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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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京都国立博物館 特別展覧会 『禅 ―心をかたちに―』

今月12日(火)から京都国立博物館の平成知新館で、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱を記念した特別展覧会が開催されています。遠諱(おんき)というのは、50年ごとに行われる法要のことで、回忌と言わずに遠諱というのだそうです。

京都国立博物館 禅展

およそ1500年前、お釈迦様(仏陀釈尊)から数えて28代目にあたる達磨大師(菩提達磨)によってインドから中国へ伝えられた禅の教えは、その後すぐれた弟子らに受け継がれ発展。なかでも臨済禅師(臨済義玄)が確立し宗祖となった臨済宗・黄檗宗はもっとも栄えました。

やがて鎌倉時代に日本にも伝えられて武家をはじめ天皇家や公家の間に広がり、室町時代に全盛期を迎えますが、応仁の乱によって衰退。江戸時代になると日本臨済宗中興の祖・白隠禅師(白隠慧鶴)が禅画を描いて民衆への布教を行い、人々の生活やその後の文化に大きな影響を及ぼすことになります。

お釈迦様は、難行苦行しても救いの道を見出すことができなかったけれど、あらためて菩提樹の下で座禅を行うと、ついに悟りの境地に達したといわれています。禅宗は、このお釈迦様の悟りの内容を自ら直接体験することを目的としていて、たとえて言えば、自転車に乗ろうとしたら、どんなに説明を聞くよりも、実際に自分で乗ってみて初めて乗り方がわかる、というのと同じなんですね!?

言葉や文字によらず、特定の経典によることもなく、師から弟子へ心から心へと伝え、自分の心の中には仏心があるということを、まっすぐに指し示し悟りを得るという四つの教え 『不立文字(ふりゅうもんじ)教外別伝(きょうげべつでん)直指人心(じきしにんしん)見性成仏(けんしょうじょうぶつ)』を特徴としています。

今回は、臨済・黄檗両宗十五派の全面協力で、頂相(禅僧の肖像画)や仏画、書画、工芸など、国宝約20点・重文約100点を含む約220点を展観。しかも会期中は、十五本山僧侶によるロビー講話、坐禅会(イス坐禅+講話)、茶会(四頭茶会の実演)、声明、狂言などイベントが盛り沢山! 禅の真髄に触れる貴重な機会として楽しめますので、ぜひご参加ください。

京都国立博物館 禅展
 
2016 京博 禅展 ロビー講話

さらに、私たち京博ナビゲーターによる『くじで出会う 禅のことば』と題したワークショップも毎日開催。くじで引いた禅語を、心を落ち着けて意味を考えながらお手本を見て筆ペンで書き写すというものですが、最後に解説コーナーがありますので、しっかり禅の心をお持ち帰りくださいね。作務衣や腕カバーもご用意しています♪

2016 京博 禅展 ワークショップ

何だか難しそう…などと頭で考えず、まずは体験してみることです。800年の昔から師資相承(=ししそうじょう・師から弟子へと直接受け継いでいくこと)され現在に至る禅の教えは、きっと誰のDNAの中にも刷り込まれているはず。心を研ぎ澄ませば、あ~なるほどって感じられる一瞬がきっとあると思います。

そして京博の禅展のあとは、ぜひとも禅寺に足を運んでみましょう。只今京都市内を中心に、8つの本山寺院をはじめとした臨済・黄檗宗寺院65ヵ所で『春の京都 禅寺一斉拝観』と銘打ち公開実施中。新緑がまぶしいこの季節は、特に庭園が息をのむほど美しくておススメです。いずれも5月22日(日)まで。

春の京都 禅寺一斉拝観


京都国立博物館 臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念 禅 ー心をかたちにー
公式サイト 臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念 禅 ー心をかたちにー
臨黄ネット ← 詳しく知りたい方へ
虎ブログ ← わかりやすくて可愛い
京都市観光協会 春の京都 禅寺一斉拝観 ← 何故かmy PCでは開かない
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| 京博ナビゲーターだより | 21:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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京の遅咲き桜 原谷苑・仁和寺・半木の道

ほんとにこちら、原谷苑の桜だけはたとえようがありません。年々人気も上昇、ツーリストの折込チラシを見ると、各地からバスツアーが組まれているようで戦々恐々。とにかく混み合うお昼前後を避けて早めに千里を出発。今年が初めてという身内を案内します。

原谷苑

原谷苑

例年に比べユキヤナギが見頃を過ぎていたけれど、紅しだれ桜が天から降り注ぐように咲き誇り、相変わらず艶やかな桜の花園です。今年初めて行った或る知人は「死んだとき、ここは天国か原谷苑かきっと迷うわ」と言ってたそうですが、なかなか言い得て妙ですね。私はあまりの幸福感に、このまま桜の木の下に埋めてもらいたいと、毎回思うほど妖しさに魅入られてしまいます。

原谷苑
原谷苑

続いて、仁和寺の御室桜を。日当たりの良いところでは結構花びらが散っていました。草の緑に積もる花びらが雪のようです。凛と咲く気高い御室桜は、散り際もまた潔く美しい。

仁和寺
仁和寺

仁和寺

仁王門から中門、金堂へと続く浄心の道は大変な賑わいです。御殿も拝観し、庭園を眺めほっこり。

仁和寺

ランチの後は、京都府立植物園西側の賀茂川沿いにある半木の道(なからぎのみち)へ。紅しだれ桜のトンネルは満開。桜越しに眺める賀茂川の流れは、北山を背景にして、最も京都の街らしい風情で癒されます。いよいよ今年の桜も今日が最後。たとえこの世の見納めになろうとも悔いのない桜でした。

半木の道

ひさかたの ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ  紀友則

| ◇京都 | 01:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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京都の 桜・桜・桜

お花見はお天気次第。連日予定を入れていても、春の天候はあまりに気まぐれ。毎年、約束の半分は果たせないのが常です。車が渋滞する土日は自宅周辺で千里の桜を、平日限定で京都の桜を。

天気予報に晴れマークが2日続いた平日の1日目。ソメイヨシノはどこも満開。千里を9時に出発して京都へ。まず最初に向かったのは、岡崎十石舟めぐりの乗船場。ハラハラしながら当日券を求めると、午後からの便が取れました。

この後、四条で従姉らをピックアップ。川端通を北進し北大路通から加茂街道を南進してぐるっと一周。鴨川・高野川・賀茂川沿いの、最も京都らしい風情の桜並木を車中から楽しみます。

賀茂川

早めのランチは粟田山荘で山荘弁当を。午後一番は、岡崎の十石舟めぐりから。南禅寺舟溜り乗船場から夷川ダムまでの往復約3km、琵琶湖疏水をめぐって両岸の桜を船上から楽しみます。

岡崎十石舟めぐり
岡崎十石舟めぐり

次に椿の寺・霊鑑寺へ。皆を門前で降ろし一人駐車場を探すも満車ばかり。鹿ケ谷通を北に走ってやっとのことで空車を見つけ、哲学の道をたどって霊鑑寺へ急ごうとしたところ、今が盛りの疏水沿いの桜に目を奪われてしまいました。

霊鑑寺
↑ 一緒に行ったYさんからの提供画像
予定外でしたが、皆が待っていることも忘れて、一人哲学の道を夢見心地で歩きます。桜が近いと感動もひとしお。合流して伝えると、それじゃ皆でということになり、再び哲学の道を歩きながら楽しみます。

哲学の道哲学の道哲学の道

1日目の仕上げは、お気に入りのティーハウス・アッサムで香り豊かな紅茶をゆったりと。そして次回・次々回のプランについて打ち合わせ会議。それにてこの日の予定を終了し帰路に。

2日目は、宮川町の『京おどり』へ。5カ年計画で五花街の舞踊公演に行こうと始めて、去年の『都をどり』に続く第2弾。最終は京都五花街合同公演『都の賑い』へ、というのが目標です。

京おどり

開演の1時間前には宮川町へ。満開のソメイヨシノと京おどりのぼんぼりがはんなりと情緒あります。アーチをくぐると周辺は、京おどり目当ての観光客以外ほとんどいない落ち着いた雰囲気。内外の観光客がひしめき合う花見小路にある祇園甲部歌舞練場周辺とは大違いです。

京おどり
京おどり京おどり京おどり
京おどり

12時半の開演まで間があるので、外にあるお待合に。指定席券に引き換えて入場し、まずは芸舞妓さんがお点前をする2階のお茶席でお茶をいただきます。お菓子の銘々皿は半紙に包んで記念に持ち帰りOK。そして、1階に下りて席に着きます。今回は3列目の中央席で、舞台が近っ!

今年の演目は『春爛漫花道行』全九景。春一色の華やかな舞台に、それはそれは美しい芸舞妓さんらが優美に、そして時にはリズミカルに舞う夢の世界。こんなに近くから見ているのに、ウットリするほどの美形揃い。本当に綺麗だわ~と感激していたら、あっという間に1時間の公演が終了。これは絶対お値打ちです。

京おどり

ランチは、北野天満宮前のとようけ茶屋で大好きな生麩丼を。時間が遅かったので空いているかと思ったら甘かった 15分以上並びました。そのあと、西陣の桜をぐるっと総ざらいします。

この辺りは、比較的小ぢんまりした趣のある寺院が点在。観光に毒されていない、近所の方々の生活に溶け込んだお寺といった風でホッとします。時刻はすでに4時近く。境内に咲く満開の桜を愛でながら、急ぎ足でめぐります。スタートは、妙顯寺から。洛中における日蓮宗最初の寺院とか。

妙顕寺
妙顕寺妙顕寺
妙顕寺

立派な表千家・裏千家の建物を眺めながら、次は本法寺へ。こちらも日蓮宗。境内で外国の団体旅行客が居合の体験(?)をしていて騒々しいので早々に退散し、道一つ隔てた日本で最初の天満宮・水火天満宮へ。小っちゃな境内を覆うように紅しだれ桜が咲いています。

本法寺
水火天満宮

堀川通を渡って、法華宗・妙蓮寺へ。10月から咲いているという御会式桜や艶やかな紅しだれ桜もいいけれど、寺之内通に面して咲いている桜が見事です。雨宝院近くまで来たら、自転車に乗ったご近所の方が「5時で閉まったよ」と教えて下さいました。あらま、遅かりし。そして最後に、本隆寺へ。こちらも法華宗。

妙蓮寺
雨宝院
本隆寺本隆寺本隆寺
本隆寺

本日のお土産は田丸弥のおせんべいとたんきり飴本舗の和風マシマロを。夜桜見物にも繰り出す予定でしたが、この日は無理せず帰路につきます。2日連続のお花見で、さすがに疲れちゃいました

| ◇京都 | 01:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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佐保川から奈良公園へお花見ウォーキング & 薬師寺 鬼追式

桜がちらほら咲き始めた翌日は、第1回目のお花見へ。今回は、奈良市が提供する ’奈良を歩く ゆきめぐり’ のウォーキングコース、『桜花爛漫 奈良公園の桜を訪ねて 佐保川から奈良公園へ』のとおりに歩いてみます。

お昼前、NHK奈良放送局前の駐車場に車を停めたら、まずはスタート地の近鉄新大宮駅へ。奈良駅周辺はすでにかなりの観光客で賑わっていましたが、逆方向に歩くのでひと気もなく静かです。大宮橋から佐保川沿いの道に入ると、一気にのどかでローカルな雰囲気。江戸時代末期に奈良奉行の川路聖謨が植樹させたのが始まりという桜並木は、まだ3、4分咲きぐらいでしょうか。

佐保川

佐保川 佐保川

道から川に降りる階段に腰を下ろして、お昼のおにぎりを。音楽もない、大声もない、BBQの匂いもない、柔らかな日差しに包まれてのんびり。さらに佐保川沿いを東へ進むと、ひときわ目を引く大きな桜の木が川面に向かって枝を伸ばしていました。両腕を支えられながらも凛と佇む古老の風格。樹齢160年という特別な川路桜のようです。

佐保川

下長慶橋を渡ると正面に大仏鉄道記念公園のしだれ桜が。その昔大仏駅ってあったのですね!? この後、住宅街を通って興福院から鴻ノ池運動公園を抜け、聖武天皇陵と光明皇后陵へ。想像していたより小ぢんまりしていて意外でした。

大仏鉄道記念公園
聖武天皇陵・光明皇后陵

再び佐保川沿いを歩いて若草新橋を渡り、転害門から東大寺・大仏殿へ。これまでの静けさが嘘のようなすごい喧噪です。いろんな言語が飛び交う参道を足早に通り抜け、奈良公園の浮見堂へ。ただ今池の水を抜いて整備中。こちらの桜も満開にはまだ間がありました。

転害門
東大寺
東大寺 大仏殿

2016 浮見堂

時間の都合でウォーキングコースはここまで。駐車場に引き返す途中、天極堂で冷やし葛うどんセットを。食感やのど越し、つゆの加減も良くて◎ このあと車で薬師寺に向かいます。嬉しいことに駐車場は4時半から、参拝は5時から無料。

この日は、25日から始まった花会式(修二会)の最終日。日の沈む頃結願法要が行われ、8時半頃から金堂前で鬼追式が行われます。法要には入堂券が必要なので、鬼追式が始まるのをひたすら待つことに。それにしても、節度のないアマチュア撮影グルーブが多すぎ。

薬師寺鬼追式

この鬼追式は、薬師如来のお力を受けた毘沙門天が、暴れまわる5匹の鬼を鎮める行事ということですが 『松明を鬼が振り回し大変危険な行事です。ご参拝には十分気を付けてお参り下さい。』 と書いてあるのを見つけたら、行かないわけにいきませんよね!

舞台の大松明に火が点けられると、間もなく咒師(しゅし)が登場。振り返ると中門には、松明をかざした5匹の鬼がそろい踏み。大暴れしながら舞台に上がると、今度は大松明の竹を揺らし盛んに火の粉を降らせて一段とヒートアップ。放り投げられた松明が、容赦なくこちら方向に飛んできました

薬師寺鬼追式

薬師寺鬼追式

薬師寺鬼追式

薬師寺鬼追式

最後にチョンチョンと独特な動きの毘沙門天が登場し、鬼たちを鎮めて終了。熨斗に包まれた『修二会結願 御松明』をいただいたら、本日の予定全終了。暖かな春の一日、穏やかな昼と危険な夜を体験できました。

| ◇奈良 | 01:00 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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