FC2ブログ

待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

京都 嵯峨野に吹く風は

GWが明けるのを待ちわびて、木曜日は朝から京都嵐山へ。静けさを取り戻した風薫る嵯峨野は、どこに眼を向けても鮮やかな新緑のグラデーション。期待どおりで気分が高まります。

車を駐車場に停めて、まずは天龍寺の塔頭、弘源寺から。お目当ては、春の特別拝観で公開中の本堂障壁画です。

弘源寺

明治から昭和にかけて京都画壇を代表する四条派の画家、竹内栖鳳の次男がこのお寺で病気療養していた折に、一門の画家たちが訪れて襖や扇紙や色紙に描いたという絵がたくさん残されています。その後、扇紙や色紙は貼交襖として仕立てられていて、これがなかなか壮観でした。さすが竹内一門だけに、画風が揃っていて美しい。

栖鳳は、鳥や兎や狐など動物を描いた作品が多く、私は特に猫が印象的でした。写実的だけれどもくどくなくて、柔らかい伸びやかな線で描かれた猫の背中が今でも目に浮かびます。眼を閉じてまどろんでいるような兎は、その体温までも伝わってくるようでした。

次は、野宮神社を通り過ぎ、爽やかな竹林の小径を通って、常寂光寺と二尊院を横目で見ながら祇王寺へ。うーん、何十年振りでしょう。手入れのよく行き届いた緑一色の苔庭を、背の高い楓が包み込むように覆っています。

祇王寺 祇王寺

昔は気付きませんでした。こんな素敵なところだったんですね。空気がしっとりして潤います。「苔寺よりきれいだ」と、横で見知らぬおじさんが呟いていました。

その次は、清涼寺を抜けて大覚寺へ。訪れたことがあるはずなのに、ほとんど記憶がありません。こちらでは音声ガイドを借りて、広い建物内をじっくり廻りました。

大覚寺4 大沢池
大覚寺 大覚寺

旧嵯峨御所大覚寺門跡というだけに、天皇家ゆかりの格式高いお寺です。狩野派の障壁画も多く大変魅力的。ですが、霊宝館に展示されているもの以外はレプリカだそうです。今は春期特別名宝展開催中で、楽しみにしていた京狩野派の祖、狩野山楽の牡丹図を見ることができました。

大沢池のほとりを歩いて、心地好い風に吹かれながらちょっと一息。その後、森嘉に寄ってお土産にひろうすと厚揚げを買い、早めの帰路につきました。
関連記事

| ◇京都 | 08:37 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント:

TRACKBACK URL

https://matuyoi1203.blog.fc2.com/tb.php/34-f61c7a0c

TRACKBACK

松伯美術館 「竹内栖鳳展」

積乱雲が湧き立つ残暑厳しい空の下、生駒山を越えて奈良の松伯美術館へ。今日8月23日は奇しくも竹内栖鳳の命日に当たり、今年は没後70年とのこと。 手入れの行き届いた起伏

| 待宵草の薄暮日記 | 2012/08/26 02:21 |

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>