる葛城山・金剛山を眺めながら五條まで南下、吉野川を渡り丹生川沿いを走って賀名生(あのう)梅林へ。意外にも1時間半の楽々快適コースでした。駐車場へは一番乗りで、あたりは道行く人もなくひっそり。こちらは2万本の梅が咲き誇る県下有数の梅林です。開花情報では先週から満開とのこと。

南北朝時代、後醍醐天皇が吉野朝を開く前に一時留まったと云われ、天皇や御供の公家たちによって梅の花が歌に詠まれているとか。古くから梅の名所だったのですね。近くの歴史民俗資料館の隣には、賀名生皇居跡という藁葺屋根の小ぢんまりしたお屋敷があり、その前の立派なしだれ桜が蕾を開きかけています。

賀名生梅林

国道から周遊道に入り坂を登っていくと、目の前に見えてきました! 山の斜面を覆い尽くすように、白や淡いピンクの梅の花が咲いています。

賀名生梅林

優しい花色は、清楚でありながらどこか雅。やまと絵に出てきそうなこの風景は、吉野の桜に通じるものがありますね。

賀名生梅林

道は舗装され歩きやすく、たまに地元の人の車が通るくらいで静か。冬装備で来て正解、冷え込んでいます。白いものが落ちてきたと思ったら雪でした。

賀名生梅林賀名生梅林

’奥の千本’を過ぎたあたりから見下ろすと、どうやって作業するのかしらと心配になるほどの急斜面に広がる梅の花が雲海のよう。ほのかな香りにも癒されます。

賀名生梅林賀名生梅林

一周約2時間の今年最後の観梅を堪能。まだ蕾も残る見頃というのに、こんなに静かなのはなぜ!? と疑問を残しつつ次へ。

温かいものでお腹を満たした後は、五條の新町通りにあるまちなみ伝承館に。こちらの桜はすでに5分咲きです。車を止めてこの界隈を少し歩きます。

五條新町通り五條新町通り五條新町通り
五條新町通り五條新町通り

旧紀州街道の趣ある古い街並みは、ほどよく生活感もあって造り込み過ぎない感じが心地良いですね。すぐ横は吉野川で、堤防から見渡すと空が広くて何とも言えない解放感。

五條新町通り

パラパラと雨が降り出したところで散策終了。帰りに真空パックされた冷蔵富有柿をJAの直売所で見つけてお土産に。西吉野は思いのほか近こうございました。

| ◇奈良 | 18:00 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

奈良うまし冬めぐり 室生寺

『冬にしか出逢えないプレミアムな奈良へ。』などという魅惑的なコピーを目にした時から、この機会を逃す手はないと室生寺行きを決めていました。1月から3月にかけて奈良県の寺社14箇所で特別な拝観ができるという事前予約制で有料の催しです。

ようやく雪と凍結の心配がなくなった3月の土曜日、眠い目を擦りながらハンドルを握り、近畿道→西名阪道→名阪国道と進んで、室生川沿いのワインディングロードを軽快に走って室生寺へ。周辺のお店はまだほとんど閉まったままで、どこもガランと静かです。朱塗りの太鼓橋を渡って受付を済ませ、集合時刻の10時半まで待っていると、ポツポツと参加者が集まってきました。

室生寺

こちらは女人禁制の高野山に対して、女人の参詣が許されたことから『女人高野』とも呼ばれ、霊気を帯びた深い木立に囲まれた伽藍が静かな佇まいを見せる真言宗の寺院。一般には五重塔とシャクナゲで有名ですね。訪れるのは3度目ですが、今回は僧侶のご案内で普段は入れない金堂・弥勒堂・灌頂堂(本堂)に上がって、会いたかった仏像を間近でじっくり拝観します。

朱塗りの仁王門をくぐり、お寺の歴史を伺った後、自然石の階段が鎧の様に見えることから『鎧坂』と呼ばれる石段を上がります。両側のシャクナゲはGWあたりが見頃でしょうか。石段を上がり切ると、左手に弥勒堂(重文)、正面さらに石段を上がって金堂(国宝)。

室生寺
室生寺室生寺

先に弥勒堂へ。こちらにお祀りされている弥勒菩薩立像(重文)の説明を伺っている間気になって仕方ないのが、脇壇でほんのりと光を発して白く浮かび上がる釈迦如来坐像(国宝)。飾り気のないお姿ながらも、身にまとった量感のある衣の見事な衣文と、泰然とした慈愛の表情に惹き込まれます。撫で仏として信仰を集めていたというのもわかりますね。

太く丸みのある大波と、細く鋭い小波が打ち寄せる波のように規則正しく繰り返される衣文は、翻波式(ほんぱしき)衣文という平安時代前期の特徴。この衣文こそが最高の装飾にして圧倒的な美しさ! 1939年、ドイツ・ベルリンで開催された『日本古美術展』に日本の仏像を代表して出品されたとか。

続いてこの日の最大の見どころ、金堂へ。内陣には、中央にご本尊の釈迦如来立像(国宝)、その右に薬師如来立像(重文)と地蔵菩薩立像(重文)、そして左に文殊菩薩立像(重文)と十一面観音菩薩立像(国宝)の五尊像、その手前には十二神将が所狭しと並び、思わず息を呑む荘厳で濃密な空間を作り出しています。
祈りの回廊 室生寺 十一面観音菩薩立像知れば知るほど奈良はおもしろい 室生寺 釈迦如来立像
       祈りの回廊 秋冬号より             知れば知るほど奈良はおもしろい 冬号より
まるで少女のようなぷっくりした頬に愛らしい小さく赤い唇の十一面観音菩薩立像。光背の美しい彩色に引き立てられて、気高い王女様のようです。釈迦如来立像は、朱色の衣の流れるような線が美しい威厳のあるお姿。その衣文は太く丸みのある波と低く尖った2つの波がさざ波のように繰り返される漣波式(れんぱしき)と呼ばれるもの。なんといっても光背が豪華です。七仏薬師や宝相華・唐草文が描かれた複雑な文様が、衣の朱色と響き合って華やか。

また石段を上がって、次に灌頂堂(本堂)へ。こちらには室生寺のご本尊、如意輪観音菩薩像(重文)がお祀りされていました。日本三如意輪の一つで、ちょっとお顔立ちが個性的!? 

灌頂堂横の石段下から見上げれば、修復されて鮮やかな朱色がまぶしい五重塔(国宝)が見えます。屋外に立つ五重塔では最小とのこと。なるほど、近くまで行くとよくわかりますね。それに普通屋根は上に行くほど小さくなるけれど、こちらの塔はあまり差がないそうです。

室生寺

『奈良うまし冬めぐり』の案内はここで終了。ですが、ここまで足を延ばしたのにこれで帰るのはもったいないと、さらに石段を登って奥の院を目指します。ハァハァと息を切らして登り切ると、そこには弘法大師をお祀りする御影堂がありました。

室生寺室生寺 

一息ついたら石段を下りてもう一度すべての仏像を拝観し、名残惜しみながら室生寺をあとに。今度は宇陀へ向かいます。道の駅・宇陀路大宇陀に車を止めて、松山地区の古い街並みをそぞろ歩き。商家町として発展した旧城下町だそうで、渋い看板が目を引きます。オフシーズンのせいか観光客の姿もほとんどなく、時間が止まったように静か。

宇陀松山
宇陀松山宇陀松山
宇陀松山20宇陀松山

松月堂で’きみごろも’をお土産に買って、森野吉野葛本舗の葛味庵に寄って葛もちで休憩。この後、南阪奈道経由で睡魔と闘いながら戻り、無事帰宅。単眼鏡を多用するせいか、すごく目が疲れやすくなったかも

| ◇奈良 | 22:50 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

続・第49回 京の冬の旅 & 琳派400年プロジェクションマッピング

久し振りの好天に恵まれ、春めいてきた京都へ。まずは特別公開中の東福寺塔頭・勝林寺に向かいます。東福寺は14日から3日間涅槃会が行われるということで、この日は人も少なく穏やか。境内に車を止め日下門を出て北の方へ少し歩くと、民家の間に勝林寺の南門を見つけました。

東福寺は、関白九条道家の発願で奈良の東大寺と興福寺から一字ずつ取り19年を費やして造営された、特に紅葉で有名な最大級の禅寺ですが、その鬼門に位置し『東福寺の毘沙門天』と呼ばれるのが勝林寺ということです。

東福寺 勝林寺東福寺 勝林寺 なまず 

今回のお目当ては、ご本尊で秘仏の毘沙門天立像と胎内仏。江戸時代に東福寺仏殿の天井で発見されてこちらに祀られたという仏像は、平安時代の仏師・定朝作。荒々しさのない威厳のあるどっしりとしたお姿や表情には説得力がありますね。小ぢんまりしたお堂には、他にも見どころが凝縮されていました。

次に東山七条に向かい、京博のパーキングに車を止めたら、いつでも行けるからと何故かまだ一度も訪れたことがない養源院へ。淀君が父浅井長政の追善のため建立するも焼失、その後徳川秀忠夫人お江の方(崇源院)により再建されたとか。

養源院養源院

玄関でいきなり杉戸に描かれた俵屋宗達の2頭の獅子がお出迎え! そして廊下正面に白い像、振り向けば麒麟が。構図が斬新で表現も奇抜、さすが琳派。金地に大きく描かれた松の襖絵も琳派ならでは。しかし、どれも彩色が美しいのは修復してあるからでしょうか!? 丁寧な説明付きで寺宝の数々が間近で鑑賞できるのはありがたいですね。しだれ桜の咲く頃がお勧めです。

このあと清水寺塔頭・成就院を目指して歩きます。参道の五条坂やちゃわん坂は、とにかく観光客が多くて苦手。横行するペラペラしたケバケバしい化繊の着物姿もいただけません。人波をかき分けて坂を上がり、仁王門をくぐって着いたところは、意外にもそれまでの喧騒とは別世界でした。

清水寺清水寺

こちらの見どころは、特別公開中の『月の庭』と呼ばれる高台寺山を借景とした奥行き感のある優美な庭園。相阿弥の作で小堀遠州が補修、あるいは松永貞徳の作とも伝えられているとか。清々しい風が吹く中、しばし静寂を楽しみます。

清水寺本堂にもお参りし、清水型十一面千手観音像の御前立仏を拝観。今度は坂を下り、八坂の塔から北の方に歩いてジョヴァンセル祇園店で休憩。ここは京の冬の旅スタンプラリー接待箇所でもあり、スタンプが3つ揃ったのでコーヒーが無料に。チョコケーキとアイスのセットは美味でした。

八坂の塔

そして、いよいよこの日のメインイベント、琳派400年記念プロジェクションマッピングへ。京都国立博物館で12日から4日間限りの開催です。メディアアートの第一人者・土佐尚子氏が映像監督としていけばな未生流笹岡と狂言茂山家とコラボし作り上げた、見たこともない現代の琳派映像『21世紀の風神雷神伝説』が始まります。

テーマパーク等にありがちなこれでもかというようなド派手さとは違って、大人シックなアートですね。ですが、明治古都館と平成知新館の壁面を使ってダイナミックに映し出された滴るような鮮やかな映像は印象的。20分間の贅沢な時間を堪能し、庭園内の生け花の大作を鑑賞して、すっかり静けさを取り戻した夜の京都を後にしました。

| ◇京都 | 00:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

>> EDIT

この冬の書きこぼし、いろいろ

早いものでもう3月、あちらこちらから梅の便りが届く今日この頃。このあたりで忘れぬうちに、冬の書きこぼしを駆け足で。

・有馬温泉

昨年米寿を迎えた伯母がせがむので、近頃は親戚が集まるたび皆で有馬グランドホテルに一泊。飛び切り元気のいいチビッコもいるから丁度良いのですけどね。今回私はチビッコ用お誕生日ケーキの調達を仰せつかり、5歳にして筋金入りの鉄ちゃんのために、南海電鉄の『Peach ×ラピート ハッピーライナー』を模ったケーキを注文。サプライズはまあまあ成功でした。この時期、温泉は本当にありがたい。極楽、極楽です
誕生日ケーキはラピート・ピーチ

・西宮市大谷記念美術館 『雪景色の系譜 その表現の歩み 近世から近代まで』

どうせ寒いなら、いっそのこと雪景色の中に身を置いてみたいと、車を走らせ43号線沿いにある大谷記念美術館へ。真冬にそそられるタイトルです。冷え冷えと凍えるような雪もあればポッと温かみを感じる雪もあり、ズシリと重たげな雪もあればふんわりと真綿のような雪もあって、雪の表現は様々。応挙の『雪中山水図』や呉春の『雪中鳥図』、吉村孝敬の『十二ヶ月花鳥図屏風』あたりが好みです。派手さはないけれど、静かな心に染み入る展示でした。

雪景色の系譜 その表現の歩み 近世から近代まで


・第49回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開

今回も行く気満々、最初に訪れた龍安寺で、まず京都市観光協会が発行するガイドブックを購入します。合わせてスタンプラリーの台紙も受け取り、お寺巡りスタート。あまりにも有名な石庭と、昭和56年に再建された仏殿・西の庭を拝観しましたが、ちょっとちぐはぐな印象というのが正直なところ。その後、妙心寺三門へ。頭をぶつけそうになりながら急な階段を上がり薄暗い楼内に入れば、そこはまさに目を見張る仏の世界でした。翌日は智積院へ。収蔵庫で長谷川等伯・久蔵親子の襖絵を、名勝庭園に面した大書院では復元された襖絵、それに宸殿では堂本印象と田渕俊夫氏の襖絵を鑑賞。今年は本阿弥光悦が洛北に光悦村を拓いてから400年ということもあり、琳派ゆかりのお寺の公開が多いですね。

龍安寺 石庭妙心寺智積院 大書院


・中島みゆき 『縁会 2012~3 劇場版』

映画館で上映されるフィルムコンサートへ。ある時点から振り返ることは止めたはずだったし、感傷的になることもなかった。なのに、そんな長きに亘る心のバリケードをいとも易々と乗り越えて沁みてくる、あの歌。混沌とした悩み多き青春の日々の一瞬が、薄れかけた記憶の中から蘇ります。後ろで誰かが鼻をすすっている、隣りで誰かが涙を拭っている。皆それぞれ今日までの人生を背負っているんだなあ、としみじみ。

166425_1.jpg


・京都ミュージアムロード

京都市内の美術館・博物館90施設が参加し、1/28から3/29まで開催される20回目のイベントだそうです。開催日も規模もまちまちですが、この機会にちょこっと立ち寄ってみるのも一興。着物好きの友人と『千總460年の歴史―京都老舗の文化史―』展へ。会場は京都府京都文化博物館千總ギャラリー。絢爛豪華で超絶技巧の京友禅や刺繍の美術染織品を鑑賞。千總所蔵の円山応挙『保津川図屏風』も展示されていてお値打ちでした。その後、京都絞り工芸館へ。気の遠くなるような工程を経た作品にため息。

京都ミュージアムロード


・あべのハルカス美術館 『高野山開創1200年記念 高野山の名宝』

時々横なぐりに雪が吹きつける寒い一日でした。今年は4月2日から50日間、高野山では開創1200年記念大法会が執り行われるとのこと。それに先立って開催される展覧会のようです。運慶の『八大童子像』と、快慶の『孔雀明王坐像』『四天王立像』は必見。人間味のある内面を表した運慶に対して、独特のシャープな美意識の快慶、というのが私の感想ですが、果たして!?

高野山開創1200年記念 高野山の名宝


・エクシブ京都・八瀬離宮一泊 京都ツアー

従姉の誘いで以前から行きたかったエクシブ京都に。1日目はまず北野天満宮の梅花祭へ。しかしながら上七軒の芸舞妓さんらによる野点茶会の入口はすでに長蛇の列 梅園を散策してから、しょうざんリゾートの楼蘭で中華ランチ。その後、特別公開中で尾形光琳ゆかりの妙顕寺を拝観し、近くの茶ろんたわらやで甘味を。明るいうちに八瀬に向かいます。

八瀬離宮は、外観から想像していた通り贅沢な造りでした。夕食は敷地内を流れる高野川に架かるきらら橋を渡って別棟のレストランへ。朝食のブッフェも気が利いてスマート。干渉されずにゆっくり過ごしたい人向きな、洗練された趣味のよいクールなホテルですね。

2日目は午前中山田松香木店で、三つの香炉でたかれた香木の香りを聞き分ける『三種香』という聞香を体験。その後、百万遍かぎやでいつもの益寿糖をお土産に買ってから、今度は桂に移動し中村軒でこの時期だけの白味噌雑煮を。最後に東山七条の智積院を拝観して解散。


・今年の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラは『椿姫』

兵庫県立芸術文化センター開館10周年記念公演とかで、例年以上に期待できそうです チケット発売日は、電話2台とパソコンを駆使し1時間近くかかって、何とか6列目の座席を予約。フー、毎年疲れます。7月の公演を首を長くして待つことに致しましょう。

オペラ『椿姫』

| 関西のたからもん | 07:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |