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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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奈良トライアングルミュージアムズ 「ならの仏像の楽しみ方」

ある日届いた郵便物を開けてみると、『奈良トライアングルミュージアムズ 神戸シンポジウム』という案内パンフレットが入っていました。何で私宛に?!といぶかしく思いながらも、最近高まる仏像熱には逆らえず、すぐ参加申し込みをして 昨日いそいそと兵庫県立美術館のミュージアムホールへ。

兵庫県立美術館のカエル

トライアングルとは、奈良市にある奈良国立博物館、奈良県立美術館、入江泰吉記念奈良市写真美術館の3館のこと。華麗な天平文化を開花させた奈良から、その魅力を発信していこうと連携して発足されたそうです。要は、奈良にどんどん足を運んでね、というPR。

神戸シンポジウム

第1部は、『仏像に会う』と題した奈良国立博物館学芸部長の西山厚氏の基調講演。仏像は、信仰の対象として造られ、信仰の対象として守られ今に伝わったもので、そこに関わったすべての人々の深い思いが、仏像の心となり、かたちとなっていて、だからこそ、仏像は見るものではなく、会うものなんですよと語られます。

なら仏像館では、年に4回、興福寺や東大寺の僧侶によって法要が行なわれていると知りました。仏像は、優れた美術品というだけではなく、信仰の対象として、ここでも大切にされているのですね。ちなみに仏像で国宝が多い都道府県ベスト3は、奈良県 71体、京都府 37体、和歌山 5体だそうです しかも、飛鳥・奈良時代の仏像は、うっとりするほど優美。

第2部のパネルディスカッションは、西山氏に、奈良県立美術館学芸課長の南城守氏、奈良市美術館所属で元奈良市写真美術館学芸員の説田晃大氏、それにタレントのはなさんがパネリスト。それぞれ奈良の楽しみ方を話されながら、どことなく京都への歯軋りのようなものが垣間見えて、奈良の本音がよくわかりました。

日本美術に興味をもって歴史に目を向けていくと、辿り着くのはやっぱり奈良ですね。最近自分の興味が、どんどん時代を遡っているのを感じます。若い頃、古墳の発掘調査に多くの見学者が訪れているのをテレビで見て、何が楽しいのだろうかと理解できなかったけれど、いつかその中にいるような気がしてきました。新しいものや変化していくものより、ずーっと変わらないもの普遍的なものに魅力を感じます。

シンポジウムが終わって軽く休憩した後、こちらで開催中の橋本関雪展へ。入口付近にいたところ、先程の西山氏が入ってこられたので、以前から疑問に思っていたことを伺ってみました。

「先生、私たちはお寺に行くと仏像に手を合わせますね。
でも、博物館や美術館で展示されている仏像には手を合わせません。
展示されている仏像は、お寺を出るとき魂を抜かれているからでしょうか。」


「確かにお寺では、魂を抜く法要をされています。
だからといって、本当に人が魂を抜いてしまうことができるものでしょうか。
博物館や美術館でも手を合わせている人を見かけますよ。」


「私もよく光のようなものが見えて、生きておられると感じます。
よくわかりました。ありがとうございました。」


愚問だったかもしれないけれど、納得できて嬉しい。関雪展については明日に続きます。




この秋、奈良の秘仏に会いに行きませんか。

大和路秀麗八十八面観音巡礼
祈りの回廊 (デジタルパンフレットで特別開帳カレンダーをチェック!)
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| ◆奈良 | 19:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こんにちは。

面白そうなシンポジウムですね。
京都と奈良を比べるとどうしても京都へ目が行きがちですが、奈良も魅力的ですよね。

最近仏像を見ていると、「人のおもい」という物を考えてしまいます。
仏様は、数え切れない位多くの人が祈ったり、縋ったりしたおもいを受け止めて来られたんだな、と思うと本当に有難く感じます。そんなにも多くの祈りを受けてなお、凛として在るお姿に心動かされます。

私も仏像に会いに行きたくなりました。

| miki | 2013/09/30 12:26 | URL | >> EDIT

涼しくなりましたね、miki さん

こんにちは。

奈良の人は、京都の歴史は新しいと言います。
長らく都だったので、その間は常に新しさを求めていたからだと。

奈良は、交通の便も良くないし京都のようなスマートさもないけれど、
草むした土の匂いと、気取らない大らかさがあります。

うーん、どっちも好き!!
でも仏像見るなら、量でも質でも断然奈良でしょうね。

しみじみ仏像が有難いと思えるような年頃になりましたe-350

| まつよいぐさ | 2013/09/30 14:26 | URL |















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