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待宵草の薄暮日記

今は趣味三昧の気ままなひとり暮らし。 覚悟をもって毅然と、でも時には誰かのために熱くなる、そんな日々の徒然を綴っています。

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四国こんぴら歌舞伎ツアー 「坂東玉三郎特別公演」 顛末記 下

感動覚めやらぬボーッとした頭を振り払うように、金丸座を出て急ぎ足でホテルに戻り夕食。次々と運ばれる豪華なお料理をゆっくり味わう余裕はないけれど、美味しくいただき満足。さすが讃岐うどん県、締めはうどん+ご飯のWでした。

時刻は19時。そのまま8階のトークショー会場に直行すると、すでに2人の先客が。間もなく開場となり、予め指定されているブロックの最前列に陣取りました。前から6列目ぐらいだったでしょうか。幕が開くと、玉三郎さんと澤村藤十郎さんのお2人が、渋い着物姿で椅子に座っておられます。

まずは、玉三郎さんのご挨拶から。お化粧を落としてもなお艶やかで上品! お話はどうやら筋書きのない雑談風。藤十郎さんが座頭の労をねぎらうと、玉三郎さんから 「お客様を喜ばすには、お客様のところに下りて行かなければいけない。けれど下りて行き過ぎてもいけない」 と意味深長な言葉が。また、最近の能や歌舞伎が長くなっていることにも触れておられました。能は世阿弥が完成したのち武家により発展しましたが、将軍らが荘重なものにするため一層ゆっくり舞うようになったとか。歌舞伎にしても江戸言葉で演じると早かったけれど、今は 重い=高級 となり、どんどん長くなっていると。いろんなこと危惧されているのでしょうか。

その後、藤十郎さんが金丸座との出会いを面白可笑しく語られ、続けて玉三郎さんも芝居小屋・八千代座への想いを語られます。そして、こうした芝居小屋での公演は、みんなで作り上げるものであり、その土地の人に惚れ込み、意気に思えなければ続かないと、お2人が口を揃えておっしゃいます。藤十郎さんの軽妙なトークは、いつしか厳しかった玉三郎さんの養父の思い出話に・・・。あっという間に1時間が過ぎて、本日のイベントすべて終了。

ようやくお部屋でくつろぎ、時間を置いて大浴場へ。バラをいっぱい浮かべた露天風呂につかって極楽ごくらく。お部屋にあるマッサージ機で、明日に備え入念に身体をほぐしたのち就寝。

2日目、本日も快晴。朝食を済ませ荷物を預けたら杖を借りて、いざ金刀比羅宮へ。フットワークも軽く(でもちょっと息切らせて)大門をくぐり、どんどん石段を上ります。目指すは今回の目的の一つ、477段目にある表書院。ここでは5間にわたり円山応挙の障壁画が公開されています。

大門 表書院

いずれも金砂子をふんだんに使った格調高い墨画です。応挙といえば、ゴテゴテした装飾を排して対象を際立たせる圧倒的な写実力。まずは、様々な姿態の真鶴と丹頂鶴が描かれた 『鶴の間』 へ。きりっと引き締まった清廉な空気が漂います。お隣は 『虎之間』 。おぉー、たくさんの表情豊かな虎さんたちがいます。よく見れば豹さんもいます。ふかふかした毛描きで丸みを帯びて、みんな何て愛らしいんでしょう! まだ日本に虎が来ていない時代に描かれた猫顔の虎さんたちです。その先、 『七賢之間』 『山水之間』 『上段之間』 と続きます。邨田丹陵の 『富士一之間 』 は、雪を頂いた富士と稜線から延びる裾野まで淡墨で描かれており、広がりを感じる空間でなかなか素晴しい。これだけの画を一度に見られるというのに入館者は少ないですね。

表書院をあとに、再び石段を上ります。ちょっと汗ばみながら785段目、本宮到着。

旭社 本宮2本宮1

そして、さらにその上の奥社を目指します。石段が途切れて坂道になったかと思うと、最後に長い石段が。ようやく1368段目、奥社到着!! 

奥社からの眺め

ちょっと休憩して、今度は足元に注意しながらゆっくり石段を下ります。本宮で 『幸福の黄色いお守り+ミニこんぴら狗』 を買って、無事表参道を下りたところでお茶と甘味、さぬきうどんで昼食。ホテルの送迎車の若い運転手さんは、1日3食5日続けてもうどんは飽きないと言ってましたが・・・

このあと時間があったので、隣り駅の善通寺に寄ってから帰路に着きました。

何度もキャンセル待ちをお願いして希望以上の予約を取って下さったJTBの担当の方に感謝。琴平グランドホテルの皆さんも全力で歓迎している感があって好ましかったです。最高に楽しませていただきました。
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