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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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将軍塚青龍殿 & ガラスの茶室 光庵

3月の、とある晴れた日、京都の東山山頂にある将軍塚青龍殿へ。2年前の秋に建立された時はかなりの話題となりましたね。でも、狭くて曲がりくねった東山ドライブウェイが混み合っていそうで気が進まず、今まで行く機会がありませんでした。けれど、茶室の展示が4月までと知って急遽訪ねてみることに。

ガラスの茶室 光庵

こちらは粟田御所と呼ばれる門跡寺院・青蓮院の飛地境内。桓武天皇が都を移される折、和気清麻呂に伴われて山上から京を見下ろし、平安建都を決意されたという場所。そこには都の安泰を祈って、天皇の命により、将軍の像を土で作り、それに鎧甲を着せ鉄の弓矢を持たせ太刀を帯させて塚に埋めたと伝わる将軍塚があります。

将軍塚 青龍殿

そして、平成26年10月、この京都の街を一望する絶景の地に建てられたのが、青龍殿と大舞台。大正天皇の即位を記念し大日本武徳会京都支部武徳殿として建立され、戦後は柔道剣道の道場として利用されていたという木造大建造物は、見事に移築再建されていました。奥殿には国宝・青不動明王二童子像が安置されていますが、現在は非公開で複製のみ拝観可。

青龍殿

実は一番楽しみにしていたのが大舞台。清水寺の舞台の4.6倍というから驚きです。京の街と、見守るかのように取り囲む山々。雲が流れ影が動いて、風が渡っていきます。でも正直、この大舞台いっぱいに人は来ないでほしい…怖いから。

ガラスの茶室 光庵

そこに展示されているガラスの茶室 光庵は、吉岡徳仁氏の作品。広い大舞台にポツンと置かれた、ただの透明なガラスの茶室ではありません。自然光に照らされたとき、それは七色の光を放ってオーラを発し、無機質なガラスに命が輝く、そんな気がしました。京都・フィレンツェ姉妹都市提携50周年記念の特別展覧会とのことで、会期は昨年4月から約1年。新しく作られた庭園も美しく、桜の頃や紅葉の頃は素敵でしょうね。

ガラスの茶室 光庵

大舞台

この後、ザ・ソウドウ東山で遅めのランチを。高台寺駐車場に車を停めたら、ちょうど高台寺お茶所がオープンしたばかりとかで、方円流お煎茶の接待がありました。お家元もお元気そうで大変懐かしく、お茶も本当に美味しくて嬉しかったのですが、ン十年振りのお茶席ゆえ、すっかりお作法を忘れていて愕然。とても看板いただいているとは言い出せませんでした
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| ◇京都 | 23:50 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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旧嵯峨御所大本山大覚寺で平安の香り体験 ~お香(薫物)に親しむ~

自宅で香りを楽しむ時間が増えてきました。若い頃は、ローズ系の優雅な香りが好みだったけど、今はゼッタイ心安らぐ和の香り! 京都に行くと、時々松栄堂さんや山田松香木店さんに立ち寄って、季節ものの匂袋やお線香を買い求めます。聞香(もんこう)も二度ほど体験。

実は家に使ったことがない香炉がいくつかあります。気まぐれに灰と炭を買って、香木(白檀)をたいてみました。が、う~ん何だか上手くいかない というわけで、先月末、京都市観光協会が主催する 『京都 千年の心得』 と題する人気体験プランに参加してきました。

渡月橋

阪急嵐山駅から渡月橋を渡り、ぶらぶらと竹林の小径を歩いて大覚寺へ。弘法大師を宗祖とする真言宗大覚寺派の寺院ですが、元は嵯峨天皇の離宮だったというだけに大変雅な佇まい。玄関で受付を済ませたら、拝観順路を外れて案内されたお部屋でお茶を一服いただきます。

2016 大覚寺1
大覚寺

そのあと通常非公開の書院・庭湖館に通されて、緋毛氈の敷かれた席に着きます。今回体験するのは、空薫(そらだき)。直接火をつけるタイプのお香ではなく、間接的に熱を加えるタイプのお香・薫物(たきもの)=練香(ねりこう)を使って、空間に漂う香りを楽しむもので、平安の王朝貴族に親しまれ、当時教養の一つだったとか。枕草子や源氏物語にも登場しています。

大覚寺 大覚寺

講師の方やお世話くださる方、それに机に用意された空薫セットも、すべて松栄堂さんでした。お香の歴史や種類、原料などについて伺った後、説明に沿って各々で空薫を始めます。まず、ライターで炭に火をつけ灰の上に置き、十分に灰を温めます。次に、炭から5mmほど離して灰の上に練香をのせます。たったこれだけですが、タイミングやお香の位置によって微妙に上手くいかないことも。

大覚寺

全員で空薫したせいで庭湖館は、複雑で奥行きのある香りで充満していますが、本来はほのかな香りでよいそうです。使用した練香・火箸・灰・炭のセットは持ち帰りでき自宅用に♪ このあと、お寺の方のご案内付きで大覚寺を参拝。雲行きが怪しくなってきたので、雨の降らない間に駅まで歩いて帰途に。

大覚寺
大覚寺
大覚寺

家に帰って早速木の空箱で空薫用の道具箱を作った私。週に1度はお香たいてます。嗅覚が試されるような繊細な香りが好きだし、炭がおこるのを待つ数分もいい。煙が出ず部屋を汚さないという利点も気に入ってます。

2016 空薫2

| ◇京都 | 22:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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綾部山梅林と世界の梅公園

今年の観梅は、播州・龍野の’ひと目二万本 海の見える梅林’という綾部山梅林へ。周辺を調べてみれば、瀬戸内海に面しているだけに、海の幸、特に牡蠣料理が美味しいとのこと。これは外せませんね~♪

千里を9時前に出発。高速を乗り継ぎ100kmあまり走って、1時間半足らずで室津にある道の駅みつに到着。車から降りてみれば、目の前が海! レストラン・魚菜屋がオープンする11時までお土産を物色し、一番乗りでオーシャンビューの窓側の席に着いて、牡蠣づくしをいただきます。穴子も絶品でした。

道の駅みつ

お腹がパンパンになったところで、まずは世界の梅公園へ。日中友好の印なのでしょうか!? 園内の建物すべてが何故か中国風、梅の花色も鮮やかで異国情緒が漂います。主に中国や韓国、台湾などの梅が約315品種1,250本植えられているそうです。濃厚な梅の香りにうっとり。唐梅閣と呼ばれる展望台に上がると、穏やかな瀬戸内の海がキラキラしています。

世界の梅公園

世界の梅公園

世界の梅公園

続いて綾部山梅林へ。地図では隣接しているように見えますが、車で行く場合はぐるりと回って駐車場も別。聞いてみると、南入口まで歩けば綾部山梅林の入口がすぐあるということなので、御馳走をいただいたあとだし歩いてみることに。往きは下り、帰りは上りでちょっとキツイ。

綾部山梅林はまだ満開には少し早かったけれど、海を見下ろす山の斜面には霞のように奥ゆかしく梅の花が咲き始めています。こちらはのどかな日本的風景。所どころに古墳や石碑もあります。見晴らしのよい売店で温かい甘酒をいただいてホッコリしたら、世界の梅公園に引き返して早めの帰途につきました。

綾部山梅林綾部山梅林
綾部山梅林
 

| ◇兵庫 | 23:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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お水取り展鑑賞とお松明 2016

今年で3回目の拝観となるお水取りはちょっと趣向を変えて、奈良国立博物館特別支援会員・結の会が主催する特別企画『お水取り展鑑賞とお松明』に参加。奈良の水先案内人・かぎろひさんのブログ<かぎろひNOW>で見つけて飛びつきました。

大仏開眼の年(天平宝4年=752年)に、東大寺の開山・良弁僧正の高弟・実忠和尚が『十一面悔過(けか)』を奉仕されたのが始まりで、旧暦の二月に、二月堂のご本尊・十一面観世音菩薩の前で、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11名の僧侶が、ひたすら懺悔するというのが修二会(=お水取り)。命を懸けて困難な時代を乗り越え、1265年もの間一度も絶やすことなく続けれらている不退の行法です。

2016 お水取り展鑑賞とお松明

集合の2時間前に近鉄奈良駅に到着。先に奈良県立美術館へ。『蕭白・松園…日本美術の輝き~美人画、武者絵から刀剣、近代の名品まで~』という展覧会開催中。ただ古いせいなのか何なのか、どれも表装がパッとせず、せっかくの絵画がくすんで見えるのが惜しいような。

奈良県立美術館

1時半に奈良国立博物館玄関前で受付を済ませたら、すぐに講堂へ。2時から元奈良博の学芸部長で帝塚山大学文学部教授・西山厚先生の講演が始まります。奈良をこよなく愛する語り部のような方で、ユーモアを交えた平明でソフトな語り口が人気。「お水取りはお松明が終わってからの行事なんです。ああ、きれいだったとみんなが帰ったあと、練行衆が私たちみんなに代わって、日頃の過ちを十一面観音菩薩にお詫びしているのですよ。」 なるほどと、あっという間に引き込まれ会場は和やかな雰囲気に。

そのあと各々特別陳列『お水取り展』を鑑賞し、再び講堂に戻ったら参加者150人揃って東大寺本坊大広間へと移動。お楽しみ券を受け取って着席。5時過ぎからお水取りに30回も参籠されたという上野道善東大寺長老の講話が始まります。畏まっていたら、意外に気さくで人間味溢れるお話しぶり。練行衆が使う差懸(さしかけ)という木沓や、紙で作られた着物の紙子、のりこぼし椿の造花の実物が紹介されました。

2016 お水取り展鑑賞とお松明2016 お水取り展鑑賞とお松明2016 お水取り展鑑賞とお松明

テーブルの上にはお弁当、お土産用に本家菊屋の和菓子・良弁椿が2個、そして去年のお松明で作ったというお箸が。これだけでも相当お値打ちなのに、お食事前のお楽しみコーナーではクジに当たって、上野道善東大寺長老直筆の『和光同塵』という色紙をいただきました。

この日はとてもお水取りとは思えないぽかぽか陽気。どうやらお松明も混み合いそうということで、美味しいお弁当なのですが気がはやってせわしなく食事を済ませ、全員で二月堂へ。時刻は6時20分、二月堂前はすでに人で溢れています。今年は後ろの方から全体を眺めることに。

2016 お水取り展鑑賞とお松明 2016 お水取り展鑑賞とお松明

7時になると照明が消されて真っ暗になったかと思うと、大きな火の玉のような赤々としたお松明が登廊を上がっていきます。これは、上堂する練行衆の足元を照らすための道明かり。カタカタと大きな音を立て差懸(さしかけ)を踏み鳴らし練行衆が入堂すると、お松明は舞台の北角で振り回されて火の粉を飛ばし、そこから一気に南へ走り抜け、その角でまたたっぷり火の粉を落とします。

2016 お水取り展鑑賞とお松明

2016 お水取り展鑑賞とお松明

10本のお松明が順に上がって、この日は終了。最後に登廊から二月堂へ参拝。

2016 お水取り展鑑賞とお松明2016 お水取り展鑑賞とお松明2016 お水取り展鑑賞とお松明

2016 お水取り展鑑賞とお松明

同じ古都でも、京都はたくさんの観光客を取り込んでどんどん変わっていくけど… 変わらないで、変わらないで、変わらないでね奈良、と祈る想いでつぶやいていました。

| ◇奈良 | 19:16 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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50回記念 京の冬の旅 妙心寺

今年すっかり出遅れてしまった 京都市観光協会が開催する冬の観光キャンペーン「京の冬の旅」。今回は50回目を記念して『禅-ZEN- ~禅寺の美 日本文化の美~』をテーマに寺院の非公開文化財が特別公開され、50ものイベントが実施されるとのこと。
第50回記念 京の冬の旅

2月に京都国立博物館の特集陳列『皇室ゆかりの名宝』(1/26~2/21)で観た狩野元信の障壁画(現在は掛幅装)に瞳孔が開くほど心酔 それが妙心寺塔頭・霊雲院の方丈に設えられていたと知った時から、これは行かねばと思っていました。

お昼前に妙心寺へ。開山に無相大師・関山慧玄を迎え、花園法皇が離宮を禅寺に改めたのが始まりで、臨済宗妙心寺派大本山として46もの塔頭と、3,400ヶ寺余りの末寺をもつ京都最大の禅寺です。南総門をくぐると、一直線に甍を並べる七堂伽藍と濃い松の緑が凛とした佇まいの境内。

2016 京の冬の旅 妙心寺
2016 京の冬の旅 妙心寺2016 京の冬の旅 妙心寺

以前案内所で買った妙心寺山内図を広げながら、お目当ての塔頭へと向かいます。46の塔頭のうち通年公開しているのは3ヶ所のみ。こうして特別公開があるたびに参拝し、一つずつ塗りつぶしていくのが楽しみです。

初めに狩野山楽・山雪の金碧障壁画が目を見張る天球院、続いて元信寺ともいわれる霊雲院、最後にこちらもまた狩野派の襖絵が見事な玉鳳院へ。普段は非公開なので当然撮影は不可。この後、花園会館内の花ごころでお抹茶とお菓子を。

2016 京の冬の旅 天球院・霊雲院
2016 京の冬の旅 玉鳳院

今回は寺院の紹介を割愛し、「京の冬の旅」を楽しむポイントを少々

まずはシーズン前に京都市観光協会の窓口もしくはJRの主要駅でパンフレットを入手し、興味あるところをチェックしたら、1日最低3ヶ所を回るようコース設定します。そして最初に行ったところでガイドブック(200円)を購入。撮影できない文化財のきれいな写真が豊富でおススメです。また、必ずスタンプラリー用紙を受け取り、3ヶ所でスタンプを集めたら接待箇所でお茶とお菓子(無料)をいただきましょう。脱いだり履いたりしやすい靴と、冬は厚手の靴下で。文化財に当たらないよう荷物はできるだけコンパクトに。

第50回記念 京の冬の旅

期間中、各寺院では案内係の方がおられるのでわかりやすく、一人でふらりと行っても楽しめるのがいいですね 18日まで。

| ◇京都 | 14:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第90回名曲コンサート 《サクソフォン》

私はクラシックをよく知りません。楽器が演奏できるわけでも、譜面が読めるわけでもなく、バロック音楽はよく聴くけれど楽曲名は片っ端から忘れてしまう。自分がどんな志向なのかもまだよくわかっていません。だから、クラシックコンサートに行きます。そこで出会う音楽が私のすべて。

というわけで、2月はザ・シンフォニーホール、初旬に『ベルリン・バロック・ゾリステン with 神尾真由子 & ジョナサン・ケリー』、下旬に大阪交響楽団の第90回名曲コンサートへ。どちらも前から数列目の中央席。楽器の発するちょっとした音、奏者の息継ぎや表情までよく伝わってきます。

今回、大阪交響楽団の<珍しい楽器の協奏曲シリーズ >で取り上げられたのはサクソフォン。演奏は須川展也さん。とにかく熟達した素晴らしい音色で、特にアンコールで演奏されたカッチーニのアヴェ・マリアに圧倒されました。

それはまるで、遥か彼方の遠くから静かに打ち寄せるさざ波のように、薄い悲しみが幾重にも辿りついては、やがて海の底に沈んで澱となり層をなして深い悲しみとなるかのようでした。抑制がきいた情感豊かな演奏が映し出す情景に、胸が締めつけられます。記憶の片隅にくすぶる様々な想いがこみ上げてくるからでしょうか、涙を拭っている人がいました。

 G.ロッシーニ歌劇「絹のはしご」序曲
 A.グラズノフアルトサクソフォンと弦楽のための協奏曲 変ホ長調
 G.ロッシーニ歌劇「シンデレラ」序曲
 L.v.ベートーヴェン交響曲 第4番 変ロ長調 作品60

あまりに感動したので、帰宅後早速アマゾンで須川展也さんのCDを購入。でも、いつものことですが、コンサートで聴いた演奏には及ばないんですよね。だから、やっぱりコンサート最高

| クラシック | 14:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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