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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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大和路 秀麗秘仏 十一面観音巡礼

2日連続の奈良です。秋の初めに『大和路秀麗 八十八面観音巡礼』というパンフレットを手にしたとき、あまりの美仏にすっかり魅せられてしまいました。本日は、秘仏特別開帳中の法華寺・海龍王寺・大安寺の十一面観音菩薩像と浄瑠璃寺の吉祥天女像、それに円成寺の大日如来坐像に会いに行きます

千里を8時半に車で出発、いきなり吹田IC手前から渋滞。ようやく法華寺に着いたのは10時少し前でした。こちらは光明皇后が父・藤原不比等の邸宅跡に創建された皇室ゆかりの尼門跡寺院。境内には、光明皇后が千人の垢を洗い流したという浴室(からふろ)や、コンパクトながら季節をギュッと凝縮したような名勝庭園があります。

法華寺
法華寺法華寺法華寺
法華寺 十一面観音菩薩像


ご本尊は、光明皇后の御影と伝わる一木造の十一面観音立像。左右に伸びた蓮の葉と蕾の珍しい光背が印象的で、腰をひねった艶やかなお姿に華やかさを添えています。慈悲深い光明皇后の高徳を表しているのでしょうか。厨子の中が暗くて隅々まではちょっと見づらいですね。

次は、歩いて5分ほどのところにある海龍王寺へ。こちらも光明皇后によって創建。表門をくぐると細い参道がいい感じに朽ちたいかにも奈良らしい風情。西金堂内にある五重小塔がよく知られています。

海龍王寺
海龍王寺海龍王寺
海龍王寺 十一面観音菩薩像


嬉しいことに内陣まで上がって間近でご本尊・十一面観音菩薩立像が拝観できます。精緻を極めたきらびやかな装身具で荘厳され、金泥が淡く光るなんとも麗しいお姿。鎌倉時代のお像らしい凛としたお顔も美形です。人が歩いて床が振動するたびに、装身具が揺れていました。

その次は大安寺へ。前身である大官大寺は東大寺に次ぐ立派な大寺だったそうで、癌封じのお寺のようです。

大安寺大安寺
大安寺 十一面観音菩薩像


こちらのご本尊・十一面観音菩薩立像もすぐそばで拝観。装身具も精巧に刻み出され滑らかで優美。たちまち柔らかく温かな慈愛に満ちた空気に包まれて心に深く沁みわたり、いつまでも立ち去りがたい思いがしました。

今度は少し北に車を走らせ当尾の里にある浄瑠璃寺へ。まずは、門前のお蕎麦屋さんで腹ごしらえを。池をはさんで九体の阿弥陀如来像が並ぶ本堂と色鮮やかな三重塔が向かい合うお寺です。山門をくぐると紅葉が色づき始めていました。

浄瑠璃寺浄瑠璃寺
浄瑠璃寺
浄瑠璃寺 吉祥天女像


今回のお目当ては吉祥天女像。胡粉の塗られた白いお顔と色鮮やかに彩色された優雅な衣裳、それに華麗な装身具。梵天や帝釈天像が描かれたこちらも色鮮やかな厨子に安置されています。ちょっとお人形っぽい?!

そして本日最後は、柳生街道沿いにある円成寺。庭園の池越しに重厚な楼門を望むと、極楽浄土は美しく紅葉していました。何という見事な景色でしょうか、思わずため息が出ます。

円成寺
円成寺円成寺円成寺
円成寺 大日如来坐像


ご本尊は阿弥陀如来坐像ですが、以前からお会いしたかったのは多宝塔に祀られている大日如来坐像。運慶25歳頃の作です。漆箔が剥がれて所々に残る渋いお姿。端正なお顔立ちにバランスの取れた体躯。私は特に程よく力が抜けた肩のラインが美しいと感じました。とても安らぎを覚えます。

無事5カ所まわり終えて時刻は4時。さあ渋滞の街中へ戻るとしましょう。いつまでも余韻が残り、満たされた想いが後を引きます。

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