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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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京都国立博物館の夏期講座 & 特別展観 『遊び』

7月31日~8月2日の3日間、毎年人気で競争率の高い京都国立博物館の夏期講座が、今年は『古社寺と文化財』というテーマで開催され、初めて受講してきました。会場の狭い座席はギッシリと参加者で埋め尽くされ、かなり息苦しい状態 高齢者が7~8割を占め、そこはかとなく加齢臭が・・・ 朝10時からだいたい4時過ぎまで、結構ハードです。

講師の方々は、テーマに沿ってそれぞれご専門の研究成果を発表されます。当然ながらいろいろな社寺が紹介され、何の宗派でどんな意味のある文化財なのかという解説になりますが、宗派の違いがわからない私にはチンプンカンプンなことも

驚いたのは、この博物館が明治30年に開館され、大正13年には夏期講座をスタートしていたということ。歴史ありますね~ 明治維新直後の廃仏毀釈で様々な仏教的なものが破壊される中、明治4年、政府により’古器旧物保存方’が布告され、各地方官庁で古品物のリストアップが始まって、明治21年には’臨時全国宝物取調局’が設置され調査が行なわれると同時に、社寺の宝物を保存するための施設である博物館が東京・奈良・京都に次々と開館。明治30年に’古寺保存法’が制定されるに至って、ほぼ現在の’文化財保護法’の原型が出来上がったらしいです。

もし明治の初めに保存を提言する人たちがいなければ、私たち日本人は、それまでの歴史的伝統的な文化財の多くを失い、そして自らのアイデンティティーすら無くしていたかもしれません。なるほど、博物館ってそんな役割を担っていたのですね。勉強になります。

夏期講座の最終日の午後からは特別展観『遊び』の見学でしたが、一人で自由に見たいからパスして、日を変えてミホミュージアムの帰り寄ることに。3時を過ぎていたので駐車場は空いてましたが、いつの間にか有料になっていました。

京都国立博物館は、長い間建替え工事をしていた平常展示館が、来年春にようやく「平成知新館」としてリニューアルオープンするそうです。覆いが取られてやっとその全容が見えてきました。楽しみです

京都国立博物館 平成知新館 京都国立博物館 本館

今回の展示は、遊びに関するお道具類やお人形、遊びを写した絵画や衣装など。お目当ては応挙の『唐子遊図襖』と芦雪の『群猿・唐子図屏風』。芦雪の右隻・群猿図は、太い刷毛で描かれた黒々とした岩塊と赤い蔦に3匹の猿。その人を食ったような猿の表情が、いかにも芦雪といった感じ。印象的だったのは土佐光起の『紅葉図』。国宝・一品経和歌懐紙の扉絵として描かれたもので、箔を散らして茜色にぼかした背景が紅葉の赤を柔らかく引き立てる風雅な絵です。優しい色合いに癒されますね。

狩野元信の『京洛年中行事図扇流屏風』は、千鳥が飛び交う川に扇が流れていくという’扇流し’の趣向で、扇面には京都の各所・祭礼・行事などが描かれています。扇面貼交屏風にこうした手法があることを初めて知り興味深かったです。

遊び 遊び

この日は美術館→博物館とはしごして、もう目がショボショボ。安全運転で帰路につきました。
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| ◆京都 | 14:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

そんな講座があるとは知りませんでした。
もし私が参加していたら、一段と加齢臭が漂っていたかも知れません(笑)
そう言えば、兵庫県立美術館ではそのような講座に参加したことがあります。

車で美術館の掛け持ちと言えば、ミホミュージアムと、滋賀県立近代美術館とか佐川美術館とセットで行ったことがあります。

| Hokurajin | 2013/08/15 20:37 | URL | >> EDIT

こんばんは、Hokurajinさん

アハハ、私も思わず自分にクンクンしましたよ^^;
とにかく肩が触れ合うほどギュウギュウ詰めで、
慣れない初日は酸欠になりそうでした。
来年からはリニューアルされた平成知新館で開催される
そうですから大丈夫と思います。

ランチタイムに偶然ご一緒した方は、わざわざこのために
東京から来られたとか。
他府県の方も多いと聞きます。皆さんすごーく熱心です。

私も2年前、ミホ→佐川→滋賀県立美術館というコースで
回ってみましたが、かなりフラフラになりましたね~(>_<)

| まつよいぐさ | 2013/08/15 22:03 | URL |















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