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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『椿姫』

今年も兵庫県立芸術文化センターで夏の恒例、佐渡オペラが開幕しました。昨年に引き続き、競争率約8倍という難関を突破し、幸運にも公開リハーサル観覧に当選 一緒にチケットを予約したオペラは人生初めてという友人を連れて、まずは公開リハーサルで予習を。

2階右手の最前列に座って、舞台とオーケストラピットの両方を横から見下ろします。舞台は本番そのまま、ピットにはTシャツ姿の佐渡さんとラフなスタイルの団員さんらが。1階でスタッフやキャストの方たちが挨拶を交わしたりするのを、もの珍しく眺めながら、どことなく気分はリラックスモード。

今回は開館10周年記念と題しヴェルディの名作『椿姫』が上演されます。「オペラの中のオペラ」「10周年の集大成」などと佐渡さんが仰るから、期待せずにはいられませんね

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『椿姫』

そして開演初日、この日のためにアクセサリー(だけ!?)を新調し ドレスアップして芸文センターへ。こちらは明るく開放的で親しみやすいホールですが、重厚感には欠けるようです。そのせいなのか、平日だからか、オペラにしては1万2千円という手頃な料金設定の影響か、カジュアルなスタイルの方も結構見受けられて、特別感が半減で、ちょっと残念。

物語は、19世紀のパリ、社交界の花形で美貌の高級娼婦・ヴィオレッタが、青年アルフレードから突然愛を告白され、葛藤しながらも真実の愛に目覚めすべてを投げ打ち二人で暮らし始めるけれど、義父のジェルモンから別れるよう迫られ愛ゆえに身を引き、誤解したアルフレードから糾弾されても何も語らず、不治の病が進行し死の床についた時ようやく事情を知ったアルフレードと再会、そして永遠の別れが・・・という美しくも哀しい悲劇。

日替わりのダブルキャストで、ヴィオレッタは公開リハーサルも本番も同じで森麻季さん(ソプラノ)。アルフレードがルチアーノ・ガンチさん(テノール、伊)で、その父ジェルモンがマーク・S・ドスさん(バス・バリトン、米)。森さんは不治の病に侵された美しい主人公を熱演。繊細で透明感ある歌声が心に響きます。特にドスさんとの二重唱は引き立てあって素晴らしいですね

お馴染みの『乾杯の歌』や、哀愁のある美しい曲の数々にウットリ。こんな私でも聴いたことがある曲ばかりで、さすが『椿姫』。それに歴史背景もそれほど難しいわけでもなく、日本人にも人気がある理由がよくわかりました。前から6列目の中央付近で、時々佐渡さんの振るタクトに目を遣りながら、歌い手の様々な技巧を存分に楽しませていただきました
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| オペラ | 17:30 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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雨奇晴好、6月の空

月が替わり早7月。近頃は一月分まとめ書きして何とか凌いでおります

昔も今も、こんぴらさん。─ 金刀比羅宮のたからもの ─

3年前、四国こんぴら歌舞伎大芝居『坂東玉三郎特別公演』を観に初めて訪れた琴平で、金刀比羅宮参拝の目的は表書院にある円山応挙の障壁画でした。そして、もう一つの楽しみが高橋由一館。参道の賑わいとは対照的に、そこには意外なほど静かな時間が流れていました。( ⇒ 顛末記 上顛末記 下

今回はあべのハルカス美術館で応挙の鶴や虎と再会します。それに非公開だった奥書院の伊藤若沖『花丸図』は、この機会にぜひ観ておかねば。

あべのハルカス美術館

そこここに散りばめた意匠でアッと言わせる色鮮やかで華麗な琳派や、さらに加えてあまりに精緻で息を呑む偏執的な若冲や、不遜で毒々しいけど目を見張る蕭白も確かにいいけれど、私を近世日本画へと導いてくれたのは写実派の応挙。

滅私ともいえる浮かれたところの一つもない客観的で平明、しかしながらその画は、まるで観る者の心を映す澄んだ鏡のように、その時々に表情を変えて深く心に沁みてくるから不思議。

こんな間近でズラリと応挙の襖絵が観られるのは本当にお値打ちですね。若冲の『花丸図』は、奥書院の四方を埋め尽くす障壁画のうちの襖四面だけの展示だったせいか、想像と違ってやや迫力に欠けたのが残念でした。

智積院 青葉まつり

午後から京都で所用があり、調べると午前中東山七条の智積院で青葉まつりという行事があるというので覗いてみることに。青葉まつりとは、真言宗の宗祖・弘法大師と中興の祖・興教大師の誕生を祝う法要だそうで、この日は大書院や宝物館が無料公開されるとのこと。

入口付近でお堂巡りの案内を受け取り、金堂・明王殿・講堂・大師堂・密厳堂の5つのお堂を巡って御集印しながらお参りし、印が揃ったら身代わり札と呼ばれる御守をいただきます。

智積院 青葉まつり智積院 青葉まつり智積院 青葉まつり

11時から大峰山入峰の修験者による勇壮な柴燈大護摩供法要が行われ、前列で見学していると山伏がお祓いをしてくださいました。

智積院 青葉まつり智積院 青葉まつり智積院 青葉まつり
智積院 青葉まつり智積院 青葉まつり
智積院 青葉まつり

ものすごい煙で、燻製状態 終了を待たずに大書院へ。お茶席でお茶とお菓子をいただいてから庭園を眺めます。広い境内で色々と催しがあり盛り沢山でしたが、時間の関係もあり駆け足で引き揚げました。

湧昇水鯉滝(わきのぼるみずにこいたき) 通し狂言 鯉つかみ

六月花形歌舞伎は、’片岡愛之助十二役早替り宙乗りならびに本水にて立廻り相勤め申し候’とか。いつものように高島屋の地下で、なだ万のお弁当を買ってウキウキと松竹座へ この日は2階1列だけの左側座席。すぐ横に非常口があって前に細い通路、少し身を乗り出すと真下が花道です。

物語は、勅命を受けた俵藤太秀郷が宝剣で見事大百足を退治するも、偶然流れ込んだ大百足の毒血が元で鯉王の恨みを買い、時は移り俵家の末裔・小桜姫が一目惚れした志賀之助は鯉の化身、お家乗っ取りの陰謀も絡んで滅亡を企て恨み晴らさんとする鯉を、真の志賀之助が退治する、というもの。

鯉つかみ

早すぎて目が離せないマジックのような早替わりと、ほぼ役が替わるたびに花道を往復し舞台狭しと駆け回る見せ場の連続。幕間に係りの人が「通路に手荷物を置かないでください」と言うので、もしやと思って待っていたら、何と横の非常口から愛之助さん登場! 目の前で見得を切る姿に大興奮 また一段といい男におなりで惚れ惚れ よっ、松島屋!!

そして最後は、本水を張った水槽で鯉を相手に大暴れ。水しぶきが客席に勢いよくバシャバシャ飛んで大歓声があがります。確か6列目ぐらいまでは皆さん頭からカッパを着て、上から見るとさながらイルカショー。理屈抜きに楽しめる、見どころ満載の夏狂言でした。

春日大社式年造替 御本殿特別公開と御仮殿特別参拝

昨年もちょうど同じ頃、朝拝に参加( ⇒ 朝拝と本殿前特別参拝)。今年は式年造替のためか朝9時前に到着すると、既に参道には観光客の姿が。以前とは様子が違って、外国からの観光客も増えています。

式年造替(しきねんぞうたい)とは20年に一度、四柱の神々様に一時お引越しいただいて、御本殿の位置は変えずに建て替え、あるいは修復を行った後、新たになった御本殿にお還りいただくという、今年3月1日の木作始式から始まり来年11月の奉祝祭まで続く至高最上の祭典とのこと。

春日大社 式年造替春日大社 式年造替

直会殿で朝拝に参加し、若宮神社ほか摂末社をお参りしてお神酒をいただいた後、いよいよ特別参拝へ。入口で手水を使い、御仮殿や140年振りに開門された後殿、そして皇族や高い位の神職以外は渡れないという一位橋を超えて御本殿を参拝します。こうして間近で拝観すると、感謝の想いに満たされて心が清められるようです。御蓋山浮雲峰遥拝所や回廊内にある16の神社にも参拝。

春日大社 式年造替

幸運にも、5月末までだった国宝の御本殿特別公開が1ヶ月延長となり、6月は御仮殿特別参拝や夫婦大國社御前立当別御開帳、それに勧進宝物特別御開帳もあって、生きてるうちに二度と観ることができるかどうかという貴重な機会を逃さずに済みました。

帰りに屋根の葺き替えに使われる檜皮を一束奉納し、ちょっとだけお礼を。

矢田寺のアジサイ

春日大社を参拝した後は、矢田山の中腹にある自然に囲まれた矢田寺へ。アジサイとお地蔵さまで知られるお寺です。どんどん石段を上がり正面に本堂が見えてくると、あたりはアジサイが満開。

矢田寺
矢田寺矢田寺
矢田寺矢田寺矢田寺

境内には約60種1万株のアジサイが植えられているということで、種類も色も様々です。山の斜面に自然の景観を活かして造られたアジサイ園は野趣溢れる風情。造り込んで整えられた京都のお寺とは違いますね。

千佛堂前にある立派な沙羅の木に、大きなお花が見事に咲いていました。

矢田寺矢田寺矢田寺

六甲山・紫陽花ドライブ

8年振りの六甲山定番ドライブコースへ。阪神高速・北神戸線を箕谷で下りて谷上道路を南へ数分、閑静な住宅街を抜けるとパッと視界が開けてそこは牧場、緑が広がる別世界。誰もがこのギャップに驚きます。まずは弓削牧場のレストラン・ヤルゴイで自然の恵みたっぷりのランチから。

お腹一杯になったところで、神戸市立森林植物園へ。ちょうどアジサイの見頃とあって結構な人出。両側にヒメアジサイが咲くあじさい坂を長谷池に向かってのんびり下っていきます。途中のあじさい園ではシチダンカをはじめ様々なアジサイが咲き揃っていました。

森林植物園森林植物園
森林植物園森林植物園
森林植物園森林植物園

長谷池に着いたら、水辺の爽やかな空気を吸って鯉と戯れ、ちょっと一息。ここから折り返して、最後に北苗園から西洋あじさい園へ。25種約5万株とのことですが、歩いたのは園内の極々一部。本当に広い植物園です。

森林植物園

この後は、六甲オルゴールミュージアムへ。草花に囲まれたメルヘンチックな外観が乙女心をくすぐりますね。急いで2階のオルゴール展示室に行くと、ギリギリ15時からのコンサートに間に合いました。

六甲オルゴールミュージアム六甲オルゴールミュージアム

レギュラーコンサートが20分、10分の休憩を挟んで特集コンサートが15分。解説を聞きながら、いくつかのオルゴールや自動演奏楽器の演奏に耳を傾ければ、たちまち郷愁誘うセピア色した音色に包まれて温かい気持ちになり癒されます。

六甲オルゴールミュージアム

いつまでも聴いていたい気もするけれど、ミュージアム内のシュトラウス・カフェで遅いティータイムを。池に面した中庭のテラス席は、ヒンヤリした六甲山の風が気持ちいい緑溢れる特等席でした。

帰りはうねうねと曲がりくねった東六甲ドライブウェイを通って西宮へ。8年前の秋、あと数ヵ月と宣告された末期がんの母と二人で訪れた懐かしい六甲山は、この日も輝いていました。

| 関西のたからもん | 22:50 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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